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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1111話 | |
第1111話 ルーブ・ゴールドバーグマシン(前編) | |
放送日 | 2024年1月20日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 山村ミサオ Yamamura Misao CV.古川登志夫 島田典弘 CV.川原慶久 井上浩平 CV.城岡祐介 河本 新 CV.斉藤次郎 田中風馬 CV.羽多野 渉 手島まなみ CV.ゆかな 井上奈々子 CV.小林沙苗 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
依頼を受け別荘地にやって来たコナン、蘭、小五郎。早々に事件は解決し帰宅していると、大きな別荘の前に群馬県警の車両が停まっているのを見かける。現場に居た山村警部が言うには、ベランダでコーヒーを飲んでいた被害者が、落ちてきた煙突にぶつかって絶命してしまったという事故らしい。被害者は有名ヤンニョムチキン専門店の会長・井上浩平。話している最中、コナンは煙突の付け根に何者かが施した細工を発見する。 | |
毛利小五郎「これで事件解決だな」 コナン「あれ?パトカーだ。事件みたいだね」 山村ミサオ「やあ毛利さん、お久しぶりですね」 毛利蘭「こんにちは山村刑事」 山村ミサオ「刑事じゃありません。警部です」 毛利小五郎「その警部が何をしてるんだ?」 山村ミサオ「事件の捜査と言いたい所ですが、今回は事件というよりも事故かもしれませんね。見てください」 山村ミサオ「かわいそうに落ちてきた煙突にぶつかって亡くなったようです。よりによってそんな時にベランダでコーヒーなんか飲んでるんですから」 毛利蘭「どこかで見た事あるような…」
山村ミサオ「被害者の名前は井上浩平46歳。全国36店舗も展開するヤンニョムチキン専門店チョムチョムの会長さんです」 毛利小五郎「チョムチョムってあの有名なチキンのお店か」 コナン「甘辛くておいしいんだよね」 毛利蘭「やっぱり、ちょくちょくテレビに出てたりしたヤンニョムおじさんだ」 山村ミサオ「そんな有名人がこんな事故に遭うなんてちょっと信じられませんね」 コナン「事故じゃないかもしれないよ」 山村ミサオ「どういうことですか?」 コナン「見てよ。あの煙突の付け根の所」 コナン「切り込みを入れた跡がある。これは事故なんかじゃない。明らかに殺人だよ」 山村ミサオ「井上会長の交友関係を調べた結果、この別荘地に滞在している人物が複数いることが判明しました」 山村ミサオ「まずはヤンニョムチキン専門店チョムチョムグループの代表取締役社長、田中風馬30歳。実務一切を担当するグループの代表です」 山村ミサオ「次は投資家の島田典弘32歳。手広くやっているようでこのヤンニョムチキン店にも出資しているようです」 山村ミサオ「河本新46歳。無職…というか悠々自適の資産家のようです。会長と同い年で学生の時からの友人とのこと」 山村ミサオ「最後に会長の2人目の奥さんである井上奈々子35歳。結婚3年目。ちなみに遺体の第一発見者です」 山村ミサオ「ドーンという音が聞こえ、ベランダに出てみると煙突の下敷きになって旦那さんが倒れていたと証言しています」 山村ミサオ「ちなみに奥さん以外の全員にアリバイがあるのが確認されているんですよね」 山村ミサオ「鑑識から煙突は刃物のような物による切断のようだと…」 山村ミサオ「ブーブブルブルマシン?」 コナン「普通にすればすぐにできることをあえて手の込んだからくりを多数使い」 コナン「それらが連鎖していくことで目的を実行する装置の事を言うんだって」 コナン「過去にはチャップリンや」 コナン「ハリウッドの映画に登場してたけど」 コナン「そうだなぁ…子供向けのあの番組って言えばわかりやすいかもね」 毛利蘭「もしかしてこの事件にそのルーブ・ゴールドバーグマシンが使われてたってこと?」 コナン「スタートは恐らくそこの鳥の自動給餌機からだと思うよ。これは推測だけど、被害者の井上会長は…」 井上奈々子「ええ、確かに井上は毎日朝の6時きっかりにそこのベランダでコーヒーを嗜むのを日課にしていました」 井上奈々子「どうせあいつよ。だって最近ずっと井上ともめてたんだから」 山村ミサオ「でも会長の奥さんは社長が犯人だって」 田中風馬「言いがかりだ!」 毛利小五郎「ちなみに何を理由に会長ともめていたんですかね?」 田中風馬「このタレは創業者である会長の開発した秘密のレシピで詳細を知っているのは会長だけ。会長が作ったタレを各支店へ配給している状態だったのです」 田中風馬「何かあったらいけないからと何度もレシピを教えてほしいとお願いしましたが、会長は頑なに首を縦に振りませんでした」
田中風馬「そのおかげでこのざまです。タレのストックはあと数週間で底をつきます」 田中風馬「ああ…私は…チョムチョムはもうお終いだ」 コナン「社長は会長にレシピの公開を迫り、株主総会でも議題にあげていてレシピを公開しなかった場合、会長職からの退陣を迫ったってここの記事に書いてあるよ」 毛利蘭「本当だ。でも会長はどんな脅しにも屈しなかったって」 河本新「確かに私もチョムチョムの株を持ってますよ。でもそれは井上と学生時代からのよしみだからだし…それでもめごとになるなんてことにはなりませんよ」 毛利小五郎「もしかして犯人に心当たりがあったりしませんか?」 河本新「ありませんね。あっ、でも井上は契約至上主義でした。奈々子ちゃんの…あ~奥さんのこともよく知ってるけど、きっと婚前契約とか遺産とかいろいろ契約してるんだろうとは想像できますね」 河本新「ひとり話しておいた方がいい人物なら紹介できますけど…」 山村ミサオ「あなたが井上会長の愛人の手島まなみさん?」 手島まなみ「そんな言い方嫌いです」 手島まなみ「確かに私は井上会長と懇意にさせていただいていますし、お店を出すときには援助もしてもらいました。ですが私は一個人事業主ですわ」 毛利小五郎「有名というと?」 手島まなみ「島田は会長の殺害予告をしていた、と言えばわかってもらえて?」 警官「井上会長とはかなり古くからの付き合いでしたが、手島さんの言う通り数か月前に経営方針をめぐって口論となり、それ以後は犬猿の仲となったようです」 警官「ちなみに大喧嘩になったときは手島さんのお店で飲んでいたようです」 毛利小五郎「それであのお嬢さんは詳しく知ってたんだな」 警官「最初の喧嘩の次に顔を合わせたときがあり」 警官「どちらが先に頭を下げるかでまた喧嘩が始まったそうで、そのとき島田さんは被害者に向かって」 《殺してやる》 警官「と叫んでいたそうです」 コナン「ねぇ、これ見てよ」 コナン「島田さんのことをネットでちょっと調べてみたんだ」 コナン「杯戸大学ルーブ・ゴールドバーグマシン研究会」 コナン「この写真は10年前のだよ」 毛利蘭「この人?」 コナン「この年の研究会の会長は島田典弘さんって書いてあるよ」
手島まなみ「こんな所で何してるの?」 コナン「推理してるんだ」 手島まなみ「あら頼もしいわ。もしボウヤが事件を解決してくれたらお店に来て。一杯ご馳走するわ」 手島まなみ「この一連の事件もルーブ・ゴールドバーグマシンみたいなものかもしれない。倒れるドミノや転がるボールのように様々な要素が重なり合うように憎しみや悲しみが連鎖し、そして人が死ぬ」 手島まなみ「お願いよ小さな探偵さん。これ以上酷いことになる前にこのルーブ・ゴールドバーグマシンを止めて」 河本新「そんなこと言ったってあんたの罪は消えないぜ。銀座のやり手ママさんが子供を手懐け何をするつもりなんだ?」 手島まなみ「私は誰も手懐けてなんかいません。それよりあなたが犯人なんじゃなくって?」 河本新「おいおいやめてくれよ」 手島まなみ「動機はあるわよね。なんたって奈々子さんと結婚直前まで行った仲なんだから」 河本新「いつの話だよ。そんな昔の話、引っ張り出して。動機で言うなら恋人を殺された愛人の復讐ってのは有力すぎる動機じゃないのか?」 河本新「たしか島田さんとも長いつきあいだったんだよな?あんた」 河本新「一つ警告しといてやるよ。奈々子はあんたのこと知ってたみたいだぜ。かなり前からな。もしかしたら次はあんたが狙われる番かもしれないな」 手島まなみ「今度は奈々子さんを売るつもり?」 河本新「まっ、背中には気をつけるんだな」
『越野リゾート』 山村ミサオ「ひと足遅かった」 コナン「(306…)」 コナン「これはルーブ・ゴールドバーグマシンの設計図。しかもこれは井上会長を襲った装置の物だ。何でこんな所に…」 山村ミサオ「いやまさかこんな重要な情報が得られるとは思いませんでしたよ」 山村ミサオ「ん?」 山村ミサオ「これを見てください。ビービブーブブビンゴマシンの設計図ですよ」 コナン「重要な情報って何?」 毛利蘭「それがね、島田さんが行きつけのお店で殺害計画を披露してたんですって。ルーブ・ゴールドバーグマシンの設計図を書きながら」 毛利蘭「これ見よがしに披露してたみたいよ」 📱山村ミサオ「もしもし…何ですって!?」 井上奈々子「はい」 | |
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