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Black Butler | |
原作者(Original Story): 枢やな(Yana Toboso) TVアニメ『黒執事』 寄宿学校編 第1話 | |
第1話 その執事、登校 | |
放送日 | 2024年4月13日 |
OPテーマ | 狂信者のパレード - The Parade of Battlers (歌: 音羽-otoha-) |
EDテーマ | 贖罪 (歌: シド) |
原作 | 第67話、第68話 |
CAST | |
シエル・ファントムハイヴ Ciel Phantomhive CV.坂本真綾 セバスチャン・ミカエリス Sebastian Michaelis CV.小野大輔 エドガー・レドモンド Edgar Redmond CV.渡部俊樹 ハーマン・グリーンヒル Herman Greenhill CV.武内駿輔 ロレンス・ブルーアー Lawrence Bluewer CV.榎木淳弥 グレゴリー・バイオレット Gregory Violet CV.橘龍丸 マクミラン McMillan CV.白石晴香 クレイトン Clayton CV.石毛翔弥 チェスロック Cheslock CV.戸谷菊之介 ヨハン・アガレス Johann Agares CV.速水奨 | |
ILLUSTRATION | |
枢やな先生のイラスト | |
ENDCARD | |
第2話 その執事、偽装 | |
STORY | |
英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に新入生として通うことになったシエル。4つの寮の監督生(ルビ:プリーフェクト)・P4が統治する学園は、伝統を重んじ厳しい規律に縛られた閉鎖空間だった。慣れない学園生活に翻弄されるシエルの前に、寮監に扮した執事・セバスチャンが現れる。 | |
ヨハン・アガレス「当校は伝統と規律に守られた格式高い寄宿学校(パブリックスクール)。入学したからにはルールに従って頂かねばなりません。シエル・ファントムハイヴ、我が校の掟に従い伝統と規律を遵守することを誓いますか?」 シエル「はい」 シエル「しまった。遅刻する」 シエル「待ってください」 シエル「(間に合った)」 『ウェストン校。テムズ川のほとりに存在する英国屈指の名門寄宿学校(パブリックスクール)』 『広大な敷地は複雑に入り組んだ巨大な校舎やゴシック建築の礼拝堂、歴史のある4つの学生寮が存在し、生徒達は伝統を重んじる厳しい戒律に縛られた男子のみの寮生活と独自のカリキュラムによる高度な教育で真の英国紳士に育つとされ、貴族達はそのステータスを得るため超高額な学費にも関わらず、こぞって子息を入学させたがっている』 「見ろよ」 「信じられない」 「あいつ芝生に入ったぞ」 「P4でもないのになんて奴だ」 「Y確定だな」 「見ろ!おでましだ」 「P4(プリーフェクト4)だ!」 「やばいぞあいつ」 「あちゃーっ」 「いい気味だ」 シエル「(殴られる!?)」 エドガー・レドモンド「タイが曲がってるぞ」 エドガー「お前、名前は?」 シエル「ファントムハイヴです」 エドガー「聞かない名だな」 ハーマン・グリーンヒル「確か今日から青寮(ブルーハウス)に新入生が来ると校長に聞いていたが…お前か?」 シエル「はい」 ロレンス・ブルーアー「ウェストン校、校則第48条“芝生を横切っていいのはプリーフェクトとその許しを得た者のみ”だ」 シエル「申し訳ありま…」 グレゴリー・バイオレット「早く校舎に入ろう」 グレゴリー「外は陽が眩しすぎる」 エドガー「次からは気をつけろよ、ファントムハイヴ」 マクミラン「君ラッキーだったね!芝生に入ったのにお咎めナシなんて」 シエル「わっ」 マクミラン「僕はマクミラン。君と同じブルーハウスの1年さ」 マクミラン「Yは罰の単位。Y一つにつきラテン語の誌を100回書かされる」 シエル「P4は?」
マクミラン「さっきの4人組。色の付いたベストを着てただろ?この学校ではプリーフェクトだけが好きな生地で仕立てたヤツが着れるんだ」 シエル「プリーフェクト?」 マクミラン「監督生、いわゆる寮長だよ」 マクミラン「赤いウエストコートは特別高貴な身分の生徒が集まる“深紅の狐(スカーレット・フォックス)寮”のプリーフェクト、エドガー・レドモンド」 マクミラン「青いウエストコートは勉学に長けた生徒が集まる“紺碧の梟(サファイア・オウル)寮”のプリーフェクト、ロレンス・ブルーアー」 マクミラン「緑のウエストコートは武道やスポーツに長けた生徒が集まる“翡翠の獅子(グリーン・ライオン)寮”のプリーフェクト、ハーマン・グリーンヒル」 マクミラン「紫のウエストコートは一芸に秀でた生徒が集まる“紫黒の狼(ヴァイオレット・ウルフ)寮”のプリーフェクト、グレゴリー・バイオレット」 マクミラン「ウェストン校の伝統ある4つの寮の4人の監督生(プリーフェクト)…略してP4!」 シエル「はぁ…」 マクミラン「ああ…憧れるなあ…僕もいつかプリーフェクトに…なんちゃって」 シエル「しかし芝生も横切れないとは非生産的な規則だ」 マクミラン「伝統だからね」マクミラン「おっと、授業に遅れるよ。急ごう」 シエル「ああ」 マクミラン「それにしてもコレット先輩が急に休学するなんてね…君も変な時期に入寮が決まって大変だったでしょ?」 シエル「ずっと空き待ちしてきたんだ。準備ぐらい喜んでするさ」 クレイトン「ボーイ・アップ!」 シエル「え?」 マクミラン「あの号令で最後に集合した奴が先輩達の用事を言いつけられんだ」 クレイトン「ではプリーフェクトの靴みがきが終わり次第、寮に戻れ。お前の歓迎会をしてやろう」 クレイトン「入寮おめでとうファントムハイヴ」 「そーれ!」 シエル「うわああああ!?」 クレイトン「どうだ?我が寮伝統の歓迎会は?これからは紺碧の梟寮の一員としてより一層勉学に勤しむように」 クレイトン「次はもっと高くだ」 「何を騒いでいるんです!Yをつけますよ」 クレイトン「それはその…我が寮の伝統でして…」 「やれやれ、伝統とはいえほどほどになさい」 セバスチャン「入学早々災難でしたね、ファントムハイヴ君。怪我はありませんか」 シエル「ご心配ありがとうございます」 セバスチャン「ところでファントムハイヴ君、校長室に来るようにと伝言を預かっています」 ハーマン「入寮から一日が終わるが調子はどうだ?ファントムハイヴ」 エドガー「青寮(ブルーハウス)に馴染めなかったらいつでも赤寮(レッドハウス)へおいで。お前程の身分ならいつでも歓迎しよう」 ロレンス「所属寮の決定権を持つのは校長ただお一人。例外は認めらない」 グレゴリー「どの寮でも一緒だと思うけれどね」 ヨハン・アガレス「当校は伝統と規律に守られた格式高い寄宿学校。入学したからにはルールに従って頂かねばなりません。本来なら校長からのお言葉を頂くところですが、ご多忙ゆえ私が代役を。私は副校長のヨハン・アガレスです」 ハーマン「学園内の全ては校長が決める」 エドガー「その決定は学園内において至上のもの」 ロレンス「そして学園の自治を任されているのが我々プリーフェクト」 グレゴリー「面倒事を押し付けられる嫌な役ね」 ヨハン「これは当校の創立以来の伝統。そして」 P4「伝統は絶対」 ヨハン「シエル・ファントムハイヴ我が校の掟に従い伝統と規律を遵守することを誓いますか?」 アガレス「スイマセンスイマセンスイマセン」
ヨハン「ここにサインを」 ヨハン「ウェストン校へようこそファントムハイヴ君。君を歓迎します」 エドガー「では良い学園生活を」 シエル「あの!校長先生には僕はいつご挨拶できるんでしょうか?」 ロレンス「校長はご多忙ゆえ一般生徒にはお会いにならない。校長と面会できるのは我々プリーフェクトだけだ」 シエル「(一般生徒は校長に会えないだと?この学園において校長はまさに絶対君主ということか…)」 シエル「寮弟?」 マクミラン「そう、寮における弟子というか弟分というか…朝食が終わったら“寮弟の仕事の時間”。ウェストン特有の伝統で下級生は決められた一人の先輩のお世話をするんだ」 シエル「世話って?」 マクミラン「部屋の掃除や制服のアイロンがけ、後は夜に湯たんぽを用意したりとか」 シエル「つまり執事の真似事か…(また面倒な伝統が…)プリーフェクトにも寮弟はいるのか?」 マクミラン「もちろん、青寮のプリーフェクト、ブルーアー先輩の寮弟はクレイトン先輩だよ」 シエル「(クレイトン…あいつか)」 マクミラン「寮弟は執事とちがって先輩が面倒を見てあげることもあるし、校内限定の兄弟関係っていうのが一番近いかなぁ…」 シエル「兄弟ねぇ…」 マクミラン「あっそれにね、プリーフェクトの寮弟はちょっと特別なんだ。P4と同じ寮花を胸に飾れたり、許しがあれば芝生を横切れたり、あとP4と一緒に校長主催の“真夜中のお茶会”に参加できるらしいよ」 シエル「(真夜中のお茶会…参加できれば校長と接触できるチャンスだ。しかし参加資格がP4とその寮弟にしかないとは少々厄介だな。しかたない。まず先に帰宅しない生徒に直接探りを入れてみるか)」 シエル「なんだ?」 マクミラン「ファントムハイヴ!あんまり他寮の人と仲良くするのはいい顔されないよ」 シエル「はあ?まるで女の派閥争いだな」 マクミラン「寮対抗で何かと競い合うことが多いからね。でも…確かその人、特例で赤寮から紫寮に異動になってるハズだけど…」 シエル「異動?」 マクミラン「詳しくは知らないけど、校長の指示があったって話だよ。とにかく、他寮のことには首突っ込まない方がいいって!紫黒の狼寮は特にね」 シエル「それはどういう」 「マクミラン、寮弟の時間だ」 マクミラン「はい」 マクミラン「僕の先輩だ」 マクミラン「じゃあね、ファントムハイヴ」 シエル「(…何だあのポーズは…)」 シエル「(それにしてもデリックの配属寮が変わっただと?これは絶対何かある)」 クレイトン「ファントムハイヴ!」 シエル「クレイトン先輩」 クレイトン「お前は担当上級生が決まるまで食堂掃除だ」 シエル「えっ…食堂って…」 シエル「ここ全部…ですか?」 クレイトン「そうだ。手を抜くな」 シエル「はぁ…」 シエル「セバスチャン」 セバスチャン「ここに」 シエル「デリックが寮を異動したらしいが」 セバスチャン「名簿を確認しましたところ、確かに紫黒の狼寮にお名前が」 シエル「今なら寮にいるハズだ。僕が行くからお前はココを片付けておけ」 セバスチャン「かしこまりました」 セバスチャン「さて、やりますか」 シエル「うわっ」 「よそ者だ」 「あの紋章は青寮の」 シエル「(いつの間に!?)」 チェスロック「オイオイ、ガリ勉寮の奴が紫寮に何の用だ?ココは勉強しかできねー奴が来ていい所じゃないぜェっ?」 「そうだ、出ていけ」 「他寮の奴は出ていけ」 「出てけ」 シエル「痛っ」 「出てけ!」 チェスロック「次は頭を守るぶ厚い辞書でも持って来るんだなガリ勉野郎!」 シエル「何なんだ一体!」 グレゴリー「何騒いでるの?」 チェスロック「バイオレット先輩、ガリ勉寮の奴が来たんスよ」 グレゴリー「ん?」 グレゴリー「新入りか…」 「マジか」 クレイトン「ファントムハイヴ!」 シエル「ハイッ!?」 クレイトン「僕は気軽に人を褒めない主義だ。しかし今日だけはお前を褒めてやってもいい」 シエル「は?」 クレイトン「古い…いや伝統ある我が寮の食堂が見違えるようだ!」 クレイトン「やるなファントムハイヴ」 クレイトン「ミカエリス先生」 セバスチャン「どうしました?」 クレイトン「ご覧ください、この食堂を!ファントムハイヴが片付けたんですよ」 セバスチャン「それはそれは…お疲れ様です、ファントムハイヴ君」 『かわいい坊やへ。カンパニア号の件は災難でしたね。もう具合は良くなって、イースターを楽しんでいるかしら?私はと言えば折角のイースター休暇のはずなのに心配事があって心から祝うことができていません』 『その心配事とは私のいとこのクレメンス公爵の息子デリックのことです。デリックはウェストン校の5年生だけど、何故か去年の夏休みから帰省してないそうなの。毎日手紙をくれる子だったのにそれもぱったり…』 『一人息子がそんな様子でクレメンス公爵も元気をなくすばかり…とても心配です。一日も早く私の大切な人達が皆心穏やかにイースターを過ごせることを願って…ヴィクトリア』 セバスチャン「つまり、ウェストン校から生徒が戻らない原因を調査せよ…と仰せなのですね」 シエル「寄宿学校は政府の介入を一切受け付けない独立した機関だから手を出しづらい…というよりは事を荒立てて身内の事情を公にしたくないんだろう」 セバスチャン「こんな時まで世間体とは…やれやれこれだから人間は」 シエル「誰かを潜入させたいところだがウェストンといえば貴族の子息ばかり集まる学校…爵位を持つ人間は少ない上にほとんどが顔見知り…潜入となれば偽装は危険だ」 セバスチャン「では直々に?」 シエル「仕方あるまい。まあ女王に貸しを作るのも悪くないだろう。問題はウェストンに空席があるかどうかだが…」 セバスチャン「そんなものないのならお作りになれば良いのです」 シエル「学校内の調査は僕がする方がいいだろう。お前は見つからないように僕をサポートしろ。やり方は任せる」 セバスチャン「イエスマイロード」 |
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