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KUSURIYA | |
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第63話ネタバレ | |
第63話 狩り(後編)② | |
単行本 | 第12巻 |
ビッグガンガン | 2023年 Vol.08 |
配信日 | 2023年7月25日 |
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 李白(リハク) |
STORY | |
猫猫「(挑発が過ぎたか…どうする…蹴りを入れるべきか)」
「ワンッ」 壬氏「…っなんだ?」 「ワンッワンッワン!」 李白「おいどうしたんだー?いきなり走りやがってよう」 猫猫「(この声…助かった) 李白さまー!」 李白「…それにしてもなんでおまえがこのかたといるんだよ」 猫猫「説明しづらいとしか言えません。滝壺に落ちて洞窟に入り込みました」 李白「うーん?まあいいか」
壬氏「ここに私がいることは黙っていてくれ」 李白「御意」 猫猫「(黙っておけというのは襲ってきた相手の動向を探るためか?しかし高順たちにも知らせないのだろうか…この犬耳はいいようだ) この犬はほかに何か躾をしていますか?」 李白「躾か?兎の穴を探すくらいはできるみたいだけど」 猫猫「(愛嬌はあるが賢そうな犬だ) じ…香泉さま」 壬氏「なんだ」 猫猫「(声が怒っている…まあ怒って当然か…あんな行動に出るとは思わず煽ってしまったがよくよく考えれば壬氏は何か説明しようとしていた。自分の姿に自信を持つこの御方は蛙もさぞやご立派なものであろう。なのに知りたくないからとあんな無茶苦茶に言えば激怒しても仕方ない。しかしそれとは別に言わねばならない) もしかしたら先ほど発砲した人物を特定できるかもしれんません」
「(大丈夫だ。木の葉で綺麗に隠したのだから見つかるわけがない。でも皆が根こそぎ矢を捜索したら…クソッあんなものがあの場にあったせいで…ほっ…良かった。誰も来ていないようだ)」 猫猫「そこに何かあるのでしょうか?」 「…それは!どうして」 猫猫「ずいぶん犬に嫌われているようですが、狩りに犬を連れて行かなかったのはこのためですね」
壬氏《飛発(フェイファ)が三丁…異国のものだな。おそらく西方の最近型だろう。火縄で着火する形ではないから金属の部分で火花を起こすのか》 猫猫「(この臭い…あの時の)」 猫猫「炭と硝石と硫黄を混ぜて作られる火薬が爆発すると思わず鼻を押さえたくなるような卵が腐ったような独特な臭いを発します。鼻の良い猟犬に火薬の臭いを嗅がせたらすぐにこの飛発を探し当ててくれました。私たちにはわからなくとも猟犬の鼻は飛発を撃った人間に付いた火薬のにおいを逃がさなかったようですね」
李白「おまえは偉いな」 猫猫「(かまをかけるためにだしに使われたおっさんたちには悪いことしたなあ。飛発はもともと命中精度が低く、さらに障害物の多い山の中での使用に向かない。それでも飛発で壬氏を襲撃したのはやはり最新型だからだろうか。この男の関係者たちはすでにいつでも捕まえられるよう見張られている。あとはこの男を絞って罪状を明確にするだけだ)」 『その後、覆面の主賓は宴に戻り狩りは終わった』 |
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