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BUNGO STRAY DOGS | |
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) 文豪ストレイドッグス 第95話ネタバレ | |
第95話 空ノ港二テ 其の伍 | |
配信日 | 2021年10月4日 |
ヤングエース | 2021年11月号 |
アニメ | 第56話 空の港ニテ(其の二) |
単行本 | 第22巻 |
登場人物 | 太宰治 国木田独歩 江戸川乱歩 フョードル・D ニコライ・ゴーゴリ シグマ 福地桜痴(神威) 坂口安吾 種田山頭火 |
STORY | |
『空港』 国木田独歩「我々の目標達成より先に福地がワンオーダーを手にしました。我々の敗けです。如何します乱歩さん!次の手は…」 江戸川乱歩「(まるで夏の宵の雷鳴のように明瞭に何と戦っているのかを理解した。あの男、地の底にあって尚、地上を支配する魔人。僕達の敗因は奴を排除できなかった事。今回も…あと一歩間違えれば、ワンオーダーを奪われるところだった)」 福地桜痴「(開かぬ!ワンオーダーを封じたこの筐は次元断絶能力で覆われており、物理手段では決して破壊出来ない。この儘では中のワンオーダーが手に入らん。何故だ?一体誰がやった?一体誰が)」
『十一時間前』 坂口安吾「ご理解感謝します」 総理「ああ、やれるだけは交渉しよう…日本国としてな。だが国連は象牙の塔だ。官邸が幾ら程強弁しようと妄言の類と捉えられかねんぞ。“福地こそ吸血種事件の元凶。ワンオーダーを渡してはならぬ”などという話は…それに委員長は福地の熱狂的ファンだしな」 坂口安吾「考えを革めさせる必要はありません。ただ小匙一杯程度の慎重さを求めるだけです。国連への提案はこうです。“万一の事態を防ぐ為、現在沈黙中の吸血種化軍が進軍を開始した時のみ、ワンオーダーの封印を解除すべし”」 総理「最後の審判の喇叭が鳴る瞬間まで判断を保留せよと頼む訳か。だがそんな日和見を国連が許すか?」 坂口安吾「許しますよ。欧州諸国への根回しがあればね。欧州とて内心業腹な筈です。英雄とは云え、他国の一軍人に大権力を握らせるなどと」 総理「…善いだろう。だが最後に確認したい。その判断、種田長官と異能特務課の最終決定、それに相違ないな?」 坂口安吾「(…全く) はい。種田長官は既に目覚め指揮を執っています。この件も長官の指示です。本件で僕は唯の連絡役です」 総理「…判った。別命あるまで待機せよ」 坂口安吾「お願いします、総理。ふう…これで長官が目覚めなかったら僕は罷免…いえ政治犯ですね。笑っているんでしょ?厭な人だ」 『アンの部屋』
江戸川乱歩「(幸い今回は太宰の保険が効いた。だが、ワンオーダーの封印筐を奪われたのも事実。矢張りドストエフスキーは危険過ぎる。あの魔人を殺せるのは同じく入獄している太宰だけ。今二人の影響力は拮抗しているが、この戦い、太宰とドストエフスキーのどちらが先に相手を排除するかで決まる)」 『同時刻 ムルソー第四層 警備制御室』 「警告!警告!監獄第一層搬出口に侵入者あり!所員は第一次緊急手順に従い武装配備に移行せよ」 「第一層に侵入者!対異能即応部隊ヘカトンケイルが全滅した」 太宰治「何かさ、上が騒がしくない?」 フョードル「あり得ません。ここは隔絶された異能空間ですよ?」 太宰治「ふうん…塩がない。ねぇ塩取って」 フョードル「どうぞ」
フョードル「卵がありません。そちらにありませんか?」
太宰治「はああぁ~この部屋ももう飽きたなぁ」 フョードル「何故朝食に生のままの卵が…」 太宰治「最初こそ愉快だったけど、君との雑談も大凡し尽くしたし…そろそろあれをやる頃かな?」 フョードル「あれとは?」 太宰治「あれって云ったらあれだよ勿論…ううご馳走様。はい食器宜しく。次は蟹料理で頼むよ」 フョードル「あれとは何です?」 太宰治「どちらかが死ぬ」 フョードル「それは素晴らしい案ですね」 |
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