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BUNGO STRAY DOGS | |
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) 文豪ストレイドッグス 第98話ネタバレ | |
第98話 空ノ港二テ其の漆 | |
配信日 | 2022年1月4日 |
ヤングエース | 2022年2月号 |
アニメ | 第57話 空ノ港ニテ (其の三) |
単行本 | 第22巻 |
登場人物 | 太宰治 宮沢賢治 中原中也 フョードル・ドストエフスキー ニコライ・ゴーゴリ シグマ ブラム・ストーカー 幸田文 |
STORY | |
幸田文「(どうやって空港から出るか…)」
幸田文「昔、親父が云うてた。空港は防犯上の理由から出口を封鎖しやすい構造になってるって」 ブラム「親父?」 幸田文「ウチの親父警官やねん。ガミガミ五月蠅い癖に家では酒ばっか喰らって…いやあいつの話はええねん。要するに封鎖された空港から出るんはめっちゃ難しいってこと…一応訊くけど、ブラちゃんてあの警備員に命令出来へんの?」 ブラム「無理である。余の権能はこの聖剣に奪われておる。眷属に新たな勅命を下せるのは聖剣を福地が握った時のみ」 幸田文「マジか…どうしよう…何か案ない?」 ブラム「ある。穴を掘って二百年ほど眠り事態の好転を待つ」 幸田文「…アンタ、能力以外はほんまポンコツやな…」 ブラム「娘、其方足は速いか?」 幸田文「?かけっこは学級で一番やけど…何で?」 ブラム「それは重畳…走れ」
『ムルソー』 シグマ「答えろ。何故私なんだ?何故あの中から私を選んだ!何を企んでる?」 太宰治「私が今何を考えているかわかるかい?」 シグマ「何?」 太宰治「広い!狭苦しい独房に比べたらまるで舞踏会場だ!踊ろう!」 シグマ「あのな…そんな事より私を何に利用する気だ?ドストエフスキーをどう倒す?止まれ!」 太宰治「止まったよ」 ゴーゴリ「…ゲーム開始から5分だよ。動かないのかい?……細工は流々…という訳だね?」
『空港』 ブラム「不敬なるぞ」 幸田文「ありがとうブラちゃん!」 幸田文「アカン!それだけは…ブラちゃん取られたら全部終わる。どうする…どうしたらええ!?」 宮沢賢治「こうすればいいんです」 宮沢賢治「乱歩さんの指示で扶けに来ました」 太宰治「嗚呼~楽しい!自由っていいなあ」 シグマ「(まだ踊っている) おい…勝負を忘れるなよ」 太宰治「そうだ!ちょっと監獄観光してく?滅多に来られる場所じゃないし」 シグマ「お前は地獄でも観光していろ」 シグマ「配膳盆でどつくぞお前…私は一人で行く。お前ではドストエフスキーに勝てない。それが分かった」 太宰治「えー?」 シグマ「私には負けられぬ理由がある」 シグマ「ドストエフスキーの能力を暴けだと!?落下から助けて貰った事には感謝するが、そんな難題熟せる筈が…第一何故私なんだ?」 ゴーゴリ「なんか面白そうだから」 シグマ「(そういえばこういう奴だった)」 ゴーゴリ「だがこの要請は君の為でもあるのだよ?君の暗殺に失敗した事はじきドス君も気付くだろう。つまり彼を殺さない限り、君の安息の家は手に入らない」 シグマ「家…(その言葉が自分でも驚くほど心を揺さぶった。この世の誰もが生まれた家を持つ。私以外は。私は無から生まれ、それから常に誰かに利用され続けてきた。ドストエフスキー、ゴーゴリ、そして太宰…ドストエフスキーを倒す。そして誰にも手出しできない私だけの家を手に入れる。これ以上誰も私を利用させない)」
太宰治「ふうん…そういう感じか…君、面白いね」 シグマ「は?」 太宰治「よし、君を此処から生きて出すと約束しよう」 シグマ「くっつくな」 太宰治「侵入者だ」 シグマ「何?」 太宰治「最初のあの騒ぎはゴーゴリの侵入が原因ではなかった訳だ。そうと判っていれば…」 シグマ「待て…侵入者だと?何故そこまで断言できる?」 太宰治「簡単さ。天使が囁いてくれた」 太宰治「ひとつしか有り得ないだろう?ドストエフスキーの手駒か…!」
「囚人D18番!動くな!」 ゴーゴリ「おわっと怖!じゃあ私はこれで」 「両手を挙げろ。抵抗すれば射殺する」 「何!?」
『ムルソー 第四層 廊下』 シグマ「これは…」 太宰治「成程…侵入者が誰かわかった」 無線「侵入者が第四層に侵入!応援を求む!」
太宰治「ドストエフスキーめ…厭な手札を切ってきたな」 「侵入者の異能は重力を操る能力だ…!」 太宰治「これで単純な二対二の構図になった。こちらは私と君。あちらはドストエフスキーと中也」 シグマ「(か…勝てるわけがない)」 |
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