名探偵コナン | 第1089話『大岡紅葉の甘い罠②』ネタバレ | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 黒田兵衛 Detective Conan Chapter 1089
名探偵コナン 第1086話ネタバレ

名探偵コナン第1089話

名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
サブタイトル半開きの扉
サンデー2022年15号
配信日2022年3月9日
アニメ第1135話 大岡紅葉の甘い罠(前編)
第1136話 大岡紅葉の甘い罠(後編)
登場人物江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
服部平次
遠山和葉
大岡紅葉
伊織無我
黒田兵衛
軽尾明児
稲葉玲佑
木俣重記
株本恭助
行田仁香
綾小路文麿
場所株本恭助の家

第1089話 半開きの扉

服部平次「おい株本さん!返事せぇ株本さん!?株本さん!?アカン、全く反応せぇへんで」
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
コナン「くそっ、こうなったら窓を破って中に入るしか…」
黒田兵衛「どけ」
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
服部平次「(このおっさんいつの間に)」
黒田兵衛「いいと言うまで私と毛利探偵以外、中に入らないように。現場保存の為なるべ何も踏まないように」
毛利小五郎「ってガラスの破片だらけで足の踏み場が…」
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
服部平次「何やってんねん」
毛利小五郎「うるせぇよ」
コナン「にしても棒付きキャンディの数ハンパねぇな」
服部平次「あのオッチャンずーっとナメてたからのォ」
毛利小五郎「どうっスか?株本さんの様子は?」
黒田兵衛「残念ながらもう息はない。口からアーモンド臭、口の周りや首元が濡れている事を踏まえると、そこに転がっているペットボトルの水に青酸系の毒物を混ぜて飲んだと見るのが自然でしょうな」
名探偵コナン 漫画 1089話 京都スイーツと毒薬 黒田兵衛 Detective Conan Chapter 1089
綾小路文麿「ほう、こういう事ですか?30分仮眠を取る言うて2階のこの部屋に入らはった株本さんを30分後に起こしに来たら扉が何かにつっかえて開けられんと…外に回ってハシゴ使って登りベランダの窓から部屋ん中見たら、株本さんが扉塞ぐように倒れはった。せやから窓ガラスを割って部屋ん中に入り生死を確認した後、我々京都府警に通報した。これで合うてますか?」
名探偵コナン 漫画 1089話 京都スイーツと毒薬 綾小路文麿 Detective Conan Chapter 1089
軽尾明児「はい」
綾小路文麿「ほな誰が何をしたか詳しゅう話してくれはりますか?」
稲場玲佑「この部屋の扉を廊下側から開けたのは僕です。まあ開けようとしたら何かがぶつかって途中までしか開けられなかったんですけど…そうですよね?」
『稲場玲佑(39) 脚本家』
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
木俣重記「ああ、ゴンって何か当たった音がしてたよ。んで扉の下を見たらよ株本がいつも着てるチェックのシャツの端が見えてて、こりゃーソファーから転げ落ちてるかもって思ったワケよ。株本はいつも仮眠を取る時はそのソファーで寝てて、前に転げ落ちた事があったから」
『木俣重記(50) 舞台監督』
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服部平次「扉が何かに当たってたんは間違いないで。オレにもその扉開けられへんかったし」
軽尾明児「それに仁香さんの事もあったから心配で、みんなで外に回って窓から中の様子を」
綾小路文麿「仁香さん?もしかして先日大阪にある自宅のマンションで自殺しはった女優の行田仁香さんですか?」
軽尾明児「ええ、彼女も毒を飲んで寝室の扉を塞ぐように倒れてましたから」
『軽尾明児(48) プロデューサー』
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綾小路文麿「えらい詳しいですなァ」
軽尾明児「そりゃそうですよ」
稲場玲佑「彼女の遺体の第一発見者は僕達ですから」
木俣重記「まぁあん時は株本も一緒にいたけどな」
綾小路文麿「ほんで?窓から株本さんが扉の前で倒れているのを見てベランダの植木鉢を使て窓ガラス割って現場をガラスの破片まみれにして中に入らはったんですねぇ。警視庁捜査一課管理官の黒田兵衛警視」
黒田兵衛「申し訳ない。株本さんの安否確認が最優先だと思ったんでね」
綾小路文麿「いえいえ、さすが警視庁さんはドラマの刑事みたいにやる事が派手やなァと思ただけです。でもまあ、あんさん達の話やと部屋は完全な密室。部屋に転がってたペットボトルの水からも青酸カリが検出されてる事を踏まえると、こらもう服毒で決まり…」
コナン「いや、これは自殺じゃないよ」
服部平次「殺人やで。この部屋にはペットボトルと毒の粉の瓶はあったけど、毒をボトルに入れるサジがなかったやろ?」
綾小路文麿「そんなのビンから直接ボトルに入れはったんとちゃいますか?」
服部平次「せやったら毒が多少こぼれるはずやのにキャップ開けた時に残るTEバンドとボトル本体の隙間には毒の粉は一粒も入ってなかったで」
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
コナン「それに毒を入れたらボトルを振って混ぜるよね?なにのキャップの内側は全然濡れてなかったよ?」
黒田兵衛「という事は、事前に毒を混入したペットボトルの水を何者かが毒の瓶と一緒にこの部屋に持ち込んだことになりますな」
服部平次「そう言うたに株本さんが仮眠をとって15分ぐらいたった頃、あんたら3人、一ペン株本さんの様子見に行ったなァ?あん時、毒の入ったペットボトルの水、枕元にこっそり置いて来たんとちゃうか?株本さんが起きたら思わず飲んでしまうように」
軽尾明児「あれはソファーでちゃんと寝るか確かめに行ったんだ」
木俣重記「タオルケットがズリ落ちてたからかけ直しただけだよ」
稲場玲佑「僕は部屋に入らず扉の所で見てたけど、怪しい事は何も」
毛利小五郎「んじゃソファーのそばに元々ペットボトルが置いてあったとか?」
軽尾明児「いえ、なかったです」
木俣重記「もちろん毒の瓶もな」
綾小路文麿「ほんならその3人が様子見に行ってる間、あんさん達は何をしてはったんですか?」
服部平次「そらリビングでグダグダとやなァ」
大岡紅葉「ウチも平次君と一緒にグダグダしてました♡」
『蘭&和葉』
遠山和葉「なあ?アタシらが希望した店全部回ったらホンマに平次がおる演出家の家に連れてってくれるんやろうな?」
伊織無我「はい。残りはあと8軒…全店貸し切りでお待ちいただいております」
名探偵コナン 漫画 1089話 京都スイーツと毒薬 伊織無我 Detective Conan Chapter 1089
毛利蘭「えーっ、あと8軒もあるの?」
遠山和葉「調子に乗ってあれもこれも希望出し過ぎたわ」
『株本の家』
綾小路文麿「これが殺人やとしたら、株本さんに“仮眠とる”言わせてこの部屋に籠らせなアカンのちゃいますか?株本さんに睡眠薬を飲ませるチャンス、確かにあったんですか?」
毛利小五郎「さぁ…ピザ食べてなかったし」
大岡紅葉「コーヒーは盆に並んだコーヒーカップをウチらと一緒に無作為に取ってはったし」
服部平次「後はいつも口にくわえてたキャンディやけど」
軽尾明児「無理無理。株本さんいつも同じヤツをなめてんだけど」
稲場玲佑「前にイタズラで別の味のヤツを同じ包み紙に包んで渡したら口に入れた途端に激怒してたから」
木俣重記「睡眠薬なんかまぶしたらすぐにバレるよ」
コナン「そーいえば株本さん、ピザを自分で切り分けてたけど何でなの?」
木俣重記「ああ、それは一年前、ダイエットしろって医者に言われたとボヤいてた頃からだったよ」
軽尾明児「自分が食べない代わりに切り分けて皆に振舞うってね」
稲場玲佑「そのかいなく太ったままだったけど」
黒田兵衛「本当に食べなかったんでしょうか?株本さんの口の匂いを嗅いだ時にアーモンド臭と共に匂ったんですよ。皆さんが食べたピザのガーリックとチーズの匂いがね」
毛利小五郎「でも株本さんが切り分けて持ってきたピザは真ん丸で、どこにもかじった跡はなかったっスよ?」
黒田兵衛「匂いといえば、株本さんはペットを飼っておられるんですか?」
木俣重記「いや」
黒田兵衛「そうですか…かすかですが獣の匂いがするような…」
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綾小路文麿「(今日はポケットでええ子にしといてくださいね、マロちゃん)」
名探偵コナン 漫画 1089話 京都スイーツと毒薬 綾小路文麿 Detective Conan Chapter 1089
『蘭&和葉』
名探偵コナン 漫画 1089話 京都スイーツと毒薬 伊織無我 Detective Conan Chapter 1089
ガイド「伊織さん、車降りた後いつもそれやってはりますけど…何です?」
伊織無我「あ、いえ、癖のようなモノなのでお気になさらず」
『株本の家』
綾小路文麿「何か抜けてる思たら動機や。殺しにしても自殺にしてもその動機がわからんと…何か心当たりありませんか?」
木俣重記「自殺の方が理由ならわかるんだけどよ」
綾小路文麿「と言うと?」
軽尾明児「株本ちゃん、仁香さんにホレ込んでたから」
稲場玲佑「もちろん女優としてですけど」
木俣重記「自分の舞台には必ず彼女をキャスティングしてたし…そんな仁香さんが自殺したからよ」
稲場玲佑「落胆して彼女の後を追うのもわかる気がします」
軽尾明児「遺体も目の当たりにしてしまったし」
黒田兵衛「そういえば、仁香さんの遺体を発見したのもあなた方でしたよね?今回と同じような経緯で発見されたんですか?」
軽尾明児「ええ、割と似てますね」
稲場玲佑「彼女の方は31階の高層マンションでしたけど」
木俣重記「本読みになかなか来ねぇと思ったらよォ」
稲場玲佑「突然株本さんのスマホにメールが来たんです…“死ぬ”って」
軽尾明児「それでみんなで彼女のマンションに行ったら鍵が開いてて、中に入ったら寝室の扉が今回みたいに途中までしか開かなくて」
稲場玲佑「外に回って窓から覗いたら扉を塞ぐように彼女が倒れてたので」
木俣重記「警察を呼んで彼女が服毒自殺した事を知ったワケよ。あの時は31階だったからお隣さんに頼んでベランダ伝いに彼女の部屋の窓までたどりついたんだけどよ」
軽尾明児「あの後、株本ちゃんこの探偵物の舞台止めにするってしょげてたよね」
稲場玲佑「ええ」
コナン「なのにどーしてやることになったの?」
軽尾明児「突然、自分がなめてた棒付きキャンディを見ながら叫んだんだ」
稲場玲佑「ああ、あれには驚いた」
木俣重記「確かこう言ったよな?」
「“そうかわかった!この舞台は絶対に当たる!”」
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服部平次「棒付きキャンディやとォ?」
大岡紅葉「キャンディ言うたら最近のは変わってますなァ…毛利探偵が落としはったキャンディの中に音もせんとポーンって高く弾むキャンディも混ざってましたから」
名探偵コナン 漫画 1089話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1089
コナン「(そうか!)」
服部平次「(そうやったんや!)」
コナン「この現場は元々密室だったんじゃねぇ。犯人が密室に変えたんだ」
服部平次「オレらが見てる目ェの前でなァ」
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