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BUNGO STRAY DOGS | |
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) 文豪ストレイドッグス 第107話ネタバレ | |
第107話 隘キ部屋ニテ 其の参 前篇 | |
配信日 | 2023年5月2日 |
ヤングエース | 2023年6号 |
アニメ | 第60話 人外魔境(其の三) |
単行本 | 第24巻 |
登場人物 | 中島敦 芥川龍之介 太宰治 フョードル・D シグマ 幸田文 ブラム・ストーカー |
STORY | |
『空港』 中島敦「(何が正しいのか、何の為に走ればいいのか判らない。迷いで躰がばらばらに千切れそうだ)」 大倉燁子《天人五衰の真の目的は…》 中島敦「(答えを教えて欲しい…誰かに…太宰さんに)」 太宰治《この程度で諦めるのかい?甘えるな》 中島敦「(如何して今話掛けてくれないんだ)」 中島敦「(あれは…乱歩さんが捜せと云ってた女の子!?) 今助ける」 ブラム「誰か来た」 幸田文「兄さん来たらアカン!これは罠や」
『ムルソー』 シグマ「(ここは地下何階だ…決闘の終了まであと何分だ…太宰は無事なのか)」 太宰治《後は頼んだよ》 シグマ「(あのエレベーターで起こった事、まず太宰は扉の張力ワイヤー機構を最初に調べていた。だから銃で張力ワイヤーを破壊出来た。つまり太宰はエレベーターの危険性を最初から予期していたのだ。それでも敢えて乗ったのは探偵社を救う為に必要だから。そして水中でのあの表情、あれは理解した表情だったのだ。落下を、敗北を…それで奴は行動した。だから私だけは助かった)」 太宰治《後は頼んだよ》 シグマ「(頼む?何を?私のような凡人に何が出来るというんだ。私は逃げる。私は元々この勝負には無関係だ) 何だ?露西亜(ロシア)語のメモ?(誰が書いた?どういう意味だ?)」 「“助けて”…?」
『空港』 中島敦「芥川、僕だ。判らないのか!?(挟撃!くそっ、逃げられないのなら前に出る)」 中島敦「黒布の防禦がない!?」 中島敦「(折れた腕が…吸血種の権能!再生するから躰を守る必要がないのか…つまり殺さない限り止まらない) 止まるんだ芥川!そこに居るんだろう!?お前からまだ答えを聞いてない。あの時何故お前は」 芥川龍之介《愚者め、疾く往け》 中島敦「何故僕を助けたんだ」 太宰治「折れてるな…やァ頼むよ…いい加減痛いんだ。楽にしてくれ」 フョードル「喜んで」 フョードル「聞こえますか中也さん。標的は第五層の水質管理室前です。殺しなさい」 シグマ「太宰への攻撃指示を取り下げろ。次は当てる」
フョードル「何故貴方が約束を守る必要が?」 シグマ「それは…」 フョードル「成程…流石は太宰君です。ほんの十数分で貴方をここまで操るとは」 シグマ「何?」 フョードル「太宰君お得意の操心術ですよ。普段貴方はこんな無謀をする人間ではない。貴方は最初他人に利用されない為、己だけの“家”を欲していた。だが太宰君を観察して貴方は気づかされた。孤独な家だけでは足りないと。本当に必要なのは場所ではなく信頼。貸しでも取引でもなく頼り頼られる関係。貴方は探偵社員になりたくなった。そうでしょう?」 シグマ「私が」 フョードル「だがそれは貴方の自発的決断ではない。太宰君が貴方の心に仕掛けた手品です。分かったら銃を」 シグマ「手品かもしれない。だが太宰はその対価を支払った、大きな対価を。客の賭金(レイズ)には応じるのがカジノの流儀だ。それに分かっているぞ。寧ろ私を操ろうとしたのはお前だ。太宰への不信感を煽り、この銃を下ろさせようとした。私の操縦勝負は太宰の勝ちだな」 フョードル「そうですか」 シグマ「私を操ろうとしたという事はお前はこの銃を恐れている。つまり増援はない。これからお前に触れて記憶を読み取る。だがその前に教えろ。お前の異能は何だ?嘗て特殊部隊員がお前に触れて即死した。それに“触れて発動する”異能は多い。太宰や中也…私もそうだ。軽々に触れるのは危険だ。答えろ。お前の異能は…いや、お前は何なんだ?」
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