名探偵コナン | 第1090話『大岡紅葉の甘い罠(解決編)』ネタバレ | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
名探偵コナン 漫画 1090話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 伊織無我 大岡紅葉 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1090
名探偵コナン 第1090話ネタバレ

名探偵コナン第1090話

名探偵コナン 漫画 1090話 大岡紅葉の甘い罠 服部平次 伊織無我 大岡紅葉 遠山和葉 Detective Conan Chapter 1090
サブタイトル扉の先の真実
サンデー2022年16号
配信日2022年3月16日
アニメ第1135話 大岡紅葉の甘い罠(前編)
第1136話 大岡紅葉の甘い罠(後編)
登場人物江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
服部平次
遠山和葉
大岡紅葉
伊織無我(榊原)
黒田兵衛
安室透
軽尾明児
稲葉玲佑
木俣重記
株本恭助
行田仁香
綾小路文麿
老人
サングラスの男
場所株本恭助の家

第1090話 扉の先の真実

服部平次「ある物使ったら簡単に作れる密室もどきや」
コナン「そのある物を買って来たから試してもいーい?」
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黒田兵衛「ある物とはそのピザか?」
服部平次「ちゃうちゃう。こら犯人が睡眠薬仕込んで株本さんに食わせて部屋で仮眠とるように仕向けたピザと同じサイズのピザや」
毛利小五郎「けどあの時株本さんはピザを食べなかったじゃねぇか」
服部平次「せやからあんねん。こっそり食べられる方法が。今から切り分けてそのやり方を見せたるから」
コナン「ちょっと台所借りるね」
服部平次「どや!これやったら普通に切り分けみたいに見えるやろ?」
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利小五郎「見えるって…普通に切り分けたんじゃねーのかよ」
コナン「でもホラ、この分が抜けてるよ」
毛利小五郎「なに!?」
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黒田兵衛「なるほど…ピザの中央部分を三角に細長く切り取れば、余った両サイドのピザをくっつけても多分、楕円にはなるが気づかれにくいわけ…株本さんがいつもそうやって抜き取って食べていたのを犯人が知っていたとしたら、ピザの中央部に睡眠薬を仕込みさえすれば株本さんがどう切ろうと彼に仮眠を取るように仕向けられる。つまり台所にピザを運んだあなた方3人なら誰でもそれが可能という事ですな」
服部平次「ほんで、お待ちかねの密室トリックや。犯人は多分こうやったんや。あれ?何かに当たって開かへんで」
毛利小五郎「んなワケねーだろ?全員扉の外にいるんだから」
服部平次「何コレ?コナンが着てた青いスウェットとちゃうか?もしかしたら部屋ん中で倒れてるかもしれへんで」
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毛利小五郎「バーカ、あのガキならさっきまで俺の横に…お…おい!?マジで開かねぇぞ!あのガキいつの間に中に!?」
コナン「入ってないよ」
毛利小五郎「え?じゃあ扉の下の青い布は何だ?」
服部平次「青い布はさっき買ってきたハンカチ。扉が開かへんのは床とドアストッパーの隙間にスーパーボールがかましてあるからや」
毛利小五郎「スーパーボールだと!?」
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服部平次「そうや。その隙間にピッタリ合うたサイズやったら床と扉とドアストッパーでごっつい摩擦が起きてビクともせぇへんで。まあちょっと引いて軽く押したらすぐに開くけどなぁ。そう、こないなことができるんは、あん時扉のそばにおった脚本家の稲場玲佑さん、アンタしかおれへんで」
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毛利小五郎「でもさっき扉を開けた時、扉が何かに当たった音がしてたよな?」
服部平次「あら、扉開ける時しっかりノブ握って足で扉の下の方を蹴ったんや。こんな風に」
黒田兵衛「じゃあ、あの時扉の下に見えていたチェックのシャツは?」
コナン「ハンカチ使ったんでしょ?稲場さんも。だって稲場さんピザ食べてた時、似たようなチェックのハンカチ使ってたもん」
服部平次「つまりアンタがやった犯行はこうや。まずピザを台所に運んだ時に他の2人の目ェ盗んでピザの真ん中に睡眠薬仕込んで、ソレ食った株本さんが30分仮眠取る言うて2階の部屋に籠るように仕向けたんや。ほんで15分たって様子を見に行った時に扉の下にチェックのハンカチ仕掛けたら、あとは30分たって起こす時にさっきオレがやったようにするだけや。扉の下に株本さんのシャツが見えてる言うて、しゃがんだ時に扉の隙間に手ェ入れてスーパーボールをドアストッパーにかませたっちゅうこっちゃ。あん時は木俣さんが先に扉の下のシャツに気ィ付いたけど、そうやなかったら自分で言うつもりやったんやろ?そないして株本さんが扉塞いでると思わせて、みんなが外から回ってハシゴ使て2階の窓から部屋ん中を覗くまでの間に部屋に入って寝てた株本さんに用意してた毒入りの水を飲ませて殺したんや。ほんで、自殺に見せる為に部屋ん中に毒の瓶置いて遺体が扉を塞ぐように扉に寄りかけて閉めて、その後シレっとみんなと合流したんやろうけど、スーパーボールの隠し場所には失敗したのォ」
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服部平次「なんぼ形が似てる言うても棒付きキャンディの中に混ぜたらアカン。あの包み紙と棒をゴミ箱から拾ろて机の下にあったセロファンテープでくるんだんやろけど、セロファンテープっちゅうは素手やないと扱いにくい。せやからアンタの指紋がベッタベタやろなァ。それにや、机から落ちてポーンて弾んだキャンディを紅葉が見てる。もう言い逃れ出来ひんで」
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木俣重記「おい今回のがトリックって言うなら…まさか」
軽尾明児「仁香さんの自殺も?」
稲場玲佑「…ああそうだ。僕が妻と別れないと自分達の愛人関係をマスコミにバラすって迫られてやむなく今回と同じトリックで殺したんだよ。そのトリックが演出家の株本さんにバレて…」
軽尾明児「じゃあ株本ちゃんに警察に自首しろとか…」
木俣重記「この舞台の脚本を降りろとか言われたのか?」
稲場玲佑「はぁ?その逆だよ。あの人は悪魔のような顔でこう言ったよ」
株本恭助《ホンマに人を殺した脚本家なんてそうザラにはいてへん。バラされたァなかったら、ワシの為に書いてくれや。ホンマの殺人者の魂の叫びっちゅうヤツを》
綾小路文麿「それホンマのことですか?」
稲場玲佑「ええ、妻がいる僕に仁香さんを紹介したのは株本さんだというのに…浮気の一つぐらいした方がいい脚本が書けるって…その結末がこれですよ。舞台用語で大道具なんかを動かないように固定する事を“殺す”って言いますよね?今回僕がやったのは正にそれだ。僕にとって限りなく凶悪に増長するあの人をもう動かないようにしたんですから」
伊織無我「ここが演出家株本様のお宅です」
遠山和葉「やっと着いた。ん?パトカー…何かあったん?」
大岡紅葉「殺人事件です」
遠山和葉「紅葉!」
大岡紅葉「けどウチのナイスアシストで平次君が見事解かはりました」
遠山和葉「平次ホンマか?ソレ」
服部平次「ああ」
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黒田兵衛「点検するその癖、まだ抜けてないのか?榊原」
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伊織無我「今でも言うんですね?尾行がいないか確認する事を“点検”すると…」
黒田兵衛「ああ、未だに尾行をまく事も“消毒する”と言っているよ」
伊織無我「すみませんが榊原は止めてください。昔の潜入先での偽名で呼ばれると当時の事を思い出して気が滅入ります」
黒田兵衛「スマン、これはこれで癖か…」
伊織無我「はい」
コナン「(点検と消毒…公安か?)」
黒田兵衛「そういえば奴と会ったらしいな」
伊織無我「ああ金髪の彼…お嬢様の用も兼ねてポアロという店で」
コナン「(安室さん?)」
伊織無我「過去の柵を引きずっているようですが悪くないかと…」
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「パトカー…何か事件でしょうか?」
「捨ておけ…所詮警察なんぞ愚鈍な輩が群れてるだけよ」
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