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DEMON SLAYER |
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge) 鬼滅の刃 第163話ネタバレ |
第163話 心あふれる | |
配信日 | 2019年6月24日 |
ジャンプ | 2019年30号 |
登場人物 | 竈門炭治郎 嘴平伊之助 我妻善逸 胡蝶しのぶ 胡蝶カナエ 栗花落カナヲ 鬼舞辻無惨 童磨 猗窩座 |
STORY | |
童磨「(えー頚斬られちゃった。こんな雑魚に負けるなんて(カナヲ)…俺があんな頚斬る力も無いような剣士ですらない毒使いに(しのぶ)…剣士の基礎もできてないような奴に(伊之助)…こんな消滅するなんて…俺が可哀想すぎる。これ程人に尽くして世の中に貢献して生きてきた俺が…そうだまだわからない。諦めちゃいけない。死なないかもしれない…無惨様みたいに。猗窩座殿もなりかけたんだ。俺だってきっと…うわ…体崩れ始めた。駄目なんだ俺は。死ぬんだ俺……あーやっぱり駄目だ。何も感じない。死ぬことが怖くもないし負けたことが悔しくもない。ずうっとこうだったなぁ俺は)」
童磨「(信者の女に次々手を出す色狂いの父をめった刺しして殺した母が半狂乱になりながら服毒自殺した時も部屋を汚さないでほしいなぁとか、あの頃はまだ鬼じゃなかっから血の匂いが臭くて臭くて早く換気しなきゃとか、そんなことばかり頭に浮かんで、悲しいとか寂しいとかほんの一瞬も感じなかった)」 童磨「(二十歳の時に鬼にして貰って百年以上生きたけど結局人間の感情というものは俺にとって他所事の夢幻だったなあ)」 胡蝶しのぶ「あ、やっと死にました?良かった。これで私も安心して成仏できます」 童磨「…やあ、しのぶちゃんだったかな?カナエちゃん?」 胡蝶しのぶ「ああいいですよ覚えなくて。私のことも姉のことも気色悪いので名前呼ばないでください」 童磨「凄かったね、あの毒の威力。回りきるまで全く気づかなかった」 胡蝶しのぶ「…まぁそうでしょうね。あれは鬼の珠世さんが協力して作ったくださったものですから」 童磨「珠世?へぇ…あの女が」 胡蝶しのぶ「悔しかったですけどね、とても…できることなら自分の創った毒でお前を葬りたかった。だけど私は満足ですよ。結果万歳です。まだ鬼の始祖も残っていますがきっと大丈夫。仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる。私はそう確信している」 童磨「…わぁ何だろうこれ…何だろう」 胡蝶しのぶ「どうしましたか?」 童磨「今はもう無い心臓が脈打つような気さえする。これが恋というやつかなぁ。可愛いねしのぶちゃん。本当に存在したんだね、こんな感覚が。もしかすると天国や地獄もあるのかな?ねぇしのぶちゃん、ねぇ俺と一緒に地獄へ行かない?」
胡蝶しのぶ「とっととくたばれ糞野郎」 嘴平伊之助「口程にもねえ野郎だぜ!ワーハハハ!トドメじゃアア!仇討ったぜワーハハハ!(俺に母親はいねぇ)」 竈門炭治郎《誰でもいるよ、お母さんは》 嘴平伊之助《だったら俺は捨て子だ。母親は俺がいらなかったんだ》 我妻善逸《やむにやまれぬ事情があったんだろ。本物の捨て子ならおくるみに名前も入れねぇよ。俺みたいにな》 嘴平伊之助《俺には母親の記憶なんてねぇ。記憶がねぇならいないのと一緒だ》 竈門炭治郎《そんなふうに言わないであげてくれよ伊之助。伊之助のお母さんはきっと伊之助のことが大好きだったと思うよ》 嘴平伊之助「母ちゃん…」
栗花落カナヲ「(飾り…髪飾り…しのぶ姉さんの髪飾り…右目が殆ど見えない。短時間しか使わなかったからこの程度で済んだ。カナエ姉さんの髪飾りも壊れてしまった。ごめんなさい姉さん。ごめんなさい…私あの時泣けなくてごめんなさい)」 栗花落カナヲ「(カナエ姉さんが死んだ時、泣けなくてごめんなさい。みんな泣いてたのに私だけ泣かなかった。とても動揺していたけど、体中、汗をかくばかりで涙は出なかった。だけど誰も私を責めなかった。みんな優しかった。だからいっぱい心の中で言い訳して)」 栗花落カナヲ「(泣くと蹴飛ばされるの。踏まれるの。引き摺り回されて水に浸けられるの。動きをよく見てないと悪いところに当たって次の朝には冷たくなってた兄弟が何人もいた。ずってそうしてきたから、泣かないようにしてきたから、急に泣けなかったの)」
栗花落カナヲ「(ごめんなさい。ごめんなさい姉さん。でも私、今度はちゃんとできたよね?頑張ったよね?姉さんに言われた通り仲間を大切にしていたら、助けてくれたよ。一人じゃ無理だったけど仲間が来てくれた)」 カナエ・しのぶ《がんばったね、カナヲ》 《お父さん、お母さん》
『大正コソコソ話』 カナヲが鬼殺隊に入った理由は、お世話になっている蝶屋敷で家事や怪我人の治療などがアオイたちのようにうまくできなかったからでした。 カナエもしのぶも認めませんでしたが、カナヲは見よう見まねで花の呼吸が使えるようになっており、選別には無断で参加しています。 胡蝶姉妹に保護されて、感情の起伏は小さいといえど、鬼に家族を殺されたアオイやきよちゃんたち、両親や姉、継ぐ子たちを亡くしたしのぶを見ていて、鬼を許せないという気持ちが強くなっていったと思われます。 これは間違いなくカナヲの意志でした。 しのぶは初期ずっと、カナヲが自分の意志でそうしているとは思っておらず、心配しており、とにかく迷わず、考えず、鬼の頚を斬るよう言い聞かせていました。 最近ではこうしたい、ということをカナヲが言えるようになってきたため、嬉しく思っていたそうです | |
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