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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1123話ネタバレ | |
第1123話 消えた誘拐犯 | |
サンデー | 2024年7号 |
配信日 | 2024年1月10日 |
次回 第1124話 | 2024年8号 2024年1月17日 |
登場人物 | コナン 萩原千速 高木刑事 佐藤刑事 円谷光彦 小嶋元太 吉田歩美 灰原哀 羽島警部 |
STORY | |
吉田歩美「ホントだー!光彦君が着けてる仮面ヤイバーバッジ見た事ないヤツだね」 円谷光彦「そーなんです。24周年記念のレアなバッジが当たったんです。そんな懸賞に応募してたのすっかり忘れてたんですけどね」 小嶋元太「ヤイバーっていえば、ヤイバーの正体の白金雷刃が飼ってる猫によく似た野良猫がこの辺りにいるって聞いたぞ」 灰原哀「あの猫じゃない?」 吉田歩美「ホントだ。トラカゲちゃんにそっくり♡」 コナン「(ボロボロの紙をくわえてるな…何だ?)」
佐藤刑事「(やばいやばい!このままコイツに逃げられたら詩織ちゃんが…)」 『数分前』 高木刑事「さすがに徹夜で張り込みはキツかったっスね」 佐藤刑事「ちょっとそのバイク、アンタのでしょ?そこは駐車禁止よ。さっさとどかさないと切符きるわよ (由美がね)」 佐藤刑事「ちょっとケース!ええ!?」 羽島警部「何やってんだ佐藤」 佐藤刑事「特殊犯捜査係の羽島警部!?」 羽島警部「バイクで逃げた奴は身代金を取りに来た誘拐犯だぞ。聞いてるだろ!?今朝、石神商事の会長の孫娘の詩織ちゃんが誘拐された事案。その身代金の受け渡し場所がここだったんだよ。GPS付きの身代金のケースを奪わせて泳がせて奴の家、もしくは詩織ちゃんの監禁場所を突き止める算段だったが…仕方ない。奴を追い詰めて確保しろ。仲間に電話する暇を与えるなよ」 高木刑事「はい」
『現在』 佐藤刑事「(逃がしてだまるか)」 高木刑事「佐藤さんマズイっスよ」 佐藤刑事「何が?」 高木刑事「もう神奈川県に入ってます」 佐藤刑事「(ダメ…間に合わ…)」 高木刑事「大丈夫ですか!?」 萩原千速「問題ない。まずは車を路肩に」 高木刑事「見失ったみたいですね」 萩原千速「いや、君らが追っていたバイクならそこで横転して…乗ってたライダーは赤レンガ倉庫の人混みに消えてったよ」 高木刑事「あの…間違ってたらすみません。もしかして婚活パーティーの殺人事件でお会いした…」 萩原千速「ああ、神奈川県警交通部第3交通機動隊小隊長、萩原千速だ。さっきのバイク、ただのスピード違反じゃなさそうだが」
佐藤刑事「それは…」 高木刑事「コナン君から?あ、ごめんコナン君、今、君と話してる時間は…」 コナン「もしかしてシオリって女の子が誘拐されてない?」 萩原千速「なるほど…全員の話をまとめると、今朝、石神商事会長の孫娘が誘拐され、その身代金を取りに来た誘拐犯を君ら2人が誤って逃がしてしまいここまで追ってきた。一方、コナン君達は下校中、米花町5丁目の住宅街で野良猫が妙な紙をくわえてるのに気付き、その紙を広げてみたら“シオリ助けて”と書いてあった」 コナン「うん、紙が破れてちゃんとは読めないけど、“詩織、早く助けて”って書いてあったと思うよ」 萩原千速「その詩織って子の自宅の住所は?」 高木刑事「追跡中に確認を取ったら杯戸町1丁目8番地だそうです」 佐藤刑事「コナン君がその紙を手に入れた所の近所ね」 萩原千速「だとしたらその助けを求める紙は自宅から連れ去られる途中で落としたか、もしくは自宅からそんな に離れていない場所に監禁されているか…」 コナン「じゃあボク達この辺りに住んでる人達に聞き込みしてみるね。何かわかったら連絡するから」 佐藤刑事「あ、ちょっと」
萩原千速「どうせ“警察に通報したら孫娘の命はない”とでも言われているんだろ?だったらコナン君達に任せるのも悪くないぞ」 高木刑事「どうしてですか?」 萩原千速「子供達が学校を休んだ友達を心配して聞き回ってると思わせた方が怪しまれずに済むじゃないか」 高木刑事「そうかもしれないですけど」 萩原千速「じゃあ我々は赤レンガ倉庫の店を回ってみるか」 佐藤刑事「もう逃げちゃってるんじゃ…」 萩原千速「犯人を取り逃がした君らを叱責する上司からの電話がまだ来てないなら身代金を取り損ねた犯人からの怒りの電話もまだ来てないって事。つまり犯人は外部と連絡が取れない状況にあり、下手に動かずどこかに身を潜めて我々をやり過ごそうとしている可能性が高いって事だ」
佐藤刑事「やっぱりメットとジャケットを脱ぎ捨てて逃げたのね」 萩原千速「しかもポケットの中のスマホを抜き忘れている」 高木刑事「相当焦って逃げたようですね」 萩原千速「スマホの中はロックされて見られないし、バイクは盗難車、奴の顔も名前もわからんが…」 佐藤刑事「私達をやり過ごしたいなら屋外をうろついていないでしょうし」 高木刑事「ワザワザ店の行列に並んで追っ手に身をさらすとは思えませんね。そしてお昼休み中の店を除けば…」 萩原千速「割と空いてて入れそうな…このパンケーキの店に身を隠したと見てまず間違いないだろう」 高木刑事「でも佐藤さん犯人に顔見られてますよね?」 佐藤刑事「確かに入り辛いわね。妙に刺激して店内で暴れたら厄介だし」 萩原千速「仕方ない。捜一の女…服を脱げ」 佐藤刑事「はぁ?」
萩原千速「じゃあ旦那を借りるぞ」 店員「いらっしゃいませ」 萩原千速「2名でーす♡」 高木刑事「結構お客さんいますね。この中から捜すのは骨かも」 萩原千速「3人だ」 高木刑事「え?」 萩原千速「気が付かなかったのか?バイク乗りは左足の爪先をシフトペダルに引っ掛けて操作する。だから左の靴の爪先が汚れてしまうのさ。そんな客がこの店内に3人いたんだよ」 高木刑事「じゃあその中に誘拐犯が?」 萩原千速「ああ、可能性は十分ある」 | |
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