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SPY×FAMILY | |
原作(Original Story): 遠藤達哉(Tatsuya Endo) SPY×FAMILY 第91話ネタバレ | |
MISSION: 91 | |
配信日 | 2023年12月11日 |
次回配信 | 2023年12月25日 |
単行本 | 13巻 |
登場人物 | アーニャ ロイド ヨル メリンダ ドミニク カミラ ミリー シャロン オーセン バーバラ |
STORY | |
ヨル「あら、おはようございますオーセンさん。お散歩ですか?」 アーニャ「おはやいます、ジじじとバばば」 オーセン「おおっ、えーっとえーっと」 ヨル「フォージャーです」 オーセン「ボイジャーさん」 バーバラ「フォージャーですよ、ジーさん」 オーセン「ほぉ、お嬢ちゃんはイーデン生か」 アーニャ「アーニャゆうしゅう」 バーバラ「すごいわねぇ」 オーセン「お母さんはお仕事かね?お役所だっけ?」 ヨル「(お母さん…) はい、今日は中央広場でチャリティーイベントがあるので」 バーバラ「ああ、あれですねぇ、傷付いた兵隊さんへ寄付する慈善市の」 オーセン「そういえば昔からこの時分にやっとたな。なつかしい」 ヨル「お2人もお時間ありましたらぜひいらしてください」 オーセン「うんうん、良いことだ。近頃じゃ軍縮に伴って支援手当てまで減らされると聞くし、こういうイベントは…えーと…もごもご…(イベント…いべんと…お弁当…)」 アーニャ「おべんとうがほしいといっている」 オーセン「(お弁当…オリゴ糖)」 ヨル「えっ、手作りの物を販売されてる方もたくさんいらしっしゃいますが、さすがにお弁当は…」
『傷病軍人支援チャリティーバザー』 ミリー「おっもぉ~~い。何で市役所員が手伝いなんかしなきゃいけないのぉ」 ドミニク「そりゃ市のイベントだし」 カミラ「まあまあミリー、今年は俳優のケビンも来るんだってよ」 ドミニク「オイオイそいつは困るぜ。そんなイケメンには太刀打ちできん」 カミラ「あら妬いてんの?」 ドミニク「うん、そりゃ妬くよ」 ミリー「ちゃっかりイチャイチャすんなー!くそーっ」 ヨル「これ終わったらご飯休憩なのでがんばりましょう、ミリーさん」 ヨリー「何でそんなに持てるわけ?助かるけど」
マシュー「みなさん私語はほどほどに。傷兵会と愛国婦人会の方々がお見えになるので、そちらの手伝いをお願いします」 ドミニク「かしこまりました」 カミラ「ゲーッ婦人会おっかねんだよな、あのマダムたち…関わりたくねー」 シャロン「連中ガチで秘密警察に密告ったりするからな」 ヨル「アイコクフジンカイ、アイコクフジンカイ…ああそうだ、メリンダさんの」 カミラ「メリンダさん?前首相の奥さんのこと?」 シャロン「ああ確か婦人会会長はメリンダさんだったな」 ヨル「はい、そうおっしゃってました」 カミラ「おっしゃってましたって…」 ヨル「ええ、ご本人が」 カミラ「は?知り合いでもあるまいし」 ヨル「先日偶然出会って」 カミラ「嘘つけ」 ヨル「ほ…本当です」 カミラ「イチ公務員が元ファーストレディと知り合えるわけないじゃないですか」 ドミニク「さっき俳優と知り合おうとしたくせに」 カミラ「前に週刊誌で見たんですけどぉ、メリンダって悪魔崇拝の儀式とかやってるらしいですよ。ヤバイですって。近づくと生贄にされちゃいますよ」 ヨル「えっ…とてもお優しそうな方でしたが…」 カミラ「先輩が見かけたのはおそらくソックリさんです」 ヨル「今日の会場にいらっしゃらないのでしょうか?」 ドミニク「婦人会は毎年いるけどデズモンド婦人が来たって話は一度も聞いたことないね。さすがに敵も多そうだし、公の場には現れないんじゃないかな」 カミラ「てか早く行かないとマダムたちが…ミリー?」 ミリー「あたしやっぱダメかも…帰る。役場の方で事務仕事しとくわ」 ドミニク「えっ!?困るよ。人手足りないんだから」 カミラ「まあまあ今年は参加しただけ偉いわよ」 シャロン「去年は泣いてボイコットしたもんな」 ミリー「だってぇ~」 ヨル「大丈夫ですか?お腹でも痛いですか?」 シャロン「違うのよ先輩。この子…」
「ちょっと役所のみなさま!さっさと働いてくださる?こっちの準備も進まなくなるんですけど」 カミラ「(出た婦人会…!)」 シャロン「(逆らわんとこ)」 カミラ「ごめんなさぁーい。すぐに運びますので。ほらミリー、これ持って」 「フンッ最近の若い子はほんと平和ボケっていうか」 「お国のために命をかけて戦った兵隊さんたちに敬意の欠片もない」 「ノンキに生きてて羨ましい」 「今もケガや後遺症で苦しんでる方がたくさんいらっしゃるのに」 シャロン「そ…そうですねーキヲツケマスー」 ミリー「いいじゃん、生きてるなら」
シャロン「ちょっ…ミリー!?」 ミリー「生きて帰ってこれたんでしょ?めでたしめでたしじゃん」 「な…何て言い草なのこの小娘」 カミラ「おーい謝っとけ。通報されるぞ」 ミリー「ウチのパパは…帰ってこなかったもん」 「だ…だから何よ!?働かない免罪符になるとでも!?そんなのジャネットさんちの旦那さんだって!ねぇ!?自分だけが悲劇ぶってんじゃないわよ」 「みんな辛いのよ。支え合いの精神が足りないわ」 「甘えてんじゃないわよ。情けない子」 「待ちなさいよ。そのヘタレ根性叩き直してあげるわ」 ヨル「仕事が疎かになってしまったことはお詫び致します。ですが、ミリーさんのどこが情けないのでしょうか?何がヘタレなのでしょうか?」 「はあ!?話聞いてなかったの!?みんな同じなんだから同じようにしなさいって言ってんのよ」 ヨル「私も同じく戦時中に両親を亡くしました。そして…今がんばってます。なのであなた方も同じように10箱ずつ運んで頂けますか?」 「できるわけないでしょ」 ヨル「私はできます」 「アンタみたいなゴリラと一緒にしないで。私はかよわいのよ」 ヨル「ではなぜあなたは自分とミリーさんが一緒だと思うのですか?」 カミラ「そーだそーだ一緒にすんな。ミリーはアンタと違って繊細なんだ」 「物理的にできることとできないことがあるでしょう」 シャロン「気持ちの部分ならどうにもできるって?その理屈だとそもそも辛い思いをしてる人もまったくしてない人も変わらなくなっちゃうわね。人類皆ハッピーだわ」 ドミニク「あんま煽んなってー!」 「こっちはね、戦時中ハナタレだったアンタらガキと違って苦労してんのよ。ナメんじゃないわよ」 ヨル「??おっしゃってる主旨がよくわかりませんし、ナメてもいません。戦ってくださった兵隊さんたちやご苦労された銃後のみなさんを蔑ろにするつもりはまったくありません。でも子どもだった私たちは子どもだからこそ辛いこともたくさんありました。きっとみなさんそうだったんじゃないかなって…」 ミリー「ヨル先輩…」
ヨル「ミリーさんの分も私が働くのでご容赦ください」 カミラ「そーよ。それで文句ないでしょ」 シャロン「行きましょ。時間がもったいないわ」 「ナメんなって言ったでしょう!?言ったわよねクソクソクソクソクソ小娘どもがッ!」 メリンダ「おやめなさい。見苦しい。何の騒ぎです?」 「か…会長!」 「いやこの不敬者たちが…」 メリンダ「ヨルちゃん!?ヨルちゃんじゃない!」 ヨル「えっメリンダさん!?」 メリンダ「久しぶり~元気だった!?」 ヨル「あ…はい」 カミラ「え…メリンダ・デズモンド…?ホンモノ…?てかマジで知り合いなん…!?」 メリンダ「今日は仕事?」 ヨル「そうです」 メリンダ「あ、私がここに来てることはなるべく内緒でお願いね」 カミラ「あ…ハイ」 カミラ「コエ~やっぱ元首相夫人はオーラが違うわ」
ミリー「ヨル先輩まじケーベツ。ちょっといい人じゃんって思ったのに…デズモンドって戦争始めたやつじゃん!極悪人じゃん!そんなやつの奥さんとまじで友だちだったなんて」 カミラ「うわーバカ!さすがにやめとけ。消されるぞ」 「会長、あいつです」 「あの小娘がさっきから…」 マシュー「違いますよ、マイヤーズくん。開戦時の首相は統一党のひとつ前のチャップマン総裁です。デズモンド総裁ではありません。不見識を自覚せぬまま他者を断じるのは下衆のすることです。お勉強なさい」 「そうよ小娘!謝罪なさい。名誉棄損よ」 メリンダ「よいのです。戦時中、夫が首相であったことは事実ですし、その子の憎しみも無理からぬこと。謝らなければいけないのは私の方です」 「メリンダさんは何も…」 メリンダ「いえ、これはデズモンドの妻たる私の責務。退役軍人への支援ももちろん遺族の支援も償いきれるものではないことは重々承知の上です。私には親もいるし子の親でもあり夫の妻でもあります。彼らを失ったらきっと私も誰かを恨むもの」
「会長ー!傷兵会の方がお呼びです」 メリンダ「すぐ行くわ。これ向こうで使う資材よね?手伝ってくれてありがとう。ごめんなさいね。もう行かなくちゃ」 「会長そいつらは…」 メリンダ「“支え合う”というのは何かを強制することなのですか?違うでしょう?そんなとこをしてたら戦時下と同じですよ。ほら行きましょう。またねヨルちゃん」 ヨル「はい」 ミリー「…あのっ!なんか…その…ごめんなさい…」 メリンダ「よかった…私のせいでヨルちゃんまであなたに嫌われてしまったらとても心が苦しいもの」
カミラ「大丈夫かミリー?駅まで送ってこうか?」 ミリー「ううん、もうちょっと手伝ってく」 シャロン「無理すんな?」 ミリー「なんか今はみんなといる方が落ち着くかも」 カミラ「寂しがりめ」 ミリー「…そうなのよ。言ってもさ、あたし小さかったからパパのことなんてよく覚えなくて“いない”ってことがただ寂しいだけだったり、うまくいかないこともそのせいにして八つ当たりするだけだったり…でもこうして仕事もあるしみんなもいるし…ヨル先輩もありがと。先輩ってただのどんくさ天然ロボット女だと思ってたけど、心優しいゴリラだったんですね」 ヨル「?いえ私は人間です」 カミラ「つーか先輩ってば首相夫人と友だちとかどういう関係よ!?どんな手使ったのよ!?ずるいずるーい!私も高級ディナーとかおごられたーい!」 ドミニク「なんか夫人イメージと違ったな」 ヨル「おごられてません。お茶だけです」 シャロン「セレブのお付き合いとか考えただけで疲れるけどな。うらやましくない」 ミリー「ザマス語とか使わなきゃいけないもんねー」 ヨル「えっ何ですそれ!?私フツーに話してしまいました」 カミラ「あー先輩そんなことも知らないんですか?セレブの間じゃ常識ザマスよ?」 シャロン「教えてあげるから今日先輩のおごりで飲みに行きましょう」 ミリー「そうしよそうしよ♪」 ヨル「よ…よろしくお願いします」 ドミニク「おまえらいつの間に仲良くなったん?」
ヨル「ただいまザマス」 ロイド「ザマス!?」 | |
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