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DEMON SLAYER |
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge) 鬼滅の刃 第154話ネタバレ |
第154話 懐古強襲 | |
配信日 | 2019年4月15日 |
ジャンプ | 2019年20号 |
単行本 | 第18巻 |
登場人物 | 猗窩座 (狛治) 慶蔵 恋雪 竈門炭治郎 冨岡義勇 |
STORY | |
『まずい状態だ。視野が狭窄してきた。失神しかけている。左耳が全く聞こえない。右手は感覚がない。力は入るが、どの程度役に立つか…』 『全力疾走というものは長時間できることではない。通常の人間は全力であれば10秒走るのですら激しい息切れする。それ以上動き続けると、まず速度が落ち技の精度も落ちていく。筋肉疲労で手脚は鉛のように重くなる。疲労・負傷の概念がない鬼。さらには上弦との戦いで長時間全力を維持し続けたのは呼吸を使える者だけが起こせる奇跡だ。託されたものを後に繋ぐ。もう二度と目の前で家族や仲間を死なせない。守る。炭治郎は俺が守る。自分がそうしてもらったように』
猗窩座「離せ。手を離せ。誰たお前は」 恋雪「もうやめにしましょう。向こうに行きましょう」 猗窩座「駄目だ。俺は奴らを殺さなければならない」 恋雪「どうしてですか?」 猗窩座「俺は強くならなけれぱいけない。邪魔をする奴は殺す」 恋雪「どうしてですか?どうして強くなりたいのですか?」 猗窩座「それは強くなければ持って帰って来られないからだ。親父に薬を」
『強くならなければ盗んだ財布を持って逃げきることができないし、強くなければ返り討ちに遭っても勝てない。強くならなければ奉行所に捕まって刑罰を喰らう』 「掏摸の入れ墨はもう両腕に三本線だ。次は手首を斬り落とすぞ」 狛治(猗窩座)「ハハハハハ!斬るなら斬りやがれ。両手首斬られたって足がある。足で掏ってやるよ。どの道次は捕まらねぇぜ」 「わずか十一で犯罪を繰り返し大の男すら失神する百敲きを受けてこの威勢、お前は鬼子だ」 『何とでも言ってろ。そうだ。俺は鬼子だ。生まれた時から歯が生えてたらしいからな』
「狛治、お前がまた捕まったって聞いて親父さんが首を括って死んじまった。死んじまったよォ!」 狛治の父「“狛治へ。真っ当に生きろ。まだやり直せる。俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくない。迷惑をかけて申し訳なかった”」 『貧乏人は生きることさえ許されねえのか親父。こんな世の中は糞くらえだ。どいつもこいつもくたばっちまえ。なんでこんな糞みたいな奴が生きてて俺の親父が死ななきゃならねぇんだ。迷惑なんかじゃなかった。何で謝るんだよ。親父は何も悪いことなんかしてないだろ。盗みの刑罰を受けるのだってつらくなかった。鞭でめった打ちにされようが、骨が折られようが、親父のためなら耐えられる。何百年でも』 「反省しろ!真面目に働け!」 『うるせぇ。黙れ糞が。金が足りねえんだ。高いんだよ薬は。どんどん痩せていくんだ親父が。背中もボコボコ骨が浮き始めてた。もっと栄養のあるもんを食わせたいんだ。きっと俺が治してやるんだ。なんで首なんか吊った。俺は死んだって良かったのに、親父のためなら…親父のためなら!』
慶蔵「おーおー大したもんだ。子供が殺されそうだってんで呼ばれて来てみれば、大人七人も素手で伸しちまってる。お前筋がいいなあ。大人相手に武器も取らず勝つなんてよ。気持ちのいい奴だなあ」 『誰だコイツは。俺は何を見てる?俺の記憶?』 慶蔵「俺の道場に来ないか?門下生が誰もいなくてな」 狛治「うるせえ糞爺!ぶち殺すぞ!」 慶蔵「その入れ墨、江戸の罪人だな。江戸で所払いの刑を喰らってこの地まで流れ来たわけか?」 狛治「だったら何だってんだ!テメェに関係ねえだろうが!」 慶蔵「うむ。まずは生まれ変われ少年。さぁ来い」 狛治「くたばれ糞爺!」
慶蔵「いやー頑丈な奴だ。あれだけ殴ったのに半刻もせず目を覚ますとは。俺は慶蔵(けいぞう)。素流(そりゅう)という素手で戦う武術の道場をやってるんだがな、門下生が一人もいなくてな、便利屋のようなことをして日銭を稼いでるんだ。お前にまずやってもらいたいのは病身の娘の看病だ。俺は仕事があるもんで任せたい。先日妻が看病疲れで入水自殺してしまって大変なんだ…なぁこれが…本当に俺が不甲斐ないせいで妻にも娘にも苦労をかける」 狛治「娘一人の家に罪人の俺を置いてっていいのかよ」 慶蔵「罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫」
『似ている。そうか、お前がどうにも不快だったのは、こんなつまりない過去を想起させるからだったんだな』 慶蔵「俺の娘の恋雪だ」 『くだらない過去。くだらない…』 慶蔵「朝より顔色よくなってるな。少しはマシか?コイツなあ名前言わねぇから俺が戻るまでに聞き出しといてくれ」 恋雪「あの…か…顔…怪我…だいじょうぶ?」 『きっと治す。助ける。守る。俺の人生は妄言を吐き散らすだけのくだらないものだった』
愈史郎「仲間が死んだんだぞ。念仏くらい唱えてやれよ。薄情だな」 隊士「今の今で唱えられるか!死んでないし!誰のせいだよ!?お前ホントにひっぱたくぞ!」 | |
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