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KUSURIYA | |
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ 薬屋のひとりごと 第68話ネタバレ | |
第68話 噂の宦官と氷菓 | |
単行本 | 第13巻 |
ビッグガンガン | 2024年 Vol.01 |
配信日 | 2023年12月25日 |
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 高順(ガオシュン) 里樹妃(リーシュヒ) 羅漢(ラカン) 小蘭(シャオラン) 虞淵(グエン) 子翠(シスイ) 河南(カナン) |
STORY | |
『金剛宮』 壬氏「それは大切なもののようです。よく確認もせず取るほうもいかがかと思います」
壬氏「これも下賜されたものでしょう?たとえ下賜されたものであっても上級妃の紋がついたものを一侍女風情が身に着けるとは、分不相応だと習わなかったのですか」 『侍女たちの行いを壬氏が知っていて黙っていたのは、公にすると里樹妃の面子を潰すことにつながるからだ。それは宦官の踏み込んでいい領域ではない。しかし物証があれば釘を刺す事はできる』 壬氏「今後は自分の立場をわきまえない行動はやめていただきたい」 猫猫「(他の侍女たちにも刺さったみたいだ。しかしあれは幽霊よりよっぽど怖ぇ)」
『医局』 虞淵「嬢ちゃんまた麻酔になりそうな薬を調べているのかい?もう宦官は作られないんだら調べなくていいのに」 猫猫「(また遠い目をしている。やぶに宦官の作り方を聞いたことがあるが、手術はすごく痛いらしい。思い出すのも辛いのか詳しく聞けなかった) そういえば後宮に入る時はどうやって宦官を見分けるのですか?」 虞淵「昔は証明書があれば入れたけど、偽の証明書や替え玉なんていう不正があったからねぇ…今は触診だね」 猫猫「掴むんですか?」 虞淵「そんなあけすけな…触ってあるかないか調べるんだよ。違う部署の官を3人使ってさ」 猫猫「それって初回だけですか?」 虞淵「一応、出入りするたびにやっているよ。顔見知りになるとそのまま通過するけど」 猫猫「(もしかして…皇ぞ…わけないか)」 虞淵「宦官といえばさ、新しく入った宦官に綺麗どころが多くて皆はっちゃけているの知ってるかい?」 猫猫「(ああ小蘭がそんなことを言っていたな。若い娘、特に生娘は潔癖な者が多い。体毛がやたら濃かったり威圧するような男より宦官のように中性的な者を好むこともある)」 虞淵「この間は風呂焚きの準備中に下級妃に絡まれていて大変そうだったよ」 猫猫「(わざわざ確認しに行ったのか…帝のための後宮だが御目通りのない妃のなかには女官や宦官を愛人にしている者も一人や二人いるだろう) それはまぁないがしろにできないでしょうね」
高順「一体いつ話すのですか?」 壬氏「そのうち話す」 高順「ほほう、そのうちとはいかに…緊張しているのはわかりますが、態度があからさますぎて逆におかしくなっていますよ。小猫も蛞蝓でも見るような目をしていました」 壬氏「うるさい。あれで伝わらない方がおかしいんだ (俺だってあんなやり方をしたかったわけじゃない。ただ知って欲しかっただけだ。なぜ今の立場にいて本当の姿を隠しているのか…しかし話せばどんな反応をされるか…恐れているのか)」 高順「早く決めてしまわないと、のちほど面倒なことになりますよ」 壬氏「むしろそっちの方が面倒ではないか?必ず軍師殿が出張ってくるぞ」
高順「毒をもって毒を刺してください」 壬氏「(早くあの娘を完全に引き入れろと…しかし片眼鏡(モノクル)は十数年前に実父と異母弟から家督を奪い、羅の家の主人となった。皇帝すら一目置く存在だ。今は大尉という立場でありながらどこの派閥にも入らずのらりくらりと立ち回っている。大躍進の中、数多くの者が出すぎる杭を打とうとしたが、その誰もが火傷程度ではすまなかった。あの男の特異な才能とは、人には見えない何かを元に相手をどん底に引き込む脚本を作れるということだ。だからこそ羅漢とは味方であっても関わらないのが宮廷内で暗黙の了解になっている) 豚脂(ラード)たっぷりの点心を持ってきて書類を脂まみれにされるぞ」 高順「我慢しましょう」 壬氏「妃たちからの要望書がやけに多いな」
高順「はい、宦官を増やした件で要望書が増えています」 壬氏「(新入りの宦官に色目を使う女官がいると) あらかた予想できたがな」 高順「そうですね」 壬氏「そのうち女官たちの熱も冷めるだろうが、一応形として見ておく必要があるだろうな」 高順「はい」 壬氏「はぁ~面倒だ」 高順「諦めてください」 |
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