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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1113話 | |
第1113話 ラスト・ディナーをあなたに | |
放送日 | 2024年2月3日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 弓長警部 CV.徳弘夏生 倉坂柳太郎 CV.山野井仁 倉坂真理子 CV.高橋美佳子 秋村準 CV.千葉進歩 サレルノ・有里紗 CV.星野千寿子 |
NEXT CONAN's HINT | |
STORY | |
コナン、蘭、小五郎はイタリア料理店の火事に遭遇。近くに居た男性が店に飛び込んでしまい、止めるために後を追った小五郎が見たのは遺体だった。警察の捜査で、被害者は料理長のマルチェロだと分かる。店に飛び込んだ男性はウェイターの秋村。後からオーナーの倉坂とその娘の真理子、被害者の妻・有里紗もやってくる。定休日で無人だと思って侵入した空き巣が、料理中の被害者と鉢合わせしたことによる事件だと考えられたが……。 | |
毛利蘭「でも何でそのお店なの?」 毛利小五郎「ジャジャーン!見ろ、おひとり様ドリンク一杯無料」 毛利小五郎「3人で行きゃあ3杯分だ、ハハッ」 毛利小五郎「火事か!?」 毛利小五郎「お前達はここにいろ。蘭は消防に通報しろ」 毛利蘭「大丈夫お父さん?」 毛利小五郎「ああ…それより蘭、警察にも連絡だ。中で人が亡くなってる」 消防隊長「火元は奥の厨房になります。どうやらガス台にかけっぱなしになっていた鍋の油に火が燃え移ったようですね」 弓長警部「で?ご遺体はどこだ」 毛利小五郎「こちらです」 弓長警部「おいおい火事で亡くなったんじゃなく刺されたのか」 毛利小五郎「ええ」
弓長警部「ところで被害者の身元だが…」 倉坂柳太郎「彼はウチの料理長で名前はサレルノ・マルチェロといいます」 弓長警部「なるほど…で、あなたは?」 倉坂柳太郎「私はこの店のオーナーをしている倉坂といいます。そして彼は…」 秋村準「ここのウェイターで秋村準といいます」 毛利小五郎「彼は自分より先にここに来て消化作業を」 弓長警部「そうか…ところでマルチェロさんは誰かに恨まれていたり、何かトラブルをかかえていたというこは?」 倉坂柳太郎「さぁ…気のいい陽気なイタリア人でしたから」 秋村準「あ、でも仕事には厳しい人でした」 倉坂柳太郎「確かに秋村君はよく叱られてたな」 秋村準「ちょっと、誤解されるようなこと言わないでください」 コナン「ねーねー、これってマルチェロさんが作った料理?」 倉坂柳太郎「だろうね」 コナン「でもさぁ、客席にテーブルセッティングがされてるよ」
倉坂真理子「お願いします。一目だけでいいんです」 コナン「さっき厨房でも匂ってたよね?」 毛利蘭「そうだね」 倉坂真理子「私だわ。どこでついたのかしら…」 刑事「弓長警部、被害者の奥さんという方が」 弓長警部「ご主人は今検死の方に…ご案内する前にお話を聞かせて頂けますか?」 サレルノ・有里紗「それは構いませんけど、お役に立てるかどうか…」 弓長警部「といいますと?」 倉坂真理子「そ…そんなこと…」 有里紗「とにかくそういうわけで離婚交渉を続けてたんですが、主人がなかなか応じてくれなくて…そうしたら昨夜主人からメールで話があるから明日午後6時に店まで来てくれって」 弓長警部「それで会われたんですか?」 有里紗「いいえ、この近くまできたんですが店の場所が分からなくて帰りました。一度も来た事ないもので」 倉坂柳太郎「何だと!?黙ってるから金をくれだと!?貴様俺を強請る気か!?」 秋村準「じゃあ警察に話してもいいんですね?お嬢さんとマルチェロさんの関係やそれを知ったあなたがマルチェロさんを解雇しようとしたこと」 有里紗「はい」 毛利小五郎「警部殿、どうされました?」
弓長警部「被害者の携帯の履歴には奥さんの言うようなメールが残ってなかったんだ」 コナン「ちょっと読んでくれる?」 毛利蘭「うん、えーっと、バグナカウダ…あ、バーニャカウダ」 毛利蘭「次はリゾット…アラミラネ…」 毛利蘭「あっ、ミラノ風リゾット」 毛利蘭「それからピカタ」 毛利蘭「最後はティラミスね」 コナン「リストにない料理があるんだ」 毛利蘭「ちょっと」 コナン「(これはおそらく…だが何故こんなことを?)」
刑事「あの弓長警部はどちらに?」 毛利蘭「今父と裏口から外に」 コナン「何かあったの?」 小五郎(コナン)「マルチェロさんの遺体です」 弓長警部「何故遺体を運び出さなきゃならないんだ?」 小五郎(コナン)「ここが犯行現場だと知れると犯人にとって都合が悪いからです」 小五郎(コナン)「厨房が火事になっており」 小五郎(コナン)「おまけに中では私と秋村さんが消化作業中だった」 小五郎(コナン)「いえ、包丁、まな板と燃えた鍋以外の調理器具は」 小五郎(コナン)「シンクの水で洗われていましたから、ほとんどは刺される前に出来上がっていたハズです」 小五郎(コナン)「イカのフリットを除いてね」 有里紗「あんなもの離婚を決めた時すぐに捨てたわ」 弓長警部「指輪だ」 小五郎(コナン)「壁に貼られている夫婦の写真を見てください」 弓長警部「同じ指輪だ」 小五郎(コナン)「もしかしたら本当は約束の時間にこの店に着いていたんじゃありませんか?そしてセッティングされたテーブルでマルチェロさんの料理が終わるのを待っていたのでは?」 有里紗「ええ、そう、そのテーブルでマルチェロの料理を待ってたわ。そうしたら」 有里紗「その女が現れて厨房でイチャイチャしだしたのよ」 倉坂真理子「そんな」 倉坂柳太郎「知らん」 小五郎(コナン)「そうですよね?秋村さん」 秋村準「えーっと…」 倉坂真理子「その通りです!」 倉坂真理子「でもイチャイチャしていたというのは奥さんの誤解です。私、パパの不当解雇をお詫びに来たんです。でも料理長 “気にすることはない。お陰で目が覚めた”って…」 倉坂真理子「奥様にも謝罪します。すみませんでした」 倉坂真理子「料理長は謝罪の証として奥様のために最上の料理を用意されて」 有里紗「ウソよ…ウソ、ウソ、全部ウソ!」 小五郎(コナン)「奥さんは真理子さんが帰った後、誤解されたまま厨房に行き、そこでマルチェロさんと口論になり」 小五郎(コナン)「結婚指輪を投げつけ」 小五郎(コナン)「引き止めようとするマルチェロさんを」 小五郎(コナン)「何かのはずみで包丁で刺してしまった。違いますか?」 小五郎(コナン)「そのマルチェロさんがどうしてあなたの指輪をフリットの中に隠したか分かりますか?」 有里紗「知らないわ。知りたくもない」 小五郎(コナン)「全てはあなたを庇うためですよ」 小五郎(コナン)「あなたが去った後、息を吹き返したマルチェロさんは落ちているあなたの指輪を見てこう考えたんでしょう。このままではあなたが刺したことが知れてしまう」 小五郎(コナン)「しかし瀕死の重傷を負った体では、外に出て処分することもできない」 小五郎(コナン)「そこでマルチェロさんは料理の中に指輪を隠すことにした」 小五郎(コナン)「調べられても分らないよう形が似ているイカのフリットの中に」 小五郎(コナン)「そうしてマルチェロさんはイカのフリットを作り終えた後、亡くなってしまい」 小五郎(コナン)「火にかけっぱなしになっていた鍋の油に引火した」 小五郎(コナン)「マルチェロさんはご自分の携帯にあったあなた宛てのメールまで削除していた。つまり、あなたが何も言わなければ、我々は2人の待ち合わせのことは知り得なかったんです」 小五郎(コナン)「弓長警部、マルチェロさんの携帯に残っていた彼のお母さんの音声メッセージの翻訳を奥さんに見せてあげてください」 刑事「警部、これを」 毛利小五郎「生中無料ー!」 | |
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