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KUSURIYA | |
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第51話ネタバレ | |
第51話 みたび、水晶宮(中編) | |
単行本 | 第10巻 |
ビッグガンガン | 2022年 Vol.3 |
配信日 | 2022年2月25日 |
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 虞淵(グエン) 杏(シン) |
STORY | |
『入内する前』 「一族のためにも帝の寵愛を得ることが何よりも大切なのだ」 『それは幼いころから言われてきたこと。そして隣にはいつも私によく似た少女がいた』
『水晶宮』 侍女「今さらなんのようかしら?」 杏「(なんの騒ぎ?…あれは…東宮を死なせておいてお咎めもなく後宮にのさばる無能な医官じゃない。珍しい。一年あまり水晶宮には滅多に近寄らなかったのによくも顔を出せだものね)」 杏「(後ろにいるのは…女官?普通なら宦官が着いてきそうなものだけど…仕方ない)」
杏「何かご用ですか?…杏です」 『水晶宮 侍女頭 杏(シン)』 虞淵「えっと、賢妃にお会いしたいのだがね」 杏「(ああこの男の口から“賢妃”などという言葉は聞きたくなかった) 申し訳ありません。梨花さまは貴方にはお会いしたくないと思われますが」 虞淵「こっ…このように書状は貰っている」 杏「…わかりました。ご案内致します」
猫猫「ゴニョゴニョ…」 杏「何か?」 虞淵「…あ…あれはなんの小屋かと思いまして」 杏「別に普通の物置小屋ですが…」 虞淵「ここ最近この庭をいじったりしましたか?」 杏「いえ、いつも来る庭師に頼んでいるだけですが」 虞淵「そうですか」 杏「(そういえばあんな庭木はあったかしら?)」 猫猫「杏さま、今日は香をつけていらっしゃるんですね」 杏「!」 猫猫「お久しぶりです杏さま。先日は失礼いたしました」 杏「あっ…あの時の」
虞淵「お嬢ちゃん!」 猫猫「小父さん!お湯!お湯を沸かしてください」 虞淵「わかったよ嬢ちゃん」
猫猫「ゆっくりこれを飲んで。どうしてこんな扱いを?」 杏「どうしたも何もないわ。病がうつらないように隔離するのは常識でしょう」 猫猫「確かにこれはうつる病気です。しかしこのような処置を続けていたら死に至ります。もちろん下女の一人死んだところで些細な問題でしょうけど…ここに入ったとき思い出しました。梨花妃が病で伏せていたとき、まるで病人の匂いを誤魔化すように香が焚かれていたことを」 杏「何が言いたいの」 猫猫「まるで今度は香の匂いをごまかすように病人が置かれているみたいだ。香や香辛料は一つ一つは目立たなくても数種類が混ざれば独特の匂いがこもります」 杏「…待ちなさい。そちらには何もっ」
猫猫「水晶宮の侍女は本当に隠しものが多いですね。先日、禁止になった隊商の交易品がこんなに…またかわいそうな宦官が鞭打ちにされてしまう」 猫猫「どういうおつもりですか?堕胎剤を作ろうなんて」 |
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