鬼滅の刃 無限城編 | 第17巻151話『鈴鳴りの雪月夜』ネタバレ | Demon Slayer

DEMON SLAYER
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge)
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 炭治郎 父 透き通る世界 竈門炭十郎 Demon Slayer Chapter 151
鬼滅の刃 第151話ネタバレ
第151話 鈴鳴りの雪月夜
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 炭治郎 父 透き通る世界 竈門炭十郎 Demon Slayer Chapter 151
配信日2019年3月25日
ジャンプ2019年17号
単行本第17巻
登場人物竈門炭治郎
竈門炭十郎
嘴平伊之助
冨岡義勇
猗窩座
STORY
『父は植物のような人だった。感情の起伏が殆ど無い人でいつも穏やかだった。病死する直前でもそれは少しも変わることがなく。父を思う時、一番に浮かぶことは柔らかな笑顔と川の細流のように落ち着いた声だった』
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 炭治郎 父 透き通る世界 竈門炭十郎 Demon Slayer Chapter 151
竈門炭治郎「父さんはヒノカミ神楽を舞う時、何を考えているの?」
『一年に一度、年の始めに代々竈門家が行ってきた神楽は、日没から夜明けまで延々と続ける過酷なものだった。全部で十二ある舞い型を夜明けまで何百何千何万と繰り返す』
竈門炭治郎「もし父さんが辛かったら来年から俺が代わるよ。父さんの体が心配なんだ」
竈門炭十郎「ありがとう炭治郎。でも父さんはここ数年、神楽が辛いと思ったことはない。不思議なもので、お爺ちゃんに神楽を習ったばかりの頃は今より若く健康で力もあったのに、息も絶え絶えになって辛かった。単純に無駄な動きが多かったんだろうと思う。大切なのは正しい呼吸と正しい動き、最小限の動作で最大限の力を出すことなんだ。そうすると、段々頭の中が透明になってくる」
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竈門炭治郎「透明…」
竈門炭十郎「初めてのうちは覚えなければならない動きや感覚を拾わなければならない。五感を開き、自分の体の形を血管の一つ一つまで認識する。この時は本当に苦しい。このまま踠き続けても先が行き詰まっているとしか思えない。たくさんのことを覚え吸収した後は必要でないものを削り落とす。その動きに必要なものだけ残して閉じる」
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竈門炭治郎「閉じる?」
竈門炭十郎「人はよく聞こうとする時、目を閉じるだろう?そういうふうにその瞬間最も必要なものを選び取っていくんだよ。やがて体中の血管や筋肉の開く閉じるをまばたきするように速く簡単にこなせるようになる。その時、光明が差す道が開ける。頭の中が透明になると“透き通る世界”が見え始める。しかしこれは力の限り踠いて苦しんだからこそ届いた“領域”」
竈門炭治郎「俺もそこに行けるかな?」
竈門炭十郎「弛まぬ努力を続ければな。ほらできたぞ」
竈門炭治郎「ありがとう」
『父が病死する十日前、熊が人を襲って喰う事件が一つ向こうの山で起きた。家の周りに篝火を焚き、鈴のついた縄を張り巡らしていた』
竈門炭十郎「炭治郎」
竈門炭治郎「…ん?はい」
竈門炭十郎「ついて来い」
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 炭治郎 父 透き通る世界 竈門炭十郎 Demon Slayer Chapter 151
『立ち上がった熊は九尺はあろうという巨躯だった。人間を六人喰い殺した熊だ。熊は鈴縄の向こう側にいた。鈴を鳴らさぬうちから父は気配に気づいていたらしい。病気の父は斧一本で熊と対峙していた。家には猟銃が無い』
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竈門炭十郎「腹を空かしているのは気の毒だが、それ以上こちらに来るのは許さない。俺の家族に危害を加える者は何人であろうと容赦しない。警告をきかない場合、命を奪うこととしている」
竈門炭治郎「(父さん…父さんどうしたら…俺は何をすればいい?)」
『人間の胴体ほどの太さがある熊の首が鈴の音と共にコトンと落ちた』
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『目では追えなかったけど、多分、父はまばたきの間に二回斬り込んだと思う。そうでなければ、あの斧の幅で首を落とすのは不可能だ。父の匂いは少しも揺れなかった。熊の首を斬る前後で恐怖もなく、怯えもせず殺気も放たず、ただいつも通り植物のような気配の父がそこにいた』
竈門炭十郎「ちゃんと見たか」
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 炭治郎 父 透き通る世界 竈門炭十郎 Demon Slayer Chapter 151
竈門炭治郎「見た…み…見たよ…父さん…だい…大丈夫?」
竈門炭十郎「大丈夫だ。今見たことを忘れるな」
『父は自分の力をいたずらにひけらかす人ではない。後になって気づいた。あれは見取り稽古をさせてくれたんだ。“透き通る世界”が見える父さんの体捌きから俺が学べるよう、父さんもお爺ちゃんも曾お爺ちゃんもきっと同じように』
竈門炭十郎「絶対に諦めるな。考え続けることだ。どんな壁もいつか打ち破れる。弛まぬ努力で」
『わかってる父さん。だからあの時、猗窩座の吸いついてくるような、あの不可避の一撃を躱せた。多分あの一撃は俺の命を完全に奪うものだった。義勇さんと代る代わる技を出し、一瞬の休息を取りつつ、致命傷になるような一撃からは庇ってもらっていたけど、あの瞬間は義勇さんでも間に合わなかった。だけど無理がもしれないとはあの時なぜか思わなかった。一瞬だけ感じたんた。一瞬だけ入れたあの世界“透き通る世界”』
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 竈門炭治郎 透き通る世界 猗窩座 Demon Slayer Chapter 151
『体が透き通って見えた。半天狗が自分の心臓に隠れていた時も同じだった。見えたのか嗅いだのかはわからない。回避、それだけに集中して他の感覚は閉じた。未だかつてない程体が早く動いた。ごめん伊之助。あの時、否定してしまったけど、多分お前は正しかった。急げ。義勇さんが相手をしてくれているうちに、これを使いこなして猗窩座に勝つ』
『中高一貫☆キメツ学園』
胡蝶カナエ: 生物教師。華道部顧問
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 Demon Slayer Chapter 151
キメツ学園の卒業生である胡蝶カナエは在学中の3年間ずっと学園の3大美女に選ばれていた。男女問わず人気がえげつない。カナエを悪く言っていた人も実際に話すとデレデレになる。おっとり不思議系のようで、お札を壁に投げつけたり「臨・兵・闘・者…」と何か唱えている所を目撃されている。もしや霊能力がある…?
栗花落カナヲ: 高等部2年 菫組
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 Demon Slayer Chapter 151
身寄りがないため、胡蝶家に引き取られた。似ているので本当の姉妹と思われがち。現・学園3大美女の1人。運動神経が抜群のため、よくスカウトされたり、助っ人を頼まれて忙しい。華道部なのでそちらを優先したいのだが、大変そうである。
『キメツ学園の怪談』
生物の壺
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 Demon Slayer Chapter 151
その壺の妖怪に目をつけられた人は延々とマウンディングされる。よくわからない自慢話を無視すると全ての手でくすぐってくるうざみの持ち主。カナエ先生が赴任してからはパッタリとウワサも目撃証言もなくなったらしい。除霊されて御臨終?
廊下を這いずる老人
鬼滅の刃 無限城編ネタバレ 151話 Demon Slayer Chapter 151
泣きながら校内の廊下を這い回る老人は人間の姿をしておらず、常に恨みごとを呟いている。自分より体が小さい人を見つけると襲いかかって持ち物を盗む。中等部の時透君に踵落としを喰らったため頭が腫れている。
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