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Black Butler | |
原作者(Original Story): 枢やな(Yana Toboso) TVアニメ『黒執事』 寄宿学校編 第4話 | |
第4話 その執事、談合 | |
放送日 | 2024年5月4日 |
OPテーマ | 狂信者のパレード - The Parade of Battlers (歌: 音羽-otoha-) |
EDテーマ | 贖罪 (歌: シド) |
原作 | 第72話、第73話 |
CAST | |
シエル・ファントムハイヴ Ciel Phantomhive CV.坂本真綾 セバスチャン・ミカエリス Sebastian Michaelis CV.小野大輔 エドガー・レドモンド Edgar Redmond CV.渡部俊樹 ハーマン・グリーンヒル Herman Greenhill CV.武内駿輔 ロレンス・ブルーアー Lawrence Bluewer CV.榎木淳弥 グレゴリー・バイオレット Gregory Violet CV.橘龍丸 マクミラン McMillan CV.白石晴香 クレイトン Clayton CV.石毛翔弥 チェスロック Cheslock CV.戸谷菊之介 ジョアン・ハーコート Joanne Harcourt CV.徳留慎乃佑 ヨハン・アガレス Johann Agares CV.速水奨 エドワード・ミッドフォード Edward Midford CV.山下誠一郎 ソーマ・アスマン・カダール Soma Asman Kadar CV.立花慎之介 | |
ENDCARD | |
第5話 その執事、入場 | |
STORY | |
モーリス・コールによって着せられた濡れ衣を晴らし、P4からの信頼を勝ち得たシエル。しかし未だ校長に近付く機会はなく、音信不通の生徒たちの調査は進まない。そこでシエルは、寮対抗クリケット大会に浮足立つP4とその寮弟たちに、デリック・アーデンの話題を持ち出す。するとP4の表情が一変し――。 | |
マクミラン「すごいよ!すごいよファントムハイヴ」 「おめでとう」 「本当に寮花さしてる!いいなーっ」 シエル「は…はは…どうも」 「見ろよ。入学してすぐP4組に入った奴だ」 ソーマ「あれは…」 ソーマ「なんだシエル!人気者だなっ!根暗なお前に友達ができて俺は嬉しいぞーっ!」 シエル「はは…」 シエル「ハァ…オペラ歌手にでもなった気分だ…」 セバスチャン「ここ最近の坊ちゃんの名演ぶりは中々のものですからね。いっそこのまま役者を目指されては?」 シエル「イヤミなら受けて立つぞ?」 セバスチャン「とんでもない。心より賛辞でございます」 シエル「余計タチが悪い!」 セバスチャン「厄介者のモーリス・コールを排除し、同時に目的の地位まで一気に手に入れたのです。順調ではありませんか」 シエル「だが最終目標には程遠い。女王からの命、それは血縁関係にあるデリック・アーデンを含む数名の生徒が学園に閉じ籠もり、外部との接触を断っている原因の究明…」 セバスチャン「しかし、私達はまだ彼らの顔すら見られていない」 シエル「しかも一人もな。これは明らかな異常だ」 シエル「力ずくで強制送還してやろうとも思ったんだが、女王はあくまで“原因を探れ”と仰せだ。おそらく…いや確実に彼女は原因がただの反抗期ではないと気付いている。ただならぬ何かがこの学園に起こっていると…」 シエル「だが学園は独自のルールでがんじがらめ…ロクに調査もできやしない。まるで囚人だ」 セバスチャン「だからこそ坊ちゃんはルールの番人であるプリーフェクトに近付こうとしているのでしょう?普段よりもずっと穏便な方法で」 シエル「まあな…だが僕はまだプリーフェクトの寮弟の寮弟。校長が主催するという真夜中のお茶会には参加できない身分」 セバスチャン「どうやら先は長そうですね」
シエル「早く屋敷に戻ってゆっくり風呂に入りたい。とりあえずやっとP4組とやらに入れたんだ。デリックについて直接探りを入れてみるさ」 セバスチャン「ええ、特に有益な情報を持っていそうなのはデリック様が移動された紫黒の狼寮のプリーフェクト…」 ハーマン「バイオレット!」 ハーマン「俺いつまでこのポーズをしていればいいんだ!?」 グレゴリー「絵が完成するまで。動かないでね」 ハーマン「だからそれはいつだ!?」 エドガー「いいじゃないか、それもトレーニングの一つだろ。毎年6月4日が近付くと緑寮の奴はソワソワし始めるからな。たまにはそうやってじっとしてろ」 ハーマン「フン、赤寮こそ」 ロレンス「6月4日が近付くと寮生達が落ち着きをなくして成績が落ちるのがな…」 シエル「あの6月4日って何かあるんですか?」 ジョアン「寮対抗のクリケット大会があるんだよ」 ロレンス「百年の歴史を持つ我が校伝統の大会だ。年間行事くらい頭に入れておきたまえ」 シエル「す…すみません (こんな長居する気はなかったからな)」 ロレンス「年に一度の盛大な行事だからな。優勝寮のボートパレードは女王陛下も対岸のウィンザー城でご覧になる」 エドワード「元々我が校は寮同士の対抗意識が強い。だから今の時期は何かと学内がピリピリするんだ」 シエル「へぇ」 グレゴリー「ボクは全然興味ないけど」 チェスロック「オレは他の寮生大嫌いだからブチのめしてやりたいっスけどね!」 グレゴリー「それよりボクは学園に人が沢山来るのが嫌だ」 シエル「部外者は立ち入り禁止じゃ?」 クレイトン「大会には前夜祭と後夜祭がある。この日だけは本校舎の大食堂に家族や縁深い者を招待できるのだ」 エドガー「その日だけは女人禁制も解禁。美しい女性をエスコートするのもステータスだぞ」 グレゴリー「レドモンドのそんなとこ見たことないけどね」 シエル「!!」 エドガー「俺は特定の相手を作るのは趣味じゃないんだよ」 シエル「(あんなポーズーさせておいて全く描いてない!?)」 ハーマン「お…終わったか?」 グレゴリー「ううん、まだ」 エドガー「ロレンスは毎年ぞろぞろ女連れで歩いてるけどな」 ロレンス「あれは女とは言わない!」 ジョアン「確かブルーアー先輩はご姉妹が多くていらっしゃるんですよね?僕も姉が2人いるんですが何人兄妹なんですか?」 ロレンス「ちなみに男は僕のみだ」 チェスロック「妹一人でもウルセーってのに」 エドワード「俺の妹はお淑やかで聞き分けがいいから全く手がかからんぞ」 シエル「(誰の話だそれは…)」 ロレンス「本当は呼びたくないんだが…」 グレゴリー「もう少しだから動いちゃダメ」 シエル「(またグリーンヒルー描いてない!)」 エドガー「そういえばファントムハイヴ、ミッドフォードの妹はお前の婚約者だったな」 シエル「えっ!?」 エドガー「呼ぶのか?」 シエル「えっと」 エドワード「必ず来ます!でも兄の応援であって断じてコイツの応援じゃありません!」 エドガー「これはエリザベス嬢がどちらの応援席に座るか見物だな。で?二人はどこまで進んでるんだ?キスくらいしたか?」 シエル「はっ!?」 エドワード「レレレレレレドモンド先輩っ!?」 チェスロック「お前も男だから何もないとは言わねーよな?」 エドワード 「チェスロックウゥウウウ!」エドワード 「リジーは天使だからそんなことはしい!妹を侮辱するな!」 チェスロック「涙目になってんじゃねーよ!ひくわ」 シエル「(はー…下らん…閉鎖された世界ってのはどこも一緒だな)」 ハーマン「たるんどる!前夜祭や後夜祭はあくまでクリケット大会へ向け選手が鋭気を養うためのもの!女と踊るのが目的ではないぞ!大体」 グレゴリー「動くなって」 グレゴリー「せっかくいいかんじだったのに…超大作が台無しだよ」 ハーマン「む…す…すまん」 シエル「(結局モデルを一度も描かなかった)」 シエル「バ…バイオレット先輩もダンスするんですか?」 グレゴリー「大っ嫌い。目が回るから」 シエル「ソーデスカ…(会話終了…仕方ない作戦変更だ。少々荒っぽいが…)」 シエル「僕も6月4日がすごく楽しみになってきました」 シエル「でも他寮の人と仲良くなると戦いづらいですよね」 ハーマン「真剣勝負で手を抜く奴など真の友ではないぞ」 ジョアン「それはそうですが…やっぱり僕はファントムハイヴ君とは戦いづらいなあ…」 シエル「僕もです、ハーコート先輩」 シエル「あと紫寮にも友達がいるので」 チェスロック「ああだから前にウチに来たのか」 シエル「はい、デリック・アーデンというんですけど」 グレゴリー「デリック…だと?」 シエル「えっ…と」 エドワード「確かデリック・アーデンはクレメンス公の子息だったか?」 シエル「ああ」 エドワード「お前が知り合いとは意外だな」 シエル「幼い頃何度か遊んでもらったんだ」 シエル「(デリックの名前を出した途端、P4は明らかに動揺した)」 シエル「(だが寮弟達は気にしていない?もう少しつついてみるか)」 シエル「デリックからのお手紙には赤寮に居るとあったのですが、入学したら紫寮に異動していて驚きました」 ロレンス「僕らが彼本来の個性に気づいたのはしばらく経ってからだったからな」 エドガー「一時は俺の寮弟をしてたこともある。優秀な奴だったよ」 ハーマン「ああ、確かにあいつは優秀だった」 グレゴリー「彼はとにかく変わってた」 シエル「(“変わってた”?女王からの手紙にはそんなことは一言もなかったぞ)」 シエル「成程…紫寮は変じ…一芸に秀でた生徒が集まるんですよね。デリックにはどんな特技が?」 ロレンス「一概には言えないがおそらく…」 ロレンス「暗記」 ハーマン「クリケット」 エドガー「作詩」 グレゴリー「刺繍」 シエル「は?えっと…?」 エドガー「とにかく、あいつの異動は校長がお決めになったことだ」 ハーマン「校長の采配に間違いはない」 ロレンス「そして」 P4「校長の決定は絶対!」 ロレンス「ところで6月4日の式典についてなんだが」 シエル「(おかしい…いかにこれが伝統といえどプリーフェクトが理由を知らないなんて…さっきの態度といい間違いない)」 シエル「(P4は何かを隠そうとしている。しかしこれ以上の追求は怪しまれそうだな。深追いはやめておくか)」 シエル「腑に落ちないだけだ。寮同士がこんなに険悪なのに別の寮に異動になるなんて」 エドワード「そうは言っても異動したのはアーデンだけじゃないからな」 シエル「えっ!?」 エドワード「他寮についてはよく知らんが、確か同時期に何人か赤寮から紫寮に異動してるはずだ」 シエル「名前は?」 エドワード「知らん」 シエル「何故一度でそんなに異動したんだ?何か騒ぎを起こしたとか…」 エドワード「そういう話は聞かないが…校長の決めたことだからな」 シエル「…成程 (エドワードですらコレか)」 シエル「わざわざすまなかった。ありがとう」 マクミラン「ね~君なんでそんな他寮のことばっか気にすんのさ」 シエル「逆に何故気にならないんだ?」 マクミラン「え~?だって校長が決めたんだよ?」 シエル「(ここでもまた校長か…)」 マクミラン「単に数合わせなんじゃない?紫寮は変わり者が多いから中退する人多いらしいし」「聞きたい!」 「僕も!」 シエル「悪い。先輩の頼まれ事があるんだった。その話はまた今度な」 マクミラン「がんばってねー」 シエル「(付き合ってられん)」 シエル「あの…ちょっとお聞きしたいんですが」 「デリック・アーデン?確かすごく足が速かったとか」 「ダンスの達人だったっていう?」 「絵画で賞をもらったらしいぞ」 「確か写本の名人なんじゃなかったか?」 シエル「で?何故異動に?」 「さあ?校長が決めたんだろ?」 シエル「(しかも誰一人寮の異動に疑問を抱いていない。完全な思考停止状態)」 ソーマ「エッ、俺何か怒らせたか!?」
ヨハン・アガレス「デリック・アーデンですか?」 セバスチャン「ええ、ずっと出席していない様なので気になって」 ヨハン「他寮の生徒にまでよく気を配りますね」 セバスチャン「どの寮生かは重要ではありませんよ」 ヨハン「彼はとても優秀な生徒でした」 セバスチャン「ほぅ…ならば何故配属寮が変更に?」 ヨハン「さぁ…校長がお決めになったことですから」 セバスチャン「異動が原因で不登校になっているのでは?」 ヨハン「さぁ…校長がお決めになったことですから」 ロレンス「いえ…失礼します、ミカエリス先生」 セバスチャン「乱暴にして申し訳ありません。マークされている様でしたので」 シエル「少し派手に動きすぎたな…だが嗅ぎ回るだけ無駄だった。何を聞いても最後は“校長が決めたから”とくる」 セバスチャン「職員の皆さんもそんな感じですよ」 シエル「そっちもか…埒があかんな。こうなったらどんな手を使ってもデリックに直接接触してやる」 シエル「ついて来いセバスチャン」 |
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