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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1115話 | |
第1115話 千速と重悟の婚活パーティー(前編) | |
放送日 | 2024年3月2日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
原作 | 第1085話 5の受難 第1086話 18の想起 第1087話 バカ共 |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子 横溝重悟 Yokomizo Jugo CV.大塚明夫 萩原千速 Hagiwara Chihaya CV.田中敦子 松田陣平 Matsuda Jinpei CV.神奈延年 大江忍 CV.今野宏美 泊里安珠 CV.小島幸子 上寺幾久 CV.堀井茶 円崎源司 CV.木村雅 蕪木到 CV.桐井大介 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
仮面を付けて行われる“マスカレード婚活パーティー”。家族の紹介で仕方なく参加した重悟は、会場で千速に出会う。千速は、女性の参加費が無料の婚活パーティーだったため「タダで有名レストランのオードブルやデザートが食べられる」という理由で参加していた。選ぶつもりだった千速の番号を忘れてしまったことで、重悟は別の女性とのアプローチタイムに参加することになる。別室へ移動すると、そこで重悟を待っていたのは……。 | |
店員「ええ…まことに申し訳ありません」 毛利小五郎「よく見てくれよ、福引で当てたこのお食事券、日曜日の今日まで有効だって書いてあるじゃねぇか」
毛利蘭「ちょっとお父さん、私たち振替休日で休みだけど、今日は月曜日だから」 毛利小五郎「え?そうだっけ?…えへへ…」 毛利小五郎「くそっ…昼飯食べる店探さねぇと…」 毛利蘭「でも何のパーティーだったんだろ?」 コナン「マスカレード婚活パーティーって書いてあるよ」 毛利蘭「マスカレードって仮面舞踏会?」 横溝重悟「(失敗だ…大失敗だ…結婚しろしろって口うるさい親父と、しつこく見合写真を持って来るお袋と)」
横溝重悟「(職場の同僚を懲りずに紹介してくるバカ兄貴を黙らせる為に一度きりって約束で参加したこのパーティーだが、来るんじゃなかった)」 横溝重悟「(まぁいい。ここは東京だ。地元の神奈川じゃなきゃ知り合いに会う事もないだろう。そもそもこのパーティーのルールだとカップルとして選ばれるまでこの仮面を取る事はない。つまり俺の正体を誰にも知られずこの場を立ち去る事ができる)」 萩原千速「あれ?お前、横溝の重悟じゃないか」 横溝重悟「な!?…あの…どちら様で?」 萩原千速「私だ私、萩原千速だ」 横溝重悟「ち…ち…千速!?」 司会者「すみません。パーティー中は勝手に仮面を取らないようにお願いします」 萩原千速「スマン、そうだったな」 泊里安珠「フン…」 『泊里安珠(30) 参加番号㉔』 萩原千速「つか重悟、何でこんな所にいるんだ?何だお前、結婚したいのか?」 横溝重悟「はぁ!?そういうお前はどーなんだよ!?」 萩原千速「私はこのうたい文句に釣られて…」 萩原千速「見ろ、女は参加費タダで有名レストランのオードブルやデザートがつまみ放題だ」 横溝重悟「何だと!?詐欺じゃねぇか」 大江忍「そういう婚活パーティー多いみたいですよー?」 萩原千速「まぁ忍が一人じゃ心細いからっていうのに付き合ったんだがな」 大江忍「どもでーす」 横溝重悟「(キツネ目の千速のダチか…)」 大江忍「それよりオシリ濡れてますけど、どうかされたんですか?」 横溝重悟「ああ…この店の入り口ですっ転んじまって…雨でタイルが濡れてたし、兄貴に履いて行けって押しつけられた上等な靴が俺には合わなかったようだ」 上等幾久「そうそう入口、僕も転びました。入口の所のタイル滑りやすいですよね?」 『上等幾久(26) 参加番号㉛』 円崎源司「君達もかい?私も派手に転んでしまって、さっき主催者側に一言言っておいたよ」 『円崎源司(38) 参加番号㉗』 司会者「お待たせしました。これよりマスカレード婚活パーティーを始めます。まずは自己紹介タイム。女性陣には自分の番号の席に着いていただき、男性陣は先程お伝えしたグループに分かれて女性陣のテーブルに順々にお着きください」
萩原千速「お前か」 横溝重悟「何だ千速…俺が隣だと不満か?」 萩原千速「いや、丁度良かったよ。お前に聞きたい事があったからな」 横溝重悟「(お…俺に…聞きたい事?)」 萩原千速「この前、湘南で起きた強殺どうなった?」 横溝重悟「ああ、今朝被害者の家に踏み込んで……」 横溝重悟「仕事の話かよ!?」 萩原千速「じゃあどんな話をしたらいい?」 横溝重悟「そりゃあ婚活だから好きな男のタイプとかよ…」 萩原千速「なんだ、そんな事か…口が悪くて態度もでかく、こうと決めたら後先考えずに突っ走る傍若無人を絵に描いたような男…」 萩原千速「そんなバカにホレられた事はあったなァ…」 横溝重悟「いや、お前がホレられた話じゃなくてさ」 蕪木到「おたくら知り合いか?」 横溝重悟「ああ」 蕪木到「だったら自己紹介しなくていいっしょ?俺にも18番さんと話させてよ。興味津々なんだからよ」 『蕪木到(32) 参加番号⑲』 蕪木到「じゃあ18番さん、趣味とかは?」 萩原千速「バイク」 蕪木到「休日は何をしてます?」 萩原千速「バイク」 蕪木到「好きなテレビ番組…」 萩原千速「バイク」 横溝重悟「(ん?この野郎、ヒジの所が濡れて汚れてらぁ。うっかり汚れた服を着て来るような奴には見えねぇから、さてはコイツも入口ん所で滑って転んだクチか…)」 萩原千速「おーっ、どれもこれもうまいうまい!フリータイム最高だな」 横溝重悟「おい千速、少しは話してやれよ。お前と話したがってる奴らがズラッと並んでんぞ」 萩原千速「そんな暇あるか。いっぱい食べて元取らないと」 横溝重悟「元ってお前…金払ってねぇだろーが」 萩原千速「ここまで忍乗せてバイクで来たからガソリン代はかかってるぞ」 横溝重悟「ん?(あそこにも千速並みに男をはべらしてる女がいる。顔は仮面で隠れてわからねぇが、フェロモンムンムンって感じだな)」 司会者「それでは皆さん、お時間となりましたのでフリータイム終了です。各自、席に戻り意中のお相手の番号を5人、カードに書いてスタッフにお渡しください」 横溝重悟「(あれ?千速の番号何番だっけ?)」 司会者「それでは成立したカップル発表です。選ばれた方々は別室で仮面を取り御歓談されるも良し、そのままお2人でお出かけされるても構いません。なお、特に人気が集中した女性お二方にはさらにアプローチタイムを設けており、そのお二方が選んだ4人の男性と別室で仮面を取り、10分ずつ話して頂いて、カップルが成立した場合、その方達には豪華ディナーを御用意しております。ではそのお二方の女性は18番さんと」 萩原千速「え?私が?」 司会者「もう一人は24番さんです」 萩原千速「やった重悟!私が重悟を選べば2人で豪華ディナーだぜ♪」 司会者「続いてその2人の女性に選ばれた幸運な男性達の発表です。18番の女性に選ばれたのは1番、3番、5番、7番」 萩原千速「はぁ?私の番号を覚えてなかった!?」 横溝重悟「ああ…だから適当な番号を…」 司会者「24番の女性に選ばれたのは15番、19番、27番、31番」 毛利小五郎「あーっ!家の鍵落としちまった」 毛利蘭「えー!?どこで落としちゃったの?」 毛利小五郎「たぶんさっきの婚活パーティーの店の前で…」 コナン「じゃあ探しに行こう」 横溝重悟「(おいおい…どーなってんだ!?何で俺が選ばれた?)」 横溝重悟「(俺あの24番のフェロモン女と話したか?)」 スタッフ「次の方、お入りください」 横溝重悟「なぁ、何で中に入った奴はその扉から出ないであっちの扉から出るようにしたんだ?何かあったのか?」 スタッフ「ああ実は以前、話し終えて出て来た方と待っていた方の間でトラブルがあったんです。なので一旦、隣の部屋にお通ししてあちらの少し離れた扉から廊下に出られるようにしたんです」 横溝重悟「なるほどね」
横溝重悟「(待てよ…千速の奴はどーすんだ?まさかしょーもない男を選んでディナー食って俺に自慢する気なんじゃ…)」 スタッフ「では最後の方、お入りください」 横溝重悟「(まあいい。適当に相づち打って10分潰すか)」 毛利蘭「どの辺に落としたの?」 毛利小五郎「多分…別の店を探そうとしてスマホを出した時に落としたと思うから、この辺りじゃねぇかなぁと…」 コナン「あ、あったよ。これでしょ?」 スタッフ「きゃああああああああ」 スタッフ「人が…人がなくなってる!?」
高木刑事「殺害されたのは、このレストランで行われていたマスカレード婚活パーティーの参加者、泊里安珠さん30歳」 高木刑事「凶器は恐らくテーブルの上に置いてあるビニール袋に入った拳銃で心臓を撃ち抜かれてほぼ即死」 高木刑事「彼女はこのパーティーで人気が高かった2人の女性の内の1人で、彼女が選んだ4人の男性を個別にこの部屋に招き入れ、それぞれ10分間のアプローチを受けるという趣向だったようです」 高木刑事「ちなみに人気が高かったもう1人の女性は偶然このパーティーに参加してた神奈川県交通部交通機動隊の萩原千速警部補で」 高木刑事「被害者に選ばれた4人の男性の1人がこれも偶然パーティーに参加してたいた神奈川県警捜査一課の横溝重悟警部で、他の3人はその後ろで仮面をつけている方達になります」 目暮警部「横溝警部は4番目に部屋に入ったということですが…」 横溝重悟「ええ、入った直後に遺体が目に入ったので、扉の前で部屋に案内してくれたあの女性スタッフに警察に通報し、この店の出入口を封鎖するようにと指示を出しました」 佐藤刑事「それ間違いないですか?」 スタッフ「はい。もう扉開けてすぐでした」 萩原千速「ってことは残念ながら重悟の犯行ではなさそうだね」 横溝重悟「残念ながらかよ?」 佐藤刑事「となると殺害したのは横溝警部の前にこの部屋に入ったあなた達3人の中の誰かってことになるわね。じゃあ部屋に入った順に仮面を取って名前と職業を教えてくれる?」 上寺幾久「次に入ったのは僕です。仕事は何もやってません。親がお金持ちなので…名前は上寺幾久です」 円崎源司「3番目は私、円崎源司、書評家をやってます」 コナン「あれれ?」 コナン「ねーねー見てよ、テーブルの下」 コナン「真ん中辺りに色紙の小さい切れ端が3つぐらい落ちてるよ?」 コナン「ボク、ここに来る途中でパーティー会場通ったけど、似たような切れ端が床にたくさん落ちてたから」 目暮警部「テーブルの下に落ちている切れ端がそのとき体についたものだとしたら」 佐藤刑事「誰かがテーブルの下にいたってこと?」 萩原千速「そして話し終えた男が部屋を出た後、被害者を射殺し、次の男を招きいれるベルを鳴らして部屋から立ち去れば疑いの目を自分から逸らす事も出来るワケだ」 毛利小五郎「おいおい、そんな上手くいくか?拳銃が本物かどうかもわからねぇのに…俺なら部屋に入ってきた別の男に“助けて”って言っちゃうけどなぁ」 横溝重悟「だからそうさせないために犯人は威嚇で一発撃ってる」 横溝重悟「壁に飛び散った血痕の右側を見てみろ。被害者を殺害した弾痕とは別にもう一つ弾痕があるだろ?」 高木刑事「確かに…」 横溝重悟「その一発で銃が本物だとわからせ言う事を聞かせたんだろう」 目暮警部「だが部屋に入った男が出てこなければ、さすがに変だとわかるんじゃ…」 横溝重悟「言い忘れてましたが、部屋に入るのはこの扉からでも、出ていくのは向こうの扉からなんです」 横溝重悟「隣の部屋に出たら千速が居る部屋から出て来た男達と一旦合流するが、アプローチ時間は大体10分と曖昧だから出くわさなくても不思議じゃないし」 円崎源司「待ってください。3番目に入った私は容疑者から外れるんじゃないですか?私ならそのまま撃てばいいから威嚇射撃や机の下に潜る必要はないし」 佐藤刑事「いや、そう思わせるために犯行後、わざと壁に威嚇射撃の痕跡を残し、机の下に色紙の切れ端をバラまいた可能性も残ってるよ。とにかく別室で一人ずつ詳しく話を聞かせてもらいましょうか」 目暮警部「ふーん…中に入るのをためらう理由があったのかも…」 | |
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