『俺は天才なんやって。皆言っとる。父ちゃんの次の当主は俺やって。禪院家には落ちこぼれがいるんやって、男のくせに呪力が1ミリもないんやって』 『どんなショボくれた人なんやろ、どんな惨めな顔しとんのやろ』
禪院直哉「(オマエは)」 禪院真希「3・4・5…9・10・11」
禪院直哉「甚爾君やない!」 禪院真希「6・7・8・13・14」 禪院直哉「(雑魚の罪は強さを知らんこと。誰も甚爾君を理解してへんかった。多分悟君を除いて。オマエやない!アッチ側に立つんは俺や!)」
禪院真希「(マズいな)」 『投射呪法は過度に物理法則や軌道を無視した動きは作れない。同じく速度も術式発動時の加速度には上限がある。逆に絶えず術式を重ねれば重ねる程出せる速度は上がっていく』 禪院直哉「(もう止まらん!あの時みたいなヘマはせん!力は重さと速さ!最高速度でブチ抜いたる!)」 禪院真希「不知火型」 『真依の命と引き換えに得た呪力から脱却した鋼の肉体。しかし扇戦での負傷失血、炳との連戦。既に亜音速を超えている直哉に対し長期戦は不利と真希は判断した』 禪院直哉「(真っ向勝負っちゅーわけかい!)」 禪院真希「抱いてやるよ」
『投射呪法発動中の掌に触れたモノも1/24秒で動きを作らねばならず、失敗すれば1秒フリーズする。失敗すれば1秒…直哉は依然トップスピードを維持している』 禪院直哉「(アバラ砕けてでも俺の攻撃を受けて動きを止めるつもりやったんやろ。そんなみえみえの誘いに乗るかい!やっぱオマエは偽物や!)」 禪院真希「24回だろ。直毘人もオマエも速いだけじゃねぇ。違和感があった。1秒に24回動きを刻んでた。この体になってようやく見えたよ」 禪院直哉「このッ、偽も゛っ」 禪院真希「悪い、もう一回言ってくれ」 |