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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1121話 | |
第1121話 あぶなすぎるメロン畑 | |
放送日 | 2024年4月27日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | You & I ( 歌 : 倉木麻衣) |
脚本 | 大和屋暁 |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 猪瀬学 CV.かわのをとや 熊谷一樹 CV.白熊寛嗣 鹿戸貫太 CV.宮下栄治 新井猛三 CV.こぶしのぶゆき 駐在 CV.菅原淳一 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
毛利探偵事務所にメロン農家の熊谷一樹がやって来る。依頼内容は「畑を荒らす犯人を見つけてほしい」というもので、容疑者は付近に居る野生動物たちだった。困惑する小五郎だが、最高級マスクメロンをご馳走になり、メロン農家の苦労を聞いて依頼を引き受けることになる。そこへ泥棒被害を心配して近所のメロン農家仲間たちがやってきた。その後、コナン、蘭、小五郎が畑を案内されていると、叫び声が聞こえてきて……。 | |
熊谷一樹「そこで何とか手を貸していただけないでしょうか?どうか憎き泥棒を捕まえてください」 毛利小五郎「お引き受けいたしましょう」 毛利蘭「えー、熊谷さんから送られてきた情報によると、容疑者と考えられるのは3名」 毛利蘭「まず最初の容疑者は突出した脚力が特徴でオスは角が生えていて、春になると取れて生え替わる」 毛利蘭「第二の容疑者は猪突猛進が特徴的で、時速45キロメートルで走ることができる」 毛利蘭「最後の容疑者は手先が器用で、水中の獲物を狙う姿が手を洗っているように見える」 コナン「それってもしかして…」 毛利蘭「うん、そう、シカとイノシシとアライグマよ」 毛利小五郎「って畑を荒らす動物だろうが!」 熊谷一樹「うちの自慢の最高級マスクメロンです」 「いただきまーす」 鹿戸貫太「やあ熊谷さん、本当に来てくれたんか」 猪瀬学「よろしく頼んますね探偵さん」 毛利小五郎「この方たちは?」 熊谷一樹「近所のメロン農家の仲間です」 鹿戸貫太「いやぁ仲間というよりライバルってやつだな。同じメロン農家同士競い合ってメロンを作ってるんだ」 新井猛三「とはいえ、熊谷さんのメロンは頭ひとつ抜けてるけどな」 猪瀬学「本当にな。それに比べてうちのはダメだ。何かいけなかったのか糖度不足で売り物にならないって言われちまったよ」 鹿戸貫太「それにしてもいつ見ても熊谷さんとこのメロンは立派だなぁ」 毛利蘭「何がそんなに違うんですか?」 鹿戸貫太「網目だよ。メロンの網目ってのは肥料や水を増やしたり控えたりして意図的に作るものなんだ」 新井猛三「そうすることで皮より早く果肉が成長すると、皮が裂けてヒビが入るんだ」 新井猛三「するとそのヒビを治そうとしてスベリンという物質が分泌されて、かさぶたのようにヒビ割れを補修するんだよ」 猪瀬学「そのできた網目が均一で盛り上がっているものが良いメロンとされていてね」 鹿戸貫太「逆に言うと、網目がキレイでなければどんなに甘くてもいい値段はつかないんだ」 コナン「へー網目でそんなに値段が変わるんだ」
熊谷一樹「防犯カメラはそことあっちと、あとはビニールハウスの前の3か所で、赤外線で夜でも映るようになっています」 毛利小五郎「なるほど。何か他の泥棒対策は講じているんですか?」 熊谷一樹「猪瀬さんを恨んでいそうな人物ですか?」 熊谷一樹「そういえば鹿戸さんと猪瀬さんが町場のスナックで由紀恵って娘を取り合ってたのを何度か見かけたことが…」 鹿戸貫太「はあ!?なんで俺が猪瀬を殴らないといけないんだ」 毛利小五郎「そうではなくて、たまたまあなたと猪瀬さんが恋敵だったと話を聞いたもので確認をと思いまして」 鹿戸貫太「ったく、そんなことで疑われるなら新井はどうなんだ?あいつは猪瀬に借金してメロン農家をやってんだ。土地も猪瀬に借りてるが、それで揉めてるって話を聞いたぞ」 新井猛三「はあ!?俺が猪瀬さんを!?冗談はやめてくださいよ」 新井猛三「してますけど、借金してるからってなんだっつうんですか?」 コナン「猪瀬さんと揉めてるって話も聞いたんだけど」 新井猛三「そんなの決まってる。熊谷さんだよ。熊谷さんは人前で猪瀬さんに侮辱されたんだよ」
新井猛三「あれはまだ熊谷さんがやり始めたばっかりの頃、役場の寄り合いでメロンのヒビを作るコツについて話してた時、大勢の前で猪瀬さんに痛烈に批判されたんです。今じゃ立場が逆転してるけど、あの頃のこと結構根に持ってるんじゃないかなぁ」 熊谷一樹「あっ毛利さん、防犯カメラの映像準備できましたけど」 毛利小五郎「熊谷さん、昔猪瀬さんに人前で恥をかかされたそうですね」 熊谷一樹「え?ああ…確かにそういうこともありましたっけ」 熊谷一樹「いやいや、あの頃は実際、私は駆け出しのひよっこでしたし、猪瀬さんの言ってることももっともでした。それに、今ではこちらのやり方が正しいと証明されてるわけですから」
熊谷一樹「これが防犯カメラの映像です」 毛利小五郎「では猪瀬さんを発見した時間まで遡ってみてください」 コナン「被害者の猪瀬さんの姿も映ってないのは変じゃない?」 駐在「被害者は脛と頭を殴られとる。状況から見て後頭部はメロンで殴られているようですな」 毛利蘭「美味しい。自家製のメロンソーダ」
小五郎(コナン)「皆さんに集まってもらったのは他ではありません。今回の一連の事件についてです。メロン泥棒…全てはそこに繋がっていたんです」 新井猛三「それじゃ猪瀬さんを襲ったのはアライグマだとでも言うつもりかい!?」 小五郎(コナン)「彼を襲ったのはイノシシだったんです。ただし、イノシシを用意したのは猪瀬さん自身ですけど。これまで起きていたメロン泥棒はアライグマでもイノシシでもない猪瀬さんが起こしたことだったんです」 小五郎(コナン)「彼は猟友会に入っていて狩猟免許を持っていたそうですね」 小五郎(コナン)「前々からメロン泥棒を装い、熊谷さんの畑の電気柵を切ったりしていたが、いよいよ本格的な出荷が間近に迫った今、畑を荒らす計画を実行に移した」 小五郎(コナン)「まずはアライグマとイノシシを積んだ軽トラックを畑の脇の目立たない場所に停車させ」 小五郎(コナン)「隙を見てアライグマを防犯カメラの死角からビニールハウス内へ放つ」 小五郎(コナン)「そして大声をあげ皆の視線をアライグマへと向けさせ」 小五郎(コナン)「その隙に自分は現場となったビニールハウスへイノシシの檻を台車にのせ運んでいた」 小五郎(コナン)「ちなみにビニールハウス1棟のメロンを荒しただけでも数百万の損害を与えることになるそうですね?おそらくたっぷりメロンを食い荒らすようにするため予めイノシシには数日間エサを与えずにおいて飢えさせていたと思われます。だがそれが裏目に出た」 小五郎(コナン)「扉を開けた瞬間、イノシシはメロンではなく猪瀬さんへと襲いかかった」 小五郎(コナン)「そのまま倒れ込んだ。メロンの砕け方を見ればそれがわかります」 小五郎(コナン)「その後イノシシはパニックに陥り、メロンを食い荒らすことなくハウスの端に穴を掘り脱出していきました」 小五郎(コナン)「その様子は防犯カメラの草むらが揺れる映像から推測できます」 小五郎(コナン)「おそらく熊谷さんへの嫉妬、妬みが動機です。猪瀬さんの畑のメロンの生育が思わしくないことも手伝って熊谷さんの畑を荒らしてやろうと思い立ったのでしょう」 熊谷一樹「メロンのことだったらなんでも聞いてくれれば教えたのに!」 新井猛三「自分の畑が駄目になったからって人の畑を荒そうだなんてとんでもねぇ奴だ!」 鹿戸貫太「助けてくれって言ってくれればなんでも手伝っだったのに!」 熊谷一樹「メロン農家の風上にも置けない奴だ!だから…だから…一から性根を叩き直してやろう」 熊谷一樹「それじゃみんなで病院へ」 コナン「なんかね、おじさん昼間ここに着いた時からあの黒いバンがうろついてるのに気づいてたみたいだよ。それにビニールハウスのあちこちに蓄光テープが貼ってあったし」
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