SPY×FAMILY | 第14巻98話『ヘンリー先生とマーサの過去②』ネタバレ

SPY×FAMILY
原作(Original Story): 遠藤達哉(Tatsuya Endo)
スパイファミリー 98話 ヘンリー マーサ 過去 イーデン校 漫画 SPY×FAMILY Chapter 98 Martha Henry
SPY×FAMILY 第98話ネタバレ
MISSION: 98
スパイファミリー 98話 ヘンリー マーサ 過去 イーデン校 漫画 SPY×FAMILY Chapter 98 Martha Henry
配信日2024年5月13日
次回配信2024年6月10日
単行本14巻
登場人物ヘンリー・ヘンダーソン
マーサ・マリオット
STORY
マーサ「ビックリしたよヘンリー。まだ大学にいる時期じゃない?」
ヘンリー「先生を呼び捨てるな。戦争による人員不足なのか修了期間が半年短縮されたのだ」
マーサ「そうなんだ…色々大変だね」
スパイファミリー 98話 ヘンリー マーサ 過去 イーデン校 漫画 SPY×FAMILY Chapter 98 Martha Henry
📻ラジオ「我々東国はこの統一戦争で悪魔の申し子たる西国人を撃滅せしめ…」
ヘンリー「ラジオが登場した時は教育の普及に役立つものと信じていたが、近頃の放送は憎しみを煽るような三文放送ばかりだな…実にノットエレガント」
マーサ「フフフ相変わらずね。元気そうでよかったよ」
ヘンリー「そういう君も」
マーサ「何言ってるの、変わったよ!このマントが目な入らぬか」
ヘンリー「スカラーか…がんばったんだな」
マーサ「そうなの。お茶会だって(すっかりサボってるけど)続けてるのよ」
ヘンリー「ほうそうか、では後で一杯頂こう」
マーサ「特段渋いのを淹れてあげる」
『私たちはたくさんおしゃべりした(主に私が)。去年のバレエコンクールで入賞したことと、そこでマーロフバレエ団の偉い人に声をかけられたこと。ヘンリーは物理の教授に殴られたって怒ってた。楽しかった。またあの日常が戻ってきた』
『ほんの束の間』
ヘンリー「ほら、シェルターへ急げ。演習だからとヘラヘラするな」
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「スレンジア州の学校が空襲受けたんだって」
「寮先生のお兄さんがそれで亡くなったって」
「そういや噂じゃ捕虜になった人が人体実験に…」
マーサ「ねぇ、教員って徴兵免除されるんだよね?」
ヘンリー「免除ではない。猶予があるだけだ。それもいつまで適用されるか…」
マーサ「えっ、そうなの…?」
ヘンリー「親戚に言われたよ。徴兵逃れのための教職なんじゃないかって」
マーサ「そんな…」
ヘンリー「生きるか死ぬかのこの時世に歴史の勉強なぞ何の足しになるのかと、せめて物理でも教えて爆弾のひとつでも作ってもらえってな…教育は無力なのだろうか…」
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「“マーサ!大変大変!マーロフバレエ団、慰問公演先のアンベルで爆撃を受けプリンシパルのヨハンナを含む17名が死亡”」
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『ずっとそこにあるものだと思ってはいけなかった』
ヘンリー「マーサ!おいマーサ!担任の先生に聞いたぞ!おまえ国防婦人軍なんかに志願したのか!?どういうつもりだ!?」
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マーサ「やめてよ。おまえだなんて…テーブルも叩かないで。紳士じゃないわ」
ヘンリー「うぐっ…」
マーサ「バレエ団ね、なくなっちゃうんだって…私の夢もなくなっちゃった…」
ヘンリー「だからってなぜ軍なんだ!?ヤケになるな!死にたいのか」
マーサ「婦人軍は最前線に出るわけじゃないから大丈夫よ。ほんとは士官学校に入りたかったんだけどね、女子はダメなんだって」
ヘンリー「バカモノ考え直せ!戦争に…あんな暴力ゲームに加担するのか!?君はそんなに愚かだったのか!?」
マーサ「…あなたっていつもそう理想ばっかり…奪われちゃうんだよ!抗わないと!夢も!いつかきっとあなたも!必死に守らないとヘコんでなくなっちゃうんだよ」
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ヘンリー「ま…守ってくれなんて頼んでないだろ!とにかく軍隊なぞやめておけ!」
マーサ「…もういい…ヘンリーのバカ…わからずや」
ヘンリー「…ッ勝手にしろ!」
『当時のワシは理想主義者で信念を通せば世界は改まると信じてやまず、絵にかいた餅を意固地になって守っていた。教育は詮ずるに“他者を感化させようとする行為”である。ぐうの音も出せず、マーサとのケンカひとつ収められん奴が道化のように教育を語るのは滑稽だった。無力なのは教育ではなくワシ自身であった』
「ねぇねぇ、卒業パーティーのドレス決めた?」
「ていうかやるのかな?」
「成績悪いと戦地送りになるってほんとかなー」
先生「どうしたんですヘンリー先生?暗い顔して」
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ヘンリー「…従兄が亡くなったそうです。南方諸島の海戦で」
先生「そうでしたか…明日は我が身ですな…先生確か長男でしたよね?早めに奥さんもらった方がいいですよ。我々もいつ前線に放り出されるかわかったもんじゃない」
ヘンリー「まさにそれで今親から縁談を押しつけられてまして…」
「!!」
マーサ「わかんない…わかんないよもう…どうしたらいいの…どうしたいの私…このまま卒業はイヤだよ」
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「シホーナちゃん!卒業パーティー一緒に踊ってくれないかな」
「もちろーん!卒業してもずっと一緒にいようね」
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《我々もいつ前線に放り出されるか…》
マーサ「(そうだ…ずっとあるなんて思っちゃダメなんだ…)」
『卒業パーティー』
ヘンリー「マーサおまえ…その服…」
マーサ「卒業式のために特別に借りてきた。ヘンリー、私と踊ってくれますか?」
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マーサ「…あなた、ダンス下手ね。ダンスなんて紳士のたしなみじゃないの?」
ヘンリー「こ…これは運動神経の問題だ。これでもレッスンはしたことある」
マーサ「クスクス、ノットエレガントね」
ヘンリー「きょ…教師に向かって失敬な!」
マーサ「クスクス、こういうの久しぶりね、ヘンリー」
ヘンリー「すまなかったマーサ。私はまさにノットエレガント。君の気持を尊重してやれなかった。君の言い分も聞かず自分の理想を押しつけ、もしやこれが戦争の小さな芽なのではないかと私は自分が恐しくなった」
マーサ「考えすぎだよ (でもそんなところが…あなたのそんなところが私…)」
『私は決めていた。ダンスが終わるまでに彼に告白する』
マーサ「ねぇヘンリー、私…あなたのことが…」
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