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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1114話 | |
第1114話 お騒がせな籠城 | |
放送日 | 2024年2月10日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 千葉和伸 Chiba Kazunobu CV.千葉一伸 草津庄助 CV.辻親八 水上妙 CV.斎賀みつき 鬼怒川努 CV.駒田航 別府佑一 CV.保志総一朗 有馬弥生 CV.奈波果林 道後光貞 CV.増谷康紀 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
住宅街に拳銃を持った男が現れ、女性を人質にして近くの家に籠城するという事件が発生した。テレビでその様子を見ていたコナンと小五郎は、慌てて現場に向かう。訳の分からない要求をしてくる犯人に困惑する目暮警部たち。そこへ家の持ち主が駆け付け「ここは空き家で明日にも解体工事が行われるため、ドアや壁をぶち破って突入して構わない」と言う。話し合いをしている最中、家の中から二発の銃声が聞こえてきて……。 | |
別府佑一「どけェ」 別府佑一「お前でいい」 有馬弥生「キャー!助けて」 「拳銃で脅して若い女性を」 別府佑一「近づいたらコイツの命はねえぞ」 別府佑一「俺は犯人X、こいつは人質、分かりやすいだろ!?ハハハハ」 毛利小五郎「人質を取っての籠城事件!?」 コナン「和倉町だよね」 毛利小五郎「うん…おいコラ、置いていくなー」 有馬弥生「助けてぇ」 別府佑一「うるせぇ!中で泣いてろ。逃げようとしたら撃つからな」 目暮警部「人質に乱暴はするな!話は聞く。何が望みだ?」 別府佑一「一つ目、今夜のナイターで日売の湯村にホームランを打たせろ。10本」 「はあ?」 別府佑一「二つ目、仮面ヤイバーチョコ1固に1枚しか入ってないヤイバーカードを100枚に増やせ」 高木刑事「何てバカバカしいことを…」 別府佑一「フフフ…ウケたろ?」 草津庄助「通してください。私の家なんです」 毛利小五郎「警部殿、この人の家だそうです」 目暮警部「なんだ、来てたのか、君たちも」 草津庄助「草津といいます。先日引っ越して現在ここは空き家なのでドアでも壁でもぶち破って突入してくれてかまいませんので…どうせ明日から解体工事を始めますので」 『銃声』 目暮警部「何をした!?犯人X」 鑑識「問題は2人の住所で」 目暮警部「同じ?って同棲してた!?」 千葉刑事「2人は無関係ではなかった?」 高木刑事「何の為にです?」 毛利小五郎「それこそ冗談のつもりでだろうが」 巡査「警部、この方が犯人は自分の友人かもしれないと…」 鬼怒川努「鬼怒川といいます。テレビで見て来たんだけど…」 鬼怒川努「やっぱり別府、それに弥生も!?」 目暮警部「友人だとよくわかったね」 鬼怒川努「顔は隠していたけど声で…それに何日か前、別府は言ってたから“週末にアッと驚くことが起きるぞ”って」
毛利小五郎「別府佑一さんと有馬弥生さんはこちらの常連だったと耳にしたもので」 水上妙「そうだけど、あの2人を恨んでた人ならいっぱいいるんじゃない?例えば弥生ちゃんの元カレとか…別府君はその彼から弥生ちゃんを横取りしたんだもの」 毛利小五郎「他には…」 毛利小五郎「その相手をご存知ですか?」 道後光貞「はい」
コナン「アリバイはないんだよね、あの道後さん」 毛利小五郎「せめて目撃者でも…」 コナン「おじさーん」 コナン「事件発生の瞬間を見たらしいんだけど、それが妙なんだ。犯人は一直線にあの草津さんの家へ向かったんだよね?」 「ああ、他の家には目もくれないでそのまま家の中へ」 コナン「妙でしょ?別府さんはそこが籠城事件を演じるのに適した空き家で玄関に鍵もかかってないと予め知っていたとしか…」 高木刑事「あれ?毛利さんも何か調べてるんですか?」 コナン「疲れてるみたいだね」 高木刑事「ハハハ…例の罰当たりな賭けの相手がいくら探しても見つからなくてね」 千葉刑事「てか、あの別府さん、大損して懲りてからそもそも賭けごとはしてなかったようで…」 コナン「なら、あの鬼怒川さんの話は思い違いってこと?」 高木刑事「だとしたらムダ足なんだけど…」 毛利小五郎「わざわざ現場に現れてあの鬼怒川ってのもトンチンカンなこと…え!?いや、もしかして…」 水上妙「さっきアタシが言った元カレ?あー鬼怒川君」 毛利小五郎「フフッ…やっぱり…道後氏なんか関係なかったんだ」 鬼怒川努「どういう意味です?」 毛利小五郎「別府佑一さんが賭けをしてたなんてのは警察を欺くためのデタラメだ」 鬼怒川努「まさか俺が2人をやったと?」 毛利小五郎「有馬弥生さんを横取りした別府佑一さんも、その彼に鞍替えした有馬弥生さんも、あなたはどちらもが恨めしかった」 鬼怒川努「俺にできるわけないでしょう。あのとき俺は…」 鬼怒川努《犯人の男、俺の友人じゃないかと…》 鬼怒川努「それに言ったんだ別府は、本当に」 別府佑一《週末、今度の金曜日、アッと驚くことが起きるぞ。うまくやれれば大金が手に入る。バカな冗談やって稼げるなんてゴキゲンだわな》 コナン「でも別府さんも賭けをしてるとハッキリ言ったわけじゃない。もし賭けじゃなかったとはたら…あっ!雇われた!?」 コナン「人質籠城事件を演じてほしいと別府さんは依頼された。手に入る大金というのはその報酬」 コナン「別府さんと人質役に使うだろう有馬弥生さんをそうして籠城させ心中に見せかけて2人を」 毛利小五郎「その依頼者が犯人だって?」 コナン「たまたま起きた事件に便乗したんじゃなく、籠城事件自体が犯人による企て」
コナン「それに今度の金曜日っていうのも依頼したとき指定したようだから、場所も指定したんじゃない?でもどうして昨日の金曜日であの家でだったんだろう…」 コナン「(あ!そういうことか)」 コナン「(わかったぜ、犯人の狙いが) 合鍵だ」 コナン「あの家を今日から取り壊すことも話した?」
毛利小五郎「単刀直入に…別府佑一さんと有馬弥生さんを手にかけたのは道後光貞さん、あなたです」 道後光貞「罰当たりな賭けをして」 道後光貞「テレビで籠城事件を見て、あの2人だと気付いたとしましょう。そしてここへとんできた。でも仮に合鍵があろうと、どうやって忍びこむんです?警察やマスコミや野次馬が見てる中」 毛利小五郎「それはその…」 小五郎(コナン)「道後さんは事件を知ってとんできたのではありません。衆人環視の中、忍び込んだのでもない。合鍵を使ってあなたはこの家に忍び込んだ。籠城事件が起きるずっと前、恐らく昨日の早朝でしょう」 小五郎(コナン)「お友だちの草津さんから家を取り壊すと聞いたあなたは恨めしい2人をそこで葬ろうと思いついた」 小五郎(コナン)「決行するのは取り壊しが始まる前日、金曜日と。どんな不都合な証拠や痕跡を残そうと、その家自体が消滅するので平気だからです」 小五郎(コナン)「数日前、変装でもしてあなたは別府さんに近づき、人質籠城事件を演じてほしいと持ちかけた。自分は冗談好きなので世間を驚かせたいとでも言って」 《散々引っ張った上で犯人役と人質役が仲良くネタばらしをする、自分達は実はグル、全て冗談ですと…面白いでしょう?お咎めを受けても腕利きの弁護士をつけるので大丈夫》 小五郎(コナン)「次の金曜日、この家でと指定し、小道具のモデルガンも渡した」 小五郎(コナン)「そして当日たる昨日の早朝、密かに作っておいた合鍵でこの家に入った。鍵は開けたままにしておき」 小五郎(コナン)「半日後、あなたに待ち伏せされているとも知らず、犯人役の別府さんが人質役の弥生さんを引きずり込んできた」 小五郎(コナン)「そして中から施錠し、密室状態が完成した」 小五郎(コナン)「あなたは別府さんがウケ狙いの要求をしている隙を狙って」 小五郎(コナン)「弥生さんを気絶させ」 小五郎(コナン)「同じく別府さんも」 小五郎(コナン)「それから持参した本物の拳銃で弥生さんと別府さんを殺害し」 小五郎(コナン)「急いで天井裏に再び隠れ」 小五郎(コナン)「そして警察の捜査活動が終わり、町に人の目がなくなるのを待って深夜にでもこの家から脱出した」 小五郎(コナン)「つまり、侵入から逃走まで20時間近くもかけての犯行だったわけです」 目暮警部「なら検死をしていた時も天井裏…我々の頭上に犯人はいた」 小五郎(コナン)「蜘蛛の巣とほこりだらけの中、息を殺してね」 目暮警部「お認めになるのですね。2人を手にかけたことを」 道後光貞「ああ、半年前、公園で日向ぼっこをしていたら、チンピラがからんできた。そいつをたまたま通りがかったあの有馬弥生が追い払ってくれ何と照れくさそうにはにかんだんだ。良い娘さんだなぁと思った。でも金で苦労してると知り、援助を始めた」 道後光貞「だが、全てまやかしだった。からんできたあのチンピラは」 道後光貞「何の事はない、同棲している相手だ。初めから私はおめでたく食いものにされ笑いものにされていたんだ」 道後光貞「葬るだけでは飽き足りない。ウケ狙いでバカな真似をした末に心中した」 道後光貞「そんな呆れた愚か者カップルに仕立ててやろうと、せいぜい知恵を使ったつもりなのに結局うまくは…」 毛利小五郎「何!?紛らわしい商売するんじゃねぇよ」 | |
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