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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第R143話 | |
第R143話 恋と推理の剣道大会(後編) | |
放送日 | 2024年2月24日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
原作 | 第990話 今日こそ決着を 第991話 手ェ出さんとき 第992話 ここで会うたが・・・ 第993話 ちょー待て |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 佐藤美和子 Sato Miwako CV.湯屋敦子 服部平次 Hattori Heiji CV.堀川りょう 遠山和葉 Toyama Kazuha CV.宮村優子 伊織無我 Iori Muga CV.小野大輔 大岡紅葉 Ooka Momiji CV.ゆきのさつき 沖田総司 Okita Sōshi CV.遊佐浩二 鬼丸猛 Onimaru Takeshi CV.津田健次郎 鑑識 CV.三戸耕三 館内係員 CV.あきやまかおる 係員 CV.松井一憲 抜谷 士道 CV.五王四郎 安岡 克成 CV.麦人 法村 稔司 CV.桜井敏治 横手 恒之 CV.四宮豪 定森 朱音 CV.慶長佑香 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
平次が出場する剣道大会を観に来ていたコナンと蘭は、トイレで喉元を切られた遺体を発見する。平次と沖田も合流したことで、被害者が剣道の審判員で有段者と判明。さらに、被害者と因縁がありトイレに居た法村、横手、定森が容疑者となる。しかし現場で聞こえた“カッターナイフを頼む犯人のような声”は三人の誰でもなく、被害者のもので……。平次は事件を解決し、剣道大会の継続と和葉への告白の機会を守ることができるのか? | |
沖田総司「ああ…会いに北野の天満宮や」 佐藤刑事「待ちなさい」 佐藤刑事「もうこれ以上現場を荒されたくないからね。でもまあ試合開始時間までにこの事件を解決できるんなら、大会を中止にしないであげてもいいわよ」 毛利蘭「あの…私トイレに行ってきてもいいですか?」 法村稔司「この少年たちと同じですよ。私も明日試合があるのでトイレを済ませた後で素振りをしておこうかと」
佐藤刑事「で、どうなの?」 鑑識「入っていた2本の竹刀をばらしてみましたが、カッターナイフはありませんでした」 生越倉彦「大丈夫…あと2つ勝てば優勝だから」 「でも次、改方学園の服部だぞ?」 「お前、服部に一度も勝った事ないじゃないか」 毛利蘭「(決勝には行けそうね)」
毛利蘭「(じゃあ沖田君の相手は……あった。東京代表か…何この人…めちゃめちゃ強そうな名前なんだけど…)」 コナン「あれれ?このチョコ溶けてるよ」 定森朱音「そ…そのチョコ、上着の内ポケットに入れてたから、きっと体温で溶けちゃったのよ」 「鬼丸君、決勝戦は出場辞退するっていうのは本当かね?」 「おおそれはすごい。その年で全日本二連覇中の君ならある話か」 鬼丸猛「準決勝は出ますからご安心を。一度手合わせしたかった相手なので」
毛利蘭「(全日本二連覇中って事は日本で一番剣道が強い人って事だよね?)」 佐藤刑事「あなた、写真撮るの好きみたいね」 「あれ?恒之の携帯じゃねーの?あ、もしかしてこの前、恒之が見つけたっていうカッター好きの女の子か?」 佐藤刑事「カッター?」 安岡克成「いや…そう言われれば“カッター”と言っていたような…」 鑑識「ええ、入っていたのは財布とタオルとスマホと雑誌と…空になった胃薬の小袋と、それが入った薬の箱だけで」 鑑識「その薬が口の周りに少し残っているので、胃薬を飲んだ直後に首を斬られたようですね」 沖田総司「いや、そうとは限らへんで。こんな格好で現れたら、大会に出てる高校生か思て油断しはったんちゃうか?」 服部平次「沖田!?お前何さらしとんねん!?それ大事な証拠品やぞ」 沖田総司「そやかて気になってんもん」 沖田総司「ホラ、垂れの際まで血ィ飛んでんのに、袴にはついてへんやろ?」 沖田総司「そうか思たら袴の尻についてねん。おかしいと思わへんか?」 服部平次「ホンマやなぁ…」 沖田総司「そやそや、このおっちゃん、どっかで見た事ある思たら、準々決勝でオレの試合の副審してはった審判や」 服部平次「(鼻血?)」 安岡克成「ワシも思い出したよ。喋り言葉じゃ。“代わりのカッターを持って来い”と言っていたダミ声の男も君たちと同じく関西弁じゃったということをな」 服部平次「(なんやとォ!?)」 服部平次「おい、被害者の奥さんこっち向こてる言うてたけど、着替え届けに来るんちゃうか?」 鑑識「ああそう言ってたよ」
佐藤刑事「仕方ないわ。やっぱり試合を中止してもらって」 服部平次「ちょー待て。10分あったらオツリがくるで」 佐藤刑事「もしかして犯人がわかったの?」 服部平次「ああ」 沖田総司「そんならオレもわかったで」 沖田総司「犯人はあのじいさんで決まりや」 沖田総司「あの杖が仕込み杖になってて、座頭市みたいに気配だけで間合いつかんで、逆手抜刀でおっちゃんの首、搔っ捌いたんや」 沖田総司「当たりやろ?“嫌な渡世だなァ”って言うてみ?」 コナン「おい服部…バカなのかこいつ…」 服部平次「お前は犯人わかったんか?」 コナン「いや、わかってるのは被害者の抜谷さんはバッグの中に何か飲み物を入れてたのに殺害された後で誰かにそれを抜き取られ、その抜き取った誰かが元自衛官の定森朱音さんだろうなってことくらいだよ」 佐藤刑事「何でそうだと思うの?」 コナン「だって抜谷さん、殺害される直前に粉薬を口に入れてたのに飲み物を持ってないんだもん」 定森朱音「だからあのチョコはこの内ポケットに入れてたから」 コナン「だったら全体的に溶けてるんじゃない?端しか溶けてないのは、きっと温かい飲み物に毒か何かを入れて抜谷さんに渡すまでの間、バッグに入れてたからじゃないかな?」 佐藤刑事「だからトイレに籠ってたのね。毒殺しようとした証拠を消す為に」 定森朱音「毒じゃなくて下剤よ。私の愛を受け入れてくれない抜谷先生を困らせたかっただけよ」 定森朱音「きっとトイレで困ってると思って見に来たら、もう抜谷先生は殺害されてて、疑われないようにペットボトルを回収したのよ」 コナン「彼女は犯人じゃないと思うよ。剣道部だったんなら袴の履き方ぐらい知ってると思うから」 コナン「犯人は前後逆さまに袴を履いてたみたいだからさ」 横手恒之「じゃあ3人共シロだな。俺も剣道やってたし」 法村稔司「ああ、審判細則にもそう書いてあるからね」 佐藤刑事「成る程、一本取った直後にガッツポーズをしたと自慢した彼女の前で抜谷さんに嘘だと指摘され恥をかかされたから恨みに思っていたのね」 横手恒之「すぐにズラかろうと思ったけど、このボウズたちが来ちまったから、おっさんの写真をトイレの中で削除しまくってたんだよ」 コナン「でも横手さん凶器のカッターナイフ持ってないからなぁ」 横手恒之「そうだよ。俺はそんなもの持ってねぇし、少しだけど剣道やったことあっから、袴くらい履けるってーの」 服部平次「ほんならあの垂れつけてみ?」 横手恒之「確かこの長いのを後ろでクロスさせて…」 横手恒之「前に持って来て結んで…出来上がりだ」 服部平次「ちゃうわ。垂れの結び目が隠れるように前垂れを上げてその下で結ぶんや」 服部平次「見てみ?ちゃんと結ぶと前垂れの上についた血ィも見えるやろ?防具付け慣れてる奴がわざと袴を逆さに履いたんや。剣道をやったことない奴の仕業に見せる為にな」 服部平次「こん中でそんな事する必要があんのは、審判員の格好して一目で有段者やとわかる法村稔司さん、あんたしかおれへんよな」 遠山和葉「(蘭ちゃんたちも来ぇへんし、もしかして平次の居場所知ってるんやろか?)」 服部平次「被害者の抜谷さんが誰かと話してた言葉はほんまはこうやったんとちゃうか?“カッターが血ィで汚れてしもてきれへんから、代わりのヤツを持って来てくれ”」 安岡克成「おおその通りじゃ!」 服部平次「関西やと“カッター”言うたらカッターシャツ。こっちで言うYシャツのこっちゃ」 服部平次「つまりYシャツが鼻血で汚れてしもて着られへんようになってしもたさかい、代わりのYシャツを持って来てくれって言うたんや」 高木刑事「そうか、だから抜谷さんの奥さんは着替えのYシャツをここに届けに向かっているんだね」 服部平次「ああ、まぁ鼻血が付かんかったとしても墨で抜谷さんのシャツ汚してここに来させるつもりやったんやろけどな」 法村稔司「凶器は?私は刃物なんて持ってないだろ?」 服部平次「ああ、首は人間のいっちゃん弱い所やからな」 服部平次「ちゅうことはや、竹刀袋の内側についてるんとちゃうか?抜谷さんの血」 法村稔司「血液反応は出ると思いますよ」 服部平次「悪いな工藤。今回はオレがええトコ取りや♡」 法村稔司「その竹刀は息子の竹刀なんですよ。2年前抜谷さんに追いつめられて自殺したね」 法村稔司「2年前のこの大会の団体戦の決勝、その大一番で息子は見事に一本を決めたのに、思わずガッツポーズで一本を取り消され、逆転されて息子の高校は敗退」 法村稔司「人一倍責任感が強かった息子はその恥辱に耐えきれず自らの命を…その試合の主審をしていたのが抜谷さんだったんです」 佐藤刑事「でもそれはルール上仕方ないことじゃないの?」 法村稔司「ええ、私も抜谷さんは正しい判定をしたと思ってましたよ」 法村稔司「昨日の団体戦決勝で京都泉心高校の次鋒が一本取った直後に出したガッツポーズを、あの男が見逃すまではね。あの男は一本取り消すどころか、その生徒を激励してた。同じ関西人だからって贔屓しやがったんだ」 法村稔司「だから私は偏見に満ちたあの男を息子の竹刀で…」 沖田総司「そら多分この御守り握ってたんや。その次鋒の一年が“絶対勝ちたい”言うからオレのこの御守り貸したってん」 沖田総司「オレんちに代々伝わる八大神社の御守りで、これ持って負けた事ないからなァ」 沖田総司「一本取った後、これが道着からはみ出てんのに気ィついて戻す時、“神さんありがとう”って涙目で握りしめた言うてたから、それをガッツポーズと見間違えたんちゃうか?」 法村稔司「ウソだ」 沖田総司「ホンマやって。“試合中に涙見せんな”って主審に注意されたらしいし」 | |
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