まじっく快斗 | グリーン・ドラゴンの巻【後編】ネタバレ | Magic Kaito

Magic Kaito
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 白馬探 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
まじっく快斗 『グリーン・ドラゴンの巻』ネタバレ
グリーン・ドラゴンの巻【後編】
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 白馬探 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
サンデー2024年22・23合併号
配信日2024年4月24日
次号2024年29号
登場人物黒羽快斗 / 怪盗キッド
中森青子
中森銀三 (警視庁捜査二課警部)
中森碧子 (中森銀三警部の妻)
白馬探 (高校生探偵)
茶木神太郎 (警視庁捜査二課警視)
綱倉十郎 (綱倉博物館オーナー)
式部鹿紫子 (白馬家執事)
場所綱倉博物館
カナダ
中森家
STORY
中森銀三「よーし、キッドの気球が着地しそうだ。各員、キッド確保に備えろ」
隊員「で…でも警部…アレって単に気球の空気が抜けて降下してるだけなのでは?」
中森銀三「バカヤロォ、んなワケあるか」
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「えーーっ!?」
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
隊員「警部コレ人形の足です」
中森銀三「じゃあ我々が追跡してたのはダミーだったのか…だとすると本体のキッドは一体…え?おい!」
茶木神太郎「キッドがどこにいるかだと!?そんなこと君が一番よく知ってるだろ?君が怪盗キッドなんだからな」
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 中森銀三 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
中森銀三「は?いやいやいや私は本物の中森銀三で」
茶木神太郎「まだしらばっくれるか!これが証拠だ」
隊員「警部のヒゲが!?」
中森銀三「あ、いやこれは…」
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 中森銀三 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
綱倉十郎「私の宝石を返せ」
茶木神太郎「ん?電話?」
『綱倉博物館』
📱白馬探「あ、白馬です。キッドはどうなりました?茶木警視」
📱茶木神太郎「ああ探君、君の言う通りにしたら確保できたよ」
📱白馬探「でも油断は禁物。最近彼は剥がれにくい変装をしているようなので…」
中森青子「あれ?白馬君…戻って来たの?」
白馬探「ええ、キッドが宝石を傷つけずにどうやって像の頭を破壊したのかを科捜研に検証してもらう為に…」
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白馬探「このガスバーナーで首から上を焼き切って箱を付けたまま持っていこうかと。結構時間かかるので青子さんは先に帰られた方が…」
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中森青子「そーいうばさー、今度の学園祭のシメのダンスパーティーで紅子ちゃんが誰をパートナーにするか悩んでたよ?」
白馬探「悩む必要ないでしょう。紅子さんならパートナーなんて選り取り見取り…え?青子さん何を?」
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中森青子「鍵をかけたの…怪盗キッド!アンタを逃がさないために」
白馬探「僕がキッド?ご冗談を」
中森青子「白馬君は紅子ちゃんが好きだもん。白馬君、何考えてるかわかりにくいけど、そこだけは分かりやすいから。だから本物の白馬君なら“パートナーが決まってないのなら是非、立候補させてください”って食い気味に口を挟んで来るもん絶対」
白馬探「言い忘れてしましたが、キッドは君の父、中森銀三警部に変装していて…先程、茶木警視たちに確保されたようですよ?何でも付けヒゲが決め手になったとか…」
中森碧子「それは正真正銘中森銀三、私の夫よ」
まじっく快斗 グリーン・ドラゴンの巻 後編 ネタバレ 中森碧子 怪盗キッド 名探偵コナン Magic Kaito
中森碧子「ただ単に付けヒゲを付けていただけのこと。今朝あのひと…風邪声でもないのにマスクして出かけたって青子から聞いて何でだろうって思ってたけど、手芸店のレシートを見てピンと来たわ。今朝、誤って口ヒゲを剃ってしまい、マスクで口元を隠しながら手芸店に付けヒゲを買いに行ったんだ。手芸店はコスプレ用の生地や装飾や付けヒゲとかも売ってるから…ボタンを買ったなんてウソをついたのは付けヒゲだとバレたら恥ずかしいから。まぁそのヒゲ剃り…新しく買ったヤツみたいだから電気店の店員さんに変装した貴方が妙なヒゲ剃りを売りつけ、こうなるように仕向けたって所かしら?そうよね?令和の魔術師、怪盗某さん?」
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キッド「流石、中森警部の奥方だ。警部の付けヒゲはいい囮になると思ったんですがね (まぁ本当は警部のヒゲ剃りのアタッチメントをザックリ剃れるヤツに昨日青子ん家に寄った時に直接スリ替えて、今日寄ったとき元に戻したんだけどな)」
中森碧子「あら、私が誰だかご存知なのね?」
キッド「ええ、仕事柄、中森警部の周辺の人物は全て調べあげておりますので」
中森碧子「貴方思ったより若いわね。それにその口元どこかで…」
キッド「と…ところで私がなぜここに戻ったかおわかりかな?」
中森碧子「とんだ愚問ね。宝石を取りに来たに決まってるじゃない」
キッド「宝石は御覧の通りもうすでに盗られてしまっているのに?」
中森碧子「それはフェイク。像に被せた箱の側面にもう一枚鏡張りの扉が仕込まれていて、正面の扉を閉めた状態で箱の両脇から雷管を刺すフリをして鏡張りの扉を開き、爆発と同時に雷管をふっ飛ばし用意しておいた偽の像の破片をバラまき、正面の扉を開ければ、まるで像の頭がふっ飛んだかのように見える手品。その証拠に中央の雷管は刺さったまま…そうしないと鏡張りの扉の合わせ目が見えてしまうから」
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キッド「御名答。流石、次期検事長候補中森碧子検事。では本物の白馬君は今どこだと思います?」
中森碧子「3日前の防犯カメラの映像で彼の執事さんが旅行されると言ってらしたから恐らく今頃は…」
『カナダ』
白馬探「ばあや!」
式部鹿紫子「探坊ちゃま!?どうしてここへ?」
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白馬探「ばあやから“暴漢に拉致された”ってメールが来て電話をかけてもつながらないから心配で来たんだよ」
式部鹿紫子「そんなメール出してませんけど」
白馬探「じゃあなぜ電話に出ない?」
式部鹿紫子「ホテルで無くしたスマホを親切な方に拾って頂いたのですが、それから調子が悪くて」
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白馬探「その親切な人はキッドの手下…スマホをくすねて僕に偽のメールを送り着信できないようにしたんだ」
式部鹿紫子「ああ…ばあや愚かでございました」
白馬探「僕も同じさ。ばあやのメールの直後に中森警部から電話があって…」
📱中森銀三《どうした?もうすぐ会議だぞ》
📱白馬探《旅行先に飛んでばあやの安否を確認したいのでそちらはお任せして構いませんか?》
📱中森銀三《そういうことなら仕方ない。こっちは任せろ》
白馬探「(今考えるとあの警部の声もキッドだな) でもまぁよかったよ。ばあやが無事で」
式部鹿紫子「坊ちゃま…」
『綱倉博物館』
中森青子「白馬君のばあやさんを利用するなんてひどすぎる!絶対許さない」
キッド「まあまあ私も一度に二人の強敵を相手したくありませんから」
中森碧子「私が来る事を知ってたような口ぶりね」
キッド「ええ、風の噂で…まぁ検事と娘さんの二人だけで捕まえに来るとは予想していませんでしたけど」
中森碧子「バカね…世紀の大怪盗さんを相手にするのにノープランで来るわけないでしょ?」
キッド「(何だ?コイツら…全員ムキムキなんだけど)」
中森碧子「私の上司のいとこが地方のプロレス団体の会長さんでね、お願いして来てもらったのよ。確保ォ!いつもは同じ装備の機動隊員に紛れて逃げていたようだけど、装備なしでムキムキの彼らに成り済ませるかしら?」
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中森碧子「何コレ?」
キッド「中森警部は付けヒゲだけを買いに手芸店に行ったんじゃない。その店長に特別に頼んでたある物を受け取りに行ったんです。ある人の名が刺繍された…記念のハンカチを」
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中森碧子「みんなストーップ!踏まないでー!この中にあるはずよ。銀ちゃんが私のために用意した…(誕生日プレゼント!)」
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『目当ての宝石ではかったので「緑竜の鱗」は置いて帰ります 怪盗キッド♡』
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中森青子「アイツ天窓に穴空けて逃げる気だ」
キッド「(ふう…警部からスマホと一緒にスッた誕生日プレゼント…一応、警部の足止め用に寺井ちゃんにさっきダミーを大量に作らせたけど役に立ったな…)」
📱中森青子「あ、白馬君?そうそうあと少しで逃げられちゃって…」
中森碧子「(あら、本物の箱には魚のシールが貼ってあるけど、偽物の箱のシールはただの楕円形…リボンや箱は忠実に模倣されているのに何でシールだけ?もしかして魚が嫌い?)」
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中森青子「お母さーん、何で白馬君が偽物だってわかったか白馬君が聞いているけど…」
中森碧子「ああそれは、ティーカップの持ち方よ。3日前の防犯カメラに映ってた彼はカップの持ち手を英国式にエレガントにつまんでたけど、今日の彼は持ち手に指を入れて上から親指で押さえていたし、お皿の横に小さな水滴もあった。あれは机の上に濡れたスプーンを置いた証拠。マナー的には上品ではないから」
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📱中森青子「だってさ」
白馬探「なるほど、指ですか (僕もある老婦に指摘されるまではカップの持ち手に指を入れていたんですけどね)」
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中森青子「次はぜーっ対捕まえようねお母さん」
中森碧子「いや、彼との対決はこれでおしまいよ」
中森青子「えーっ!」
中森碧子「(ちょっと不謹慎だけど…こんな楽しいこと銀ちゃんから取り上げちゃいけない気がするから)」
『数日後 中森家』
中森青子「あれお母さんもう帰ってたんだ」
中森碧子「約束してた参考人が来られなくなって…お弁当箱洗うから出して」
中森青子「はい、青子と快斗の分」
中森碧子「あら、玉子焼きにかける碧子特製ダシ醬油…快斗君使わなかったんだ」
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中森青子「なんかお魚の形してる物には触りたくもないんだって」
中森碧子「(…いるトコにはいるわね、そーいう人…)」
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