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BUNGO STRAY DOGS | |||||||||||||
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) 文豪ストレイドッグス 第115話ネタバレ | |||||||||||||
第115話 つぶつぶと暗い泡よ | |||||||||||||
配信日 | 2024年6月4日 | ||||||||||||
ヤングエース | 2024年7月号 | ||||||||||||
次号 | 2024年7月4日(8月号) | ||||||||||||
登場人物 | 中島敦 福沢諭吉 フョードル・ドストエフスキー 大倉燁子 幸田文 神人・雨御前 | ||||||||||||
第115話 つぶつぶと暗い泡よ『空港』 中島敦「何だ、あれ」 幸田文「(何や、この爆心地、何が…起きたんや) なあ!ちょっと大丈夫!?(目ぇ覚ません。さっきの光のせいか…?)」 フョードル「いけませんね。御髪が汚れますよ、お姫様?」 幸田文「…誰やアンタ…ブラちゃん…か?」 フョードル「彼は消えました。残されたのは彼の異能の残響だけ。尤も、その残響を得る為に大変な苦労を支払いましたが」 幸田文「…!それは」 フョードル「大指令(ワンオーダー)、己の部下を自在に操る兵器。そして、この肉体はブラムさん…吸血種の王のもの。この肉体で私がワンオーダーを使えば、誰を操れると思います?」 幸田文「世界中の吸血種をアンタが操れる?全部その為やったんか?天人五衰もブラちゃんも、あの髭のオッサンの野望も…アンタが世界を手に入れる為に利用したっていうんか!?」 フョードル「心配いりません。貴女だけは護りましょう。“姫を護る騎士の誓い”はこの肉体に残っています。貴女は誰にも傷つけさせません。たとえ貴女が世界にひとりぼっちになっても」 幸田文「(こんな奴の為にブラちゃんは)」 大倉燁子「(そやつの注意を引き続けよ)」 福沢諭吉「(指一本動かせぬ。一体何が……何だあれは)」 大倉燁子「(いける!殺せる。隊長を殺した罪、万死に値する!)」 『大倉燁子。特殊部隊員でありながら見た目だけは十二歳の少女。そんな彼女の真の年齢は本当に十二歳だった。己の異能で肉体と精神を強制的に成熟させ、生後数ヶ月には関西地方の抵抗軍(パルチザン)として敵を殺戮していた。そして抵抗軍の戦いに勝利はない。薄ぐ引き延ばされた敗戦があるだけだ。福地に見出されていなければ彼女は肉の塊となって溝に転がっていただろう』 大倉燁子「(奴は隊長を殺した。今此処で首を刎ねる!)」 大倉燁子「(気付いた。だがもう遅い!相討ちでも構わん。死ねば隊長とまた逢えるのだから)」 大倉燁子「え…た…隊長?」 福沢諭吉「(躰が液体に!?死…んだ?猟犬の副長、あれほどの剛の者が…一太刀で?)」 フョードル「ご苦労様です」 福沢諭吉「源…一郎…?」 フョードル「いいえ、彼は神人(しんじん)です。まず、聖十字剣の持つ“異能と人体を融合させる”権能により、福地桜痴と《神刀・雨御前》 更に聖剣自身を三重に融合。その状態で聖剣の力で福地さんを操り、彼の“持つ武器の性能を百倍にする能力”を強制発動。この場合、百倍になるのは雨御前…つまり、“己自身の性能”です。その結果、百倍異能の性能は更に向上する…それが無限に繰り返され、発散する異能が特異点を形成。その結果、生まれたのが彼、特異点生命体《神人・雨御前》です。その力はまさに神。福地さんの人格は特異点の彼方に吹き飛んで消えました。そして、神が唯一従うのは、この聖剣の刻印だけ」 福沢諭吉「ではこれが貴様の目的か。源一郎を唆して天人五衰事件を起こし、吸血種を利用し国連を利用し、三十六年後の世界大戦すら利用して…」 フョードル「三十六年後の世界大戦?まだ信じているのですか。それ、ぼくの考えた嘘です」 ≫関連記事:《神人・雨御前》紹介 | |||||||||||||
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