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BUNGO STRAY DOGS | |
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) 文豪ストレイドッグス 第113話ネタバレ | |
第113話 世界平和 | |
配信日 | 2024年3月4日 |
ヤングエース | 2024年4月号 |
アニメ | 第61話 黄昏のさようなら |
次号 | 2024年4月4日 |
単行本 | 第25巻 |
登場人物 | 太宰治 中原中也 シグマ フョードル・D ブラム・ストーカー 福沢諭吉 福地桜痴(神威) 大倉燁子 幸田文 |
STORY | |
中原中也「……起きねぇ」 太宰治「ふむ、寝不足かな?」 中原中也「十五回落としたのにか?これで寝不足なら不憫だからもう寝かしといてやれよ」 太宰治「だがシグマ君はドストエフスキーと最後に話した筈だ。話を聞きたかったが…」 中原中也「異能で眠らされてるんだろ?」 太宰治「それなら私が触れれば起きる」 中原中也「何を心配してんだよ。あの貧血野郎は死んだ。お前も慥かめただろうが」 太宰治「ああ、だが…何故シグマ君は目覚めない…?」
シグマ「(これは一体)」 フョードル《二重人格なんて陳腐な筋書ですが、貴方は信じると思いましたよ。これもただの警備員の支給ナイフです》 シグマ「(これはドストエフスキーの記憶?異能による読み取りは成功していたのか…だがそうなるとまさかこれ全部が?こんな量…読み取るのに何年掛るんだ?ドストエフスキー…奴は一体…)」 シグマ「(先ずは古い記憶から…何だこの記憶は!?)」
『福沢&福地』 福沢諭吉「お前を殺せだと?他に方法はなかったのか!?」 福地桜痴「あった。だが選ばなんだ。今回のテロ計画に儂はひとつの条件を課した。犠牲にする命は五百人以下。それが平和の対価。やがて来る大戦で喪われる二億一千万人を救う代金。高い買い物と思うか?苦労したぞ。硬貨テロで命ではなく経済を人質に取った。各国軍の制圧には暴力ではなく吸血種の感染を使った。死者を五百人以下にしつつ実態以上の危機を演出する為の策略…立案したのはドストエフスキー。奴以外は不可能だ」 福沢諭吉「それだ。奴の邪悪さを知らぬ貴様ではあるまい」 福地桜痴「ああ、だから監獄に閉じ籠って貰った。さしもの奴も地球の裏側から茶々は入れられまい?」『シグマ』 シグマ「(何だ、この記憶は…これは一体何年前の何の時代だ!?)」 ブラム《愚かな間者である。夜の帳は世の腕。その裡で不義を働くとはな》 兵士《この者は旅の吟遊詩人を名乗っております。しかし城門の巻き上げ鎖を毀さんとしていた為、歩哨が捕縛しました。如何致しましょうか、ブラム様》 シグマ「(ブラム!?だが首から下がある。一体何年前の記憶だ!?)」 ブラム《夜に潜む吟遊詩人よ、雇い主の名を述べよ。マチャシュ王?或いは皇帝(スルタン)?》 《私の主人は私にて》 シグマ「(今の声、まさか)」
『福沢&福地』 福地桜痴「福沢、儂を斬れ。お前が総帥となるのだ。他に探偵社を救う道はない。儂の命か探偵社か選べ」 福地桜痴「小説世界を出たか。それで善い。悪の首魁を討つ時は目撃者が居らねばな」 福沢諭吉「思い云い残す事は?」 福地桜痴「無い」 『シグマ』 シグマ「(ドストエフスキー?だが外見年齢が今と同じ?)」 フョードル《ブラム殿、貴方に一目見えん為、このようにして罷り通りました》 ブラム《ほう…態と捕まったと申すか》 フョードル《ええ、その眼その御姿、まさに魔の化身。直目にしただけで眼が凍りそうに御座います。ですが悪魔の公よ、西より神の兵が来たり、あなたの麦畑を灰へと変えるでしょう》 ブラム《西…羅馬(ローマ)か》 兵士《真逆羅馬の密偵?ついに東征が?》 兵士《では大聖十字軍が》 ブラム《鎮まれ。其方、余を悪魔と呼んだな。その通りだ。だが聖書によれば神は万物万象を造り給うた。つまり悪魔も又、神の被造物である。悪魔も人も等しく神の子。そして等しく残虐である》 ブラム《夜明け前、鶏鳴と共に槍で突いて殺せ》 兵士《はっ》
『福沢&福地』 福地桜痴《なあ福沢、“何でも願いを一つ叶える”と云われたら何を願う?》 福沢諭吉《何だそれは、童子か。そうだな…俺は親しき人を護れる剣の強さを願う》 福地桜痴《ははは!小さいな》 福沢諭吉《は?ならお前は?》 福地桜痴《俺は世界平和を願う!》 福沢諭吉「斬れぬ…済まぬ」 福地桜痴「否…構わぬ福沢。構わぬのだ。儂は…」 福地桜痴「済まぬな…燁子君」 大倉燁子「貴方は狡い!卑怯です!私の…私の想いを知っていて…」 福沢諭吉「源…一郎……?」 大倉燁子「貴様が殺した。貴様が隊長を斬った。そうせよ。でなくば許さぬぞ!」
幸田文「黒幕が…倒された」 幸田文「やった!事件は解決した!斃したんは探偵社の社長や!さすが探偵社!凄い!やった!」 | |
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