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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1117話 | |
第1117話 空手の先生、毛利蘭 | |
放送日 | 2024年3月16日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 阿笠博士 Agasa Hiroshi CV.緒方賢一 目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林 高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉 千葉和伸 Chiba Kazunobu CV.千葉一伸 郷田涼太 CV.竹本英史 百原倫之 CV.竹田海渡 並杉通 CV.福島潤 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
コナンと蘭は一階に空手道場のあるビルを訪れる。空手教室の師範である郷田が怪我をし、蘭が臨時の先生を頼まれたのだ。付き添いで来ていたコナンがその様子を眺めていると、郷田が途中で教室を抜け出していくのが目に入る。その後をついていくと、郷田は二階の管理事務所前で男性と揉めていた。教室は順調に進んでいくが、終わりが近づいた所で二階から叫び声が聞こえる。現場に駆け付けたコナンたちが見たのは男性の遺体だった。 | |
毛利蘭「毛利蘭です。よろしくね」 「ねーねー君は空手しないの?」 コナン「いや…ボクは蘭姉ちゃんについて来ただけだから」 「ふーん、でもいいな。あんなにかっこいいお姉さんがいて」 「ね!郷田先生がケガしたって聞いた時はびっくりしたけど、蘭先生が来てくれてよかった。でもなんかさぁ、2人お似合いじゃない?」 「郷田先生も楽しそうだよね」 コナン「ご…郷田さんは部活のOBだって言ってたから」 「蘭先生って彼氏いるのかな?」 コナン「さ…さぁ…いるんじゃない?」 毛利蘭「あ、しまった」 百原倫之「どうかしましたか?」 毛利蘭「すいません。拳サポを忘れてしまって」 郷田涼太「なんだ、私のを使ってください」 毛利蘭「ありがとうございます」 郷田涼太「いえ、私はどうせ動けませんから」 コナン「(停電か?)」 郷田涼太「ああ、心配しないでください。ブレーカーが落ちたんでしょう。古いビルなんでたまにあるんですよ」 コナン「じゃあボクが行ってくるよ」 郷田涼太「大丈夫。それに大人でも手が届かないとこにあるんだ」 毛利蘭「じゃあコナン君、タイマーお願いできる?」 高木刑事「被害者は百原倫之さん25歳。このビルのオーナーで3階が住居になっているようです」
高木刑事「死亡推定時刻は今から3時間ほど前とみられます」 目暮警部「金庫が開いているということは物取りか?」 高木刑事「ええ、その可能性が高いかと」 コナン「(ん?この匂い…)」コナン「(ああ、このコーヒーか…まだあたたかいみたいだな)」 コナン「(カップはなしか…)」 目暮警部「並杉通さん、亡くなった百原さんとのご関係は?」 並杉通「高校からの友人でした。半年前、彼のお父さんが亡くなって、この上の不動産事務所を百原が相続してからはその管理の手伝いをしてました」 高木刑事「では被害者を発見した時のことを詳しく話してください」 並杉通「現金です。彼は毎月決まった金額をあそこに入れていました」 高木刑事「現金だけですか?」 コナン「蘭姉ちゃん、生徒さん達は大丈夫だったの?」
阿笠博士「まったく…人使いが荒いんじゃから…床の汚れの件、電話で頼んでおいたぞ」 コナン「悪ィ博士。どうしても気になってな…」 コナン「百原さんが入口の近くで襲われたのは間違いない」 コナン「しかし遺体はデスクチェアに座っていた」 阿笠博士「殺害した後に移動させたんじゃろうが…しかし何で?」 コナン「移動させた理由があるはずなんだが…」 コナン「ねぇ、脛サポーターってどんなやつ?」 毛利蘭「ほら、こういうのだよ」 高木刑事「デスク付近の床にあった2本の線状の汚れを調べたところ、百原さんの靴がこすれた跡だということがわかりました」 高木刑事「つまり、犯人の手によって移動させられたということになります」 郷田涼太「私がやったとでもいうんですか!?私はケガをしてるんですよ?」 千葉刑事「その腕を吊っている三角巾を使えば可能です」 千葉刑事「三角巾を倒れた遺体の脇の下を通して胴を一周させ」 千葉刑事「使える手と歯を使って両端を結べば」 千葉刑事「これで片腕でも安定した状態で引っ張ることができます」 高木刑事「あなたは少し前から百原さんと賃貸契約の件で揉めていたそうですね。これはこの道場の賃貸契約書です。金庫の中に残されていました。ここには契約を更新とあります」 高木刑事「プリンターの履歴を調べると、出力されたのは午後3時10分。百原さんが亡くなる直前になります」 郷田涼太「分かりました。本当の事を話ます。確かに契約書は書き換えました。でも私は百原を殺ってません」 目暮警部「ですが、凶器のゴルフクラブからあなたの指紋が出ているんですよ」 阿笠博士「ちょっと待ってくれんか。それだと半分あっているが、半分違っておるんじゃ」 並杉通「一体何で私まで呼ばれたんですか?」 阿笠博士「郷田さん、凶器のゴルフクラブにあなたの指紋が付いていた理由を話してくれんか?」 目暮警部「その話が本当だとしても午後3時頃といえば、百原さんの死亡推定時刻…そんな偶然がありえますか?」 阿笠(コナン)「すべては偶然じゃないんじゃよ」 並杉通「えっ!?それ僕の事ですか!?」 阿笠(コナン)「並杉さんはブレーカーが落ちる度に郷田さんがゴルフクラブを使っていることを知っていて罪をなすりつける計画を思いついたんじゃ」 阿笠(コナン)「最初におかしいと思ったのは、コーヒーができているのにもかかわらず、どこにもコーヒーカップがないことじゃった。百原さんがコーヒーを飲みたくて自分でコーヒーメーカーをセットしたわけじゃなかったんじゃよ」 高木刑事「まさか…タイマー?」 阿笠(コナン)「その通り。並杉さんは予めコーヒーメーカーのタイマーをセットしておき」 阿笠(コナン)「百原さんを殺害したのち」 阿笠(コナン)「セットしたタイマーの時間までアリバイを作る」 阿笠(コナン)「その間にコーヒーメーカーが作動しはじめ」 阿笠(コナン)「ビルの使用電力がオーバーしてブレーカーが落ちる」 阿笠(コナン)「あとは郷田さんがいつも通り、ゴルフクラブでブレーカーを上げれば第一発見者となり、容疑がかかるというわけじゃ」 高木刑事「ところが、郷田さんが想定外の行動をとり、計画が崩れてしまった」 阿笠(コナン)「その通り。遺体が発見されれば当然来るはずの警察からの連絡がなかなか来ない。しびれを切らした並杉さんがこのビルまで戻ってみると、さらに想定外のことを知ったんじゃ」 阿笠(コナン)「郷田さんが腕にケガをしていることをな。百原さんの遺体がまだ発見されてないと思い込んだ並杉さんは2階へ急ぎ、そこでさらに驚いた」 阿笠(コナン)「遺体が移動してたんじゃ。百原さんが自分で移動したと思い、焦ってダイイングメッセージがないか探し、大丈夫そうだとわかると」 阿笠(コナン)「金庫の鍵を開けて強盗のせいに見せかけるよう計画を変更したんじゃ」 阿笠(コナン)「それは無駄じゃろう。おそらくどこを探しても金は見つからんはずじゃ。並杉さん、あんたいつも金庫が空だと知っておったんじゃないかな?」 並杉通「いいえ、そんなことはありません」 千葉刑事「ええ、出ました」 並杉通「私の指紋も百原の指紋も両方出て当たり前ですよ!私はこの事務所に出入りしているんだから」 阿笠(コナン)「並杉さん、あの鍵からはあんたの指紋しか出てないんじゃよ。百原さんは大雑把な人だった。あの鍵かけはあんたが新しく作ったものじゃろう?百原さんは金庫の鍵がどこにあったのかさえ知らなかったんじゃないのかな?」 高木刑事「確か…デスクの上のスマホと書類はキレイに整理されていましたが」 高木刑事「引き出しの中はゴチャゴチャの状態でしたね」 阿笠(コナン)「あんたはダイイングメッセージを探した後、いつもの癖でキレイに整えてしまったんじゃ。そもそも強盗が来てあんなに整っているはずがない」 並杉通「だとしても僕が殺したという証拠にはならないでしょ!?」 阿笠(コナン)「しぶといのう。そうじゃな。そのソックスはまだ新しいようじゃが?」 阿笠(コナン)「あなた足にケガをしているんじゃないか?それを慌てて購入した派手なソックスで隠し、ごまかすためにショックな演技をしていたんじゃないかのう?」 並杉通「あーあ…バカバカしくて笑いをこらえるのに必死だったぜ」 並杉通「百原を襲った時に奴にすげぇ力で掴まれたんだ」 並杉通「友人?なもんか!ずっとずっといじめられ、コキ使われてきたんたぜ!?」
並杉通「ここの仕事だって全部俺がやってきたんだ!あいつは書類の管理ひとつできやしないんだからな!ずっとこの機会を狙ってたんだよ!ハハッ…ハハハ」 毛利蘭「その腕のケガ、嘘なんですよね」 郷田涼太「バレてましたか」 | |
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