鬼滅の刃 | 第22巻188話『伊黒小芭内の過去』ネタバレ | Demon Slayer

DEMON SLAYER
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge)
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 口 甘露寺蜜璃 カラー Demon Slayer Chapter 187
鬼滅の刃 第188話ネタバレ
第188話 悲痛な恋情
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 扉絵 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
配信日2019年12月23日
ジャンプ2020年4・5合併号
単行本第22巻
登場人物伊黒小芭内
甘露寺蜜璃
冨岡義勇
不死川実弥
悲鳴嶼行冥
鬼舞辻無惨
STORY
『無惨VS柱』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 鬼舞辻無惨 カラー Demon Slayer Chapter 187
悲鳴嶼行冥「(速度がまた上がった!圧される…!透けて感じることすらできない)」
伊黒小芭内「(悲鳴嶼さんの盾にもなれない!すぐに俺も動けなくなる…くそっ!)」
甘露寺蜜璃「(見えない!全然見えない!勘で運良く避けれてるだけ。私が一番に潰れる…!少しも役に立ててないのに。捨て身で突っ込むしかない。それでも無惨の動きを止められるかわからないけど、斬りかかるより間合いを詰めて羽交い絞めした方がもしかしたら…えっ…引っ張られ…)」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 甘露寺蜜璃 みつり 伊黒小芭内 カラー Demon Slayer Chapter 187
悲鳴嶼行冥「(何だあの技は!?甘露寺は攻撃を避けたはず…!)」
伊黒小芭内「手当てを頼む」
隊士「はい」
伊黒小芭内「この紙を持ってるつり目の隊員を探せ。愈史郎という」
甘露寺蜜璃「待って…私まだ戦える…今度は足を引っ張らないようにするから」
伊黒小芭内「もういい。十分やった」
甘露寺蜜璃「駄目よ。全然役に立ってない。このままじゃ死ねない」
伊黒小芭内「後は頼む」
隊士「はい」
甘露寺蜜璃「待って!私も行く!伊黒さん!伊黒さん嫌だ!死なないで!もう誰も死んでほしくないよォ!」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 甘露寺蜜璃 みつり カラー Demon Slayer Chapter 187
伊黒小芭内「(鬼が、鬼なんてものがこの世に存在しなければ一体どれだけの人が死なずに済んだだろうか。もし君と何気ない日常で出会うことができていたらどんなに良かっただろう)」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 甘露寺蜜璃 みつり カラー Demon Slayer Chapter 187
伊黒小芭内「(いや無理だな…俺は…まず一度死んでから汚い血が流れる肉体ごと取り替えなければ、君の傍らにいることすら憚られる。甘露寺、俺は人を殺して私服を肥やす汚い血族の人間なんだよ。強奪した金で屋敷を構え飯を食らい、する必要もない贅沢をする恥を恥とも思わない業突く張りで見栄っ張りの醜い一族)」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 口 カラー Demon Slayer Chapter 187
『女ばかり生まれる家だった。男が生まれたのは三百七十年振りだと言われた。俺は生まれた時からずっと座敷牢に入っていた。俺の母や姉妹、叔母たちは皆、猫撫で声で気色悪い程親切でとにかく毎日毎日俺に食い物を持って来た。換気もままならず充満する脂の匂いに吐き気を催した』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『座敷牢は夜になると、何か巨大なものが這い回る不気味な音がする。視線を感じた。粘りつくような視線だ。俺は全身から汗が噴き出して音が止むまでまんじりともできなかった。十二になった頃、座敷牢から引きずり出された。きらびやかでゴテゴテと豪華な部屋。御神体のように鎮座していたのは、下肢が蛇のような女の鬼だった』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 蛇鬼 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『夜中に俺を見に来ていたのはコイツだとすぐに解った』
蛇鬼「小さいねぇ、小さいねぇ、やっぱりもう少しだけ大きくしてからにしようかねぇ」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『俺の一族はこの蛇鬼が人を殺して奪った金品で生計を立てていた。その代わり、赤ん坊が大好物のこの女に自分達が生んだ赤ん坊を生け贄として捧げていたのだ。俺は珍しく生まれた男で風変わりな目をしていたため、この女に大層気に入られ成長して喰える量が増えるまで生かされていたのだった。俺はさらにもう少しだけ生かされることになり、女は俺の口の形を自分のと揃えると言って切り裂き、溢れ落ちる血を盃に溜めて飲んだ』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『座敷牢に戻された俺は逃げることだけ、生きることだけを考えていた。盗んだ簪で木の格子を削り続けた。気づかれるのではないかと怯え毎日毎日神経を擦り減らした。迷いこんできた蛇の鏑丸だけが信用できる生き物だった』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『俺は逃げることができた。途中で追いつかれ殺されると思ったが、すんでの所で当時の炎柱に救われた』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 蛇鬼 炎柱 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『炎柱は俺と生き残った従姉妹を引き会わせてくれた。従姉妹は俺を罵った』
「あんたのせいよ。あんたが逃げたせいでみんな殺されたのよ!五十人死んだわ。あんたが殺したのよ。生け贄のくせに!大人しく喰われてりゃよかったのに!」
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 伊黒小芭内 過去 カラー Demon Slayer Chapter 187
『従姉妹の罵詈雑言には正当性なんて欠片もない。けれども、嫌という程俺の心を抉った。逃げれば親族がどうなるか考えなかったわけじゃない。でも俺は逃げた。生きたかった。屑の一族に生まれた俺もまた屑だ。背負う業が深すぎて普通の人生は歩めなかった。やり場のない思いは全て鬼に向けた。ひたすら鬼を恨み憎んだ。そうして誰かのために命を懸けると自分が何か少しだけでもいいものになれた気がした。だけどいつまでもいつまでも恨みがましい目をした五十人の腐った手がどこにも行けないよう俺の体を掴んで爪を立ててくる。無惨を倒して死にたい。どうかそれで俺の汚い血が浄化されるよう願う。鬼のいない平和な世界でもう一度人間に生まれ変われたら、今度は必ず君に好きだと伝える』
鬼滅の刃 ネタバレ 21巻 188話 甘露寺蜜璃 みつり カラー Demon Slayer Chapter 187
前の話次の話
Demon Slayer
アニメエピソードキャラクター主題歌
劇場版漫画記事一覧