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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1110話 | |
第1110話 高木と伊達と手帳の約束(後編) | |
放送日 | 2024年1月13日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
原作 | 第1079話 手帳に遺されたもの 第1080話 瞑れる事件 第1081話 遺志を継ぐ者 |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 安室透 Amuro Toru CV.古谷徹 伊達航 Date Wataru CV.東地宏樹 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子 吉田歩美 Yoshida Ayumi CV.岩居由希子 円谷光彦 Tsuburaya Mitsuhiko CV.大谷育江 小嶋元太 Kojima Genta CV.高木渉 灰原哀 Haibara Ai CV.林原めぐみ アラン・カッセル CV.寺崎裕香 ジャン・カッセル CV.吉永理沙 犬飼佑二 CV.佳穂成美 |
NEXT CONAN's HINT | |
STORY | |
伊達刑事が書き残した暗号を解き、喫茶ポアロにやってきたコナン、歩美、元太、光彦、灰原、高木刑事、佐藤刑事。ポアロに残された情報から誘拐犯が指定した身代金の受け渡し方法を推理し、フランス自動車メーカー副社長の息子・アランを救出することに成功する。一段落したかに思われたが、当時アランと一緒に居た友人の犬飼佑二も監禁されていることが判明。アランが車に乗っていた時の情報から監禁場所を探すことになる。 | |
コナン「(来た、にぎにぎボウヤ)」 コナン「(赤い蝶ネクタイを付ける取り引き相手役は安室さん。見た目が外国人だからカッセル副社長の遣いの者だと思わせられる)」 コナン「(よし、どうやら予想した通りの指示がきたようだ)」 コナン「(まずは紙袋をソファーと床の隙間から取り出し、お金を詰め替えているフリをする)」 コナン「(ジュラルミンケースは必要ない。植え込みや壁に遮られて車の中からじゃ見えないし)」 コナン「(ゲーム機のバッテリーが切れる事すら考えてないやつがジュラルミンケースを確認するワケがないからな)」 コナン「(その後、高木刑事も外に出て安室さんの後を追って行けば)」 佐藤刑事「ねぇ、ちょっと話聞かせてくれるかしら?」 佐藤刑事「(くそっ防犯スプレー!)」 ! 佐藤刑事「コナン君、ボウヤをお願い!車内はボウヤ一人みたいだから」 コナン「うん、わかった」 アラン「うわああああ」 コナン「(この子、何で縛られてないのに逃げなかったんだ?車のドアにロックもかかってなかった。一度なら怖くて逃げるに逃げられなかったのもわかるけど、半年以上にSOSのサインを出し続けていたのにどうして?)」 高木刑事「よかった。ボウヤは無事だね」 コナン「ねぇ君、もしかして君の他にも誰か捕まってるんじゃないのか?」 アラン「…うん」 コナン「あ、いや実は…」 佐藤刑事「ええっ!?もう一人誘拐されてた!?」 コナン「うん、アラン君って確か公園で遊んでる所をさらわれたんだよね?もしかしたらアラン君と一緒に遊んでた子って見つかってないんじゃない?」 高木刑事「ああ、アラン君の学校の友達全員に話を聞いたんだけど、該当者がいなくて」 コナン「多分、アラン君が縛られてないのに車から逃げなかったのは、勝手に逃げたら一緒にさらった友達をひどい目にあわせるって言われてたんだよ。そうだろ?」 佐藤刑事「でもその友達の親は自分の子供が帰って来ないのに何で何も言ってこないんだろう」 アラン「ユウジ…転校した…でもボクのBallon de foot(サッカーボール)返しに来た。だから少し公園で遊んだよ」 安室透「なるほど、そのユウジ君が転校したのが千葉や埼玉のような電車やバスで行ける地域の学校で、アラン君に借りていたサッカーボールを親に黙って返しに来ていた所を誘拐されたとしたら」 安室透「ユウジ君の捜索願いはその地域で出され誘拐事件とは無関係だと思われても仕方ありませんね」 高木刑事「じゃあアラン君、君が今まで閉じ込められてた家はどこにあるかわかるかい?」 アラン「わからない」 佐藤刑事「だったらここに来るまでの道順とか覚えてないかしら?」 アラン「車着くまで後ろの席、横になれ、言われた。窓の外、見えない」 アラン「でもラジオ聞こえた。道路のこと言ってた。出発する時と着いた時」 コナン「もしかして日売ラジオの道路交通情報か?」 アラン「Oui (ウイ)」 コナン「だとしたら着いた時が11時58分の回だから出発する時に聞こえたのは11時28分の回」安室透「つまり車で移動した時間は30分」 高木刑事「ここから車で30分の距離のどこかに」 コナン「うん。もっとこの子から情報を聞き出せそうだけど監禁場所に犯人が戻ったらユウジ君がヤバいから」 コナン「佐藤刑事と高木刑事と安室さん、3方向に分かれて車を走らせてくれる?その間にボクがアラン君から色々聞いてみるから」 佐藤刑事「こちら佐藤。ポアロから南西方向に走行中」 安室透「安室は…現在南東に1キロ進んだ所かな」 高木刑事「高木も同じくタクシーで北上して大体1キロだよ」 コナン「OK。じゃあ3人共スマホをグループ通話にしてこっちからの情報を聞いててね」 コナン「んなじゃアラン君、ユウジ君と閉じ込められてた場所ってどんな所だった?一つの家?それとも倉庫のような」 アラン「部屋がいっぱい、人もいっぱい、ascenseur(エレベーター)あったよ」 コナン「部屋も人もいっぱいならマンションか団地だな」 アラン「出かける時、ascenseurに乗るけど、いつも変だったよ。トビラ開いて中に人いたら“上ですけど?”いつも言われる。そしたら“忘れ物ある”ってウソついて乗って」 アラン「上に上がってトビラ開いて乗る人いたら、“降りないですか?” いつも言われる。その時は、間違ったってウソを…」 灰原哀「おそらくアラン君に監禁部屋の位置を悟られないように犯人は一度最上階に上ってから降りて外出していたんだわ。帰ってきた時もそうだったんじゃない?」 アラン「ウイ」 コナン「どの階のボタンを押したか見てないか?」 アラン「押すトコ見るな言われてた。でもテッペンの数字は“5(サンク)”見えた」 コナン「5階建って事は1階と最上階は除くから4階か3階か2階…」 コナン「なるほど、朝陽と夕陽が見えたのなら多分、部屋は角部屋」 コナン「そして子供が泳いでたのは小学校の屋上プール。泳でたのが見えたってことは監禁場所はおそらく4階」 コナン「3階建が多い小学校の屋上プールが見えるのは4階より上だからな。つまり屋上プールがある小学校のそばに建ってる5階建の団地かマンションの4階の角部屋にユウジ君は監禁されてると思うよ」 佐藤刑事「でも屋上にプールがある小学校なんて東京にはザラにあるし」 安室透「なんかもっと場所を特定できるような情報はないのかい?」 高木刑事「たとえば変わった景色とか建物とか…その場所からしか見られない何か…」 円谷光彦「じゃ駐車場から地上に出た時に何か見えませんでしたか?」 アラン「Non(ううん)。乗ったらすぐ寝っころがってろって言われてた」 アラン「空!出かける時、車の窓から見えた。空とマロンのシロ」 灰原哀「フランス語でマロンは茶色、シロは牧草とかを貯蔵しておくサイロの事なんじゃない?」 アラン「ウイ」 小嶋元太「これマジで城みてぇだな」 円谷光彦「旗とか立ってたら本当にお城ですね」 アラン「旗…ルージュの旗」 コナン「ルージュは赤、赤い旗が立ってたのか?」
アラン「ウイ」 円谷光彦「この近くにトルコのお城があるって事でしょうか」 高木刑事「運転手さん、鳥矢町の3丁目1番地のギュゼルってお店までお願いします」 コナン「高木刑事、アラン君の話を統合して地図と照らし合わせると、監禁場所は鳥矢町3丁目2番地」 コナン「白美濃マンションの4階の南側奥の部屋だと思うよ」 佐藤刑事「高木君?わかってると思うけど無茶だけはしないでよ」 犬飼佑二「離せよ!」 鬼童の手下「オラ早く乗れ!」 高木刑事「え?ちょ…待っ…くそっ!」 鬼童の手下「手を焼かせんな!さっさと歩け」 犬飼佑二「だから言ってんだろ!?アランが一緒じゃないとどこにも行かないって」 鬼童の手下「そのアランが交通事故にあって今から病院に行くんだよ」 犬飼佑二「え?ほんとか?」 鬼童の手下「そうそう、そうやって大人しく」 高木刑事「ウソだ!アラン君は無事に保護されて今は安全な所にいるよ」 犬飼佑二「ホント?」 鬼童の手下「まぁいい。あの金持ちのガキは逃がしちまったが、このガキさえ残ってりゃ兄貴がまた考えてくれるさ、いい手をな」 高木刑事「兄貴って鬼童捺房の事だろ?亡くなったよ。もう1年も前に」 鬼童の手下「はぁ?ふかしてんじゃねぇぞコラ!」 高木刑事「ふかしてませんよ。僕が殴り殺したんですから」 高木刑事「とにかくさっさとその子を解放してくださいよ。僕に殴り殺されたくなければね」 鬼童の手下「てめェ!」 高木刑事「痛たたた…」
佐藤刑事「ったく誘拐犯の相棒を殴り殺したなんてウソついて…」 高木刑事「仕方ないでしょ?被疑者からこの子を離さなきゃいけなかったんですから」 佐藤刑事「無茶しないでって言ったのに」 高木刑事「今回ぐらいは無茶させてくださいよ」 佐藤刑事「ん?私の車がどうかした?」 安室透「あ、いえ、僕のと同じ車種だなぁって」 佐藤刑事「ホントだ。まぁ私のは刑事だった父の御下がりなんだけどね」 安室透「へぇ、そうですか」 佐藤刑事「ねぇ、あなた…」 佐藤刑事「本当に以前私と会った事ない?」 安室透「ええ、記憶にありませんけど」 佐藤刑事「……そう」 「よかった!」 目暮警部「コナン君の電話を貰って駆けつけたよ。犬飼佑二君の親御さんにも連絡が取れて大変喜んでおられたぞ」 目暮警部「アラン君の兄のジャン君がどうしてもお礼を言いたいというので連れて来たよ」 高木刑事「どうしたんだい?」 ジャン「爪楊枝の刑事さんは?」 ジャン「ボクの弟を絶対助けてくれるって約束した。あの刑事さんが頑張ってくれたんでしょ?」 ジャン「ボクずっと信じて待ってたもん。今日はいないんだったら」 高木刑事「爪楊枝?」 ジャン「弟を助け出してくれたお礼だよ」 高木刑事「警察官はこういうのもらっちゃいけないんだけど…」 | |
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