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KUSURIYA | |||||||||
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第60話ネタバレ | |||||||||
第60話 避暑地(後編) | |||||||||
単行本 | 第12巻 | ||||||||
ビッグガンガン | 2023年 Vol.04 | ||||||||
配信日 | 2023年3月25日 | ||||||||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 高順(ガオシュン) 馬閃(バセン) | ||||||||
STORY | |||||||||
猫猫「(氷をもらって少しマシになったけど、早馬飛ばして氷持ってくるなんて贅沢だな…なにもそこまでしなくても)」 壬氏「窓を開ければ良いのでは?とりあえず夕餉の毒見をしてみればわかる」
猫猫「(これまた元気になる食材がてんこ盛りだ)」 壬氏「わかっただろ?」 猫猫「(まさかすっぽん肉とは…すっぽんは一度食いついたら離さない性質がある亀である。その生血は精力剤として使われてる。もちろん肉にもその効果はあるだろう。ひとまず毒味…この食前酒も果汁を入れてさっぱりさせているように見せかけてなかなかきついものが入っている)」 猫猫「(携帯食) 食べないのですか?毒はありませんが」 壬氏「毒でなくとも食うものではない。というかよく平気な顔して食えるな」 猫猫「大変美味です。残すと怪しまれるので私が食べてもよろしいでしょうか?」 壬氏「勝手にしろ」 ↓携帯食準備中
壬氏「美味しいか?それは」 猫猫「ええ、すっぽんにはいい思い出がないのですがこれはいけますね」 壬氏「なんだ?思い出というのは」 猫猫「たいしたことではないのですけど、養父の手伝いをしていた時にろくでもない男に出くわしまして、帯をほどき着物の合わせを全開する露出狂だったのですが、驚いて、その時持っていた荷から手を離したら市で買った生きのいいすっぽんがその露出狂の」 壬氏「ああいい、もういい、言わなくていい」 猫猫「(滑ったか…妓女たちには受けていたけど…やっぱり育ちのいい人たちとは話が合わないようだ)」
猫猫「すっぽん以外も美味しいですけど本当に食べなくてよろしいのですか?(一人で食べ切れる量ではないし残すなんてとても勿体無いが)」 壬氏「…食べていいのか?」 猫猫「どうぞ」 壬氏「本当にいいのか?」 猫猫「どうぞ」 壬氏「本当に食べるぞ」 猫猫「はい (なんなんだ?)」 壬氏「俺はいい。馬閃、おまえは食っていいぞ。むしろ食え」 馬閃「香泉さまがおっしゃるのであれば……美味です」 猫猫「それはよかった」
馬閃「ただ」 壬氏「ただ?」 馬閃「なぜこの娘は平気なのですか?」 猫猫「なぜと言われましてもそういう体質ですから…(お若いとは大変である)」 高順「どうしましょうか」 壬氏「ここで寝かせてやれ。俺はこいつの部屋で寝る」 高順「壬氏さま、ちゃんと部屋まで運びますので」 猫猫「(まあ従者の部屋でも寝るには十分の広さがある)」 壬氏「疲れているのだろう」 高順「…そうおっしゃるなら」
猫猫「(高順は本当に気が利く)」 高順 《護衛たちは私の部屋を使うので小猫はこちらの部屋を使ってください》 猫猫「(大きな一人部屋をもらって、さらに湯浴みまでできるとは贅沢だな。あとは狩りがつつがなく終わるといいけど)」 | |||||||||
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