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DEMON SLAYER |
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge) 鬼滅の刃 第174話ネタバレ |
第174話 赤い月夜に見た悪夢 | |
配信日 | 2019年9月14日 |
ジャンプ | 2019年42号 |
登場人物 | 不死川玄弥 時透無一郎 不死川実弥 悲鳴嶼行冥 黒死牟 継国縁壱 |
STORY | |
黒死牟「(何だこれは…刀で弾いたにも拘らず生き物のように曲がって体にめり込んできた)」
黒死牟「(あの姿…!南蛮銃が変型している。もしやこれは!)」 黒死牟「(木!?根を張って動けぬ!やはり血鬼術!斬られた髪と折られた刃…私の一部を吸収して)」 黒死牟「(鳩尾から旋毛まで突き抜けるような焦燥…生命が脅かされ体の芯が凍りつく…平静が足下から瓦解する感覚…忌むべき…そして懐かしき感覚…四百年振りの…四百年前のあの日、赤い月の夜だった。私は信じられぬものを見た)」
『老いさらばえた弟の姿がそこにはあった。継国縁壱、双子の弟。最後に会ってから六十数年の時が経っていた。人間のまま縁壱は齢八十を超えているはず』 黒死牟「あり得ぬ…何故生きている?皆死ぬはずだ。二十五になる前に…何故お前は…何故お前だけが」 継国縁壱「お労しや兄上」
『老化した醜い姿のかつて弟だった生き物に憐れまれた。だが、憤りは感じなかった。六十年前はあれ程目障りだった弟だというのに“兄上”と呼ぶ声は酷く嗄れていた。感情の僅かな機微すらも見せなかった弟が涙を流している様に生まれて初めて込み上げてくるものがあった。私は己の予期せぬ動揺に困惑した。殺さねばならぬ。人であった頃の肉の片割れを全盛期を過ぎ脆い肉体の老人を…奴が鬼狩りである限り…刃を向けてくる者は一刀両断にせねばならぬ。しかしこの奇妙な感傷も次の瞬間には吹き飛ぶことになる。両肩に岩を乗せられたが如く威圧感で空気の重さが増した。構えには一分の隙もない』 継国縁壱「参る」
『何故いつもお前が…お前だけがいつもいつも特別なのか…痣者であるというのに生き永らえ、その老骨で振るう技は全盛期と変わらぬ速さ、そして威力…鮮やかに記憶が蘇る。六十年前の怨毒の日々…骨まで灼き尽くすような嫉妬心。お前だけがこの世の理の外側にいる。神々の寵愛を一身に受けて生きている。お前が憎い。殺したい。だが次の一撃で私の頚は落とされるという確信があった。あの方をも追いつめた剣技…それは神の御技に他ならない。焦燥と敗北感で五臓六腑が捻じ切れそうだった。だが、次の一撃が放たれることは終ぞ無かった。縁壱は直立したまま寿命が尽きて死んでいた』 | |
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