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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1126話ネタバレ | |
第1126話 不審な来客 | |
サンデー | 2024年29号 |
配信日 | 2024年6月12日 |
次号 | 2024年6月19日(30号) |
単行本 | 106巻 |
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 世良真純 安室透 榎本梓 半家潔 金丸嶺太 尾村啓佑 |
場所 | ポアロ |
STORY | |
『喫茶ポアロ』 榎本梓「さて問題です。このマッチ棒を1本だけ取ってどこかに置き換えて「10」から「1」にしてください。形はそのままならどこに乗せて始めてもいいし、最後にどこから見ても構いません」 鈴木園子「あーわかった。どこから見てもなら、ここから見たんじゃない?ほーら、全てのマッチ棒が重なって「1」に見えるよん♪」
毛利蘭「それ正解なんじゃない?」 コナン「違うと思うよ。だってマッチ棒1本も動かしてないもん」 毛利蘭「あ、そっか」 鈴木園子「じゃあどうやればいいって言うのよ!?」 コナン「(逆ギレかよ) あわわ!お水こぼしちゃった」 毛利蘭「もォ、園子が大っきい声出すから」 鈴木園子「悪かったわね」 世良真純「なるほど…そういうことか…」 榎本梓「え?世良さんわかったの?」 世良真純「ああ、ポイントはこのおしぼりだろ?まずはおしぼりの上と下を真ん中に合わせて折って、さらに右と左も真ん中に合わせて折る。そのおしぼりの上で「10」の右側の「0」をマッチ棒で4本作って、残りの1本をおしぼりの真ん中の穴に刺して立てると…ホラ!真上から見たらサイコロの「1」になるだろ?」
毛利蘭「すっごーい世良ちゃん」 鈴木園子「さすがJK探偵」 榎本梓「でもホントにすごいです。お客さんでコレ解けた人今までいなかったから」 世良真純「まぁ今のは…」 安室透「コナン君におしぼりのヒントをもらい、マッチ棒を立てることを思いつき、答えに辿り着いた…ですよね?違っているかな?コナン君」 コナン「あ、いや…」 世良真純「違うよ。今のはヒントなしでボクが出した答え。妙な勘繰りは止めてくれないか?」 安室透「そっか、ゴメンゴメン…」 鈴木園子「うひゃっ!他のマッチ棒クイズないかなーって「1本とる」で検索したら、遺体の指を1本持ってった例の殺人犯のニュースが出てきちゃって…」 世良真純「ああ、先週捕まった猟奇殺人犯か…遺体の一部を切り取って戦利品として持ち帰ってたっていう奴…確かその犯人、犯行は認めたけど後は黙秘し続けてて仲間がいたのかも、どこに住んでいたのかもわかってないらしいね」 榎本梓「そういえばニュースで観たあの犯人の顔…どこかで見たような…」 「えぇっ!?」 榎本梓「見たかったような…」 「え…?」
半家潔「店員さん、ちょっと来てくれ」 榎本梓「はい、どうかされましたか?」 半家潔「このビーフシチューなんだけどよ、俺の行きつけのカフェのビーフシチューと味がそっくりなんだよ。まさかパクってんじゃねぇだろーな?」 『半家潔(39) 客』 榎本梓「いえ、そんなことは…」 半家潔「じゃあ隠し味に何を入れてるか言ってみろよ。俺はそのカフェの店長に聞いて知ってるからよォ」 安室透「これが当店のビーフシチューのレシピです。どうぞ、お待ちになって構いませんよ。ただ、その日の食材の状態で切り方や火入れの時間とかも変えてるので同じ物が出来るとは限りませんと…そのカフェの店長さんにお伝えください」 榎本梓「ありがとうございました」 半家潔「くしゅんくしゅん」
榎本梓「今のお客さん、どこかで見たような…見なかったような…」 安室透「そのギャグ流行らせようとしてます?」 榎本梓「もォ、ギャグじゃないですよ」 安室透「はいはい」 金丸嶺太「くしゅんくしゅん!あ、コーヒーおかわりお願いします」 『金丸嶺太(38) 客』 榎本梓「えぇーっ!そうだったんですか!ウソー…」 尾村啓佑「しーしー…声が大きいよ」 榎本梓「スミマセン」 尾村啓佑「とにかく誰にも言わないで…くしゅんくしゅん!」 『尾村啓佑(36) 客』 榎本梓「花粉症ですか?」 尾村啓佑「ああ…急になっちゃったみたいでね」
安室透「あっとしまった…ハーブ入りの塩、切れかかってる。梓さん、ちょっと近所のスーパーで買ってきてくれませんか?」 榎本梓「あ、ソレ私も気づいてさっき買いに行ったんですけど売り切れてて…」 コナン「ボク、それ売ってる別の店知ってるよ」 榎本梓「ホント?」 コナン「うん、新一兄ちゃん家の方だからここからだと結構歩くけど…(昔母さんによく買いに行かされてたからな…ハーブ入り塩)」 安室透「へぇ…君は工藤新一君の家の周辺にも詳しいんだね」 コナン「あ、ホラ博士ん家の隣だし」 安室透「なるほど」 コナン「なんならそのお店に連れてってあげよっか?」 榎本梓「じゃあお願いしよっかな」 安室透「ではヨロシクです」 榎本梓「はーい、行ってきます」
世良真純「コナン君たち遅いなぁ…もう30分経ってる」 鈴木園子「その店でも売り切れてたりして…なんちゃらソルト」 📱毛利蘭「あ、コナン君?もしかして道に迷った?」 📱コナン「今怪しい人たちにつけられてて…ポアロの場所、知られたくなくてまこうとしたけど、もうすぐポアロに着いちゃう。こうなったら捕まえたいから安室さんに“こっちの通りまで来て”って伝えてくれる?」 毛利蘭「…だそうです安室さん!」 安室透「ああわかった!」 榎本梓「安室さーん!こっちこっち」 安室透「わっと…」
世良真純「え?」 鈴木園子「ウソ…」 安室・世良「消えた!?」 安室透「あ、すみませーん!さっき若い女性と少年がいましたよね?」 「ああ、おでこの広い女子と眼鏡の坊主かえ?その子ならさっきスレちがったわい。後ろで誰かとモメておるようじゃったから振り返ったんじゃが、もう姿が見えなくなっておってのォ…」 世良真純「どんな感じでモメてたんだ?」 「聞こえてたのは、その二人の声だけで…「きゃっ」とか「うわっ」とか「やめて」とか「お前さっきの」とか…」 世良真純「まさかさっき店にいた客の誰かにさらわれた?」 安室透「しかし何故?」 毛利蘭「他に何か覚えてませんか?」 「そうじゃの…ひ…ひゃくしゅん!くしゅん」 毛利蘭「花粉症ですか?」 「うんにゃお嬢ちゃん猫に触ったじゃろ?あたしゃ猫アレルギーじゃから」 毛利蘭「あ、はい、さっき母の事務所に寄って飼い猫に…」 「おおそうじゃそうじゃ!クシャミじゃ」 安室透「クシャミ?」 「うむ…振り返ったら誰もいなかったが、黒い車が停まっておってのォ、その車の中から聞こえたんじゃよ…大きなクシャミが何度もな」
榎本梓「こ…ここどこ?(確か目の前に黒い車が停まって…そうしたら後ろから来た人たちにビリっとされて…)」 榎本梓「(そうだ!コナン君も一緒だった) コナン君起きて!コナン君?(ダメだ…気を失ってる。とにかくここから逃げないと…)」
榎本梓「え?(なるほど…部屋の中は歩き回れるけど、抜け出せないようになってるのね。とりあえず何か飲んで落ち着こう。冷蔵庫に何か入ってるかも…でもそんな都合のいい物入れてるワケ…)」 榎本梓「きゃぁあああ!」 | |
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