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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1127話ネタバレ | |
第1127話 時限は零時 | |
サンデー | 2022年30号 |
配信日 | 2024年6月19日 |
次号 | 2024年6月26日(31号) |
単行本 | 106巻 |
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 世良真純 安室透 榎本梓 半家潔 金丸嶺太 尾村啓佑 |
場所 | ポアロ 誘拐犯の家 |
STORY | |
『誘拐犯の家』 榎本梓「(何?何なのココ!?私とコナン君…一体どこに連れて来られたっていうの!?)ゆ…指ィーっ!?(まさかココってこの前ニュースでやってた…)」 《先週捕まった猟奇殺人犯か…遺体の一部を切り取って戦利品として持ち帰ってたっていう奴…仲間がいたのかも、どこに住んでいたのかもわかってないらしいね》 榎本梓「(じゃあ私たちをさらったのってその殺人犯の仲間?)」
「ピーピーピーピー」 榎本梓「(え?音?) 探偵バッジ?もしもし?」 毛利蘭「やった!つながった!今コナン君の部屋にあった予備の探偵バッジで交信してるんですけど、梓さんですよね?」 榎本梓「は…はい」 鈴木園子「つか今どういう状況?」 榎本梓「突然目の前に黒い車が停まってビックリしてたら私たちをつけてた人たちにビリっとされて」 安室透「スタンガンですね。それで気絶させられその車でどこかへ連れて行かれたという事か…」 榎本梓「ええ、今どこかの部屋に閉じ込められてます」 世良真純「コナン君の声がしないけど無事なのか!?」 榎本梓「気絶したままだけどケガはしてないみたい」 安室透「話せるってことは誘拐犯はそばにいないんですね?」 榎本梓「はい」 鈴木園子「そこがどこか心当たりある?」 榎本梓「それが…」 「ええっ!?あの猟奇殺人犯の仲間の家に閉じ込められてる!?」 毛利蘭「本当なんですかそれ!?」 榎本梓「多分…切断された血まみれの指が床に落ちてたし、冷蔵庫には瓶詰めされた生首が…」 毛利蘭「な…生首!?」 安室透「スマホを持っていれば現在位置がわかるはずですが…」 榎本梓「スマホは取られてるみたいです。持ってるのは財布とハンカチとマッチ箱…それにワイヤレスイヤホンぐらいで」 世良真純「んで?梓さんたちをさらったのってもしかしてさっき店にいたお客さんか?」 榎本梓「そうそう、クシャミしてたあの…」
誘拐犯A「何だそれは?誰かと話してるのか?」 鈴木園子「誰か入ってきた」 世良真純「探偵バッジ壊された!?」 安室透「しっ!まだ音が…」 誘拐犯B「くそっ…おもちゃのバッジかと思ったら通話できるのかよ?コレ」 誘拐犯A「また妙なマネされないようにお前はここに残って見張ってくれ」 誘拐犯B「マジか!?」 誘拐犯A「なーに…今夜12時までだ。あと4時間たったらその2人にはもう用はない」 毛利蘭「ウソ、あと4時間で殺されちゃうって事!?」 誘拐犯A「何だ今の声」 誘拐犯B「このバッジまだ生きてやがる。この!この!さすがにこれで壊れただろ」 誘拐犯A「その2人から取り上げたスマホ、取られるんじゃねぇぞ」 誘拐犯B「大丈夫。尻のポケットに入れてるよ」 誘拐犯A「まあアイツがシクったせいでこうなったんだ」 誘拐犯B「ああ、報酬はたんまりもらうとするか」
『ポアロ』 世良真純「完全に壊されたみたいだな探偵バッジ…もう何も聞こえない」 毛利蘭「でも何で梓さんとコナン君がお客さんにさらわれなきゃいけないの?」 鈴木園子「そーいえば言ってたよね?梓さん…ニュースで観た猟奇殺人犯の顔を」 《どこかで見たような…見なかったような》 毛利蘭「もしかしてその犯人の仲間がお客さんの中にいてどこで見たか思い出されたら家がバレると思って」 鈴木園子「口封じのためにさらったのね」 安室透「だとしたら“今夜12時で2人は用済み”という犯人たちの言葉が腑に落ちません」 世良真純「ああ、家を知られたくないならもう2人を殺してるはず」 安室透「そうしないのは何か理由があると思うんですが…とにかくバッジから聞こえた声はお客さんの中にはいませんでしたから、まずはクシャミをしていたあの3人の客を検証してみましょう」 世良真純「まずはこの店のビーフシチューにいちゃもんつけてたオヤジ…てっきりこの店のビーフシチューの評判を聞きつけそのレシピを探りに来たどっかの飲食店の関係者かと思ったけど、そのレシピ、アンタ紙に書いて渡してたよな?」
安室透「ええ…そのお客さんが帰られた時も梓さん言ってたんですよね…“どこかで見たような見なかったような”って…まぁただ単にどこかの飲食店で見かけただけかもしれませんが」 鈴木園子「次はカウンターでずーっとコーヒーだけ飲んでた目つき悪いオッサン」 世良真純「あの人、梓さんというよりアンタの方をにらんでたし」 安室透「僕をですか?」 毛利蘭「わたし、あの人前にどこかで見たことあると思うんだよね」 鈴木園子「え?蘭も?実は私もなんだけど」 世良真純「それいつ?どこで?」 鈴木園子「安室さんや世良ちゃんと会う前だったような」 安室透「もしかしたらかなり常連さんかもしれませんね。“ハーブ入り塩ならカウンターの下の棚に予備がある”って教えてくれました。まぁ梓さんが買いに行く前に教えてくれたらよかったんですが」 世良真純「(カウンターの下の棚?)」
毛利蘭「3人目は、わたしの隣の席に座ってた小太りのおじさん。ノートPCで何か作業してたけど、たぶんゲーム関係の会社の人だと思うよ。“集談館文庫”って文字が入った紙袋を足元に置いてたし」 鈴木園子「それってゲームの攻略本をよく出してるトコだ。そーいえば梓さん“スプラッタタァ2”ってゲームにどハマりしてるって言ってたなぁ」 安室透「どんなゲームですか?」 毛利蘭「女の子が大きな鎌で殺人鬼や魔物を斬りまくるゲーム。斬る度に血がドバドバ出てわたしは無理だったけど」 世良真純「そのゲームの攻略情報だったのかも…梓さん、その客に“誰にも言わないでくれよ”って言われてたから」 毛利蘭「でも梓さんの位置からノートPCの画面見えなかったはずなのになんでわかったんだろ?」 鈴木園子「もしかしてコレなんじゃない?彼の後ろの絵の額のガラスに映ってるわよ、モニターの画面。ホラ、手前に例のマッチ棒クイズの答えが映ってるでしょ?」
鈴木園子「クラスの他の友達にもこのクイズ出したいと思って色んなアングルで撮ったから…やっぱりあのクレームオッサンも写ってる」 鈴木園子「蘭の方からも撮ってもらったから、カウンターのオッサンも写ってる」
世良真純「ボク、一度トイレに立ったけど、その時に2人がさらわれるようなこと話してないよな?」 鈴木園子「その時話してたのは綱引き大会のことかな?」 毛利蘭「6人1組で参加する女子の部、世良ちゃんも誘ったでしょ?優勝したら商品券1人1万円もらえるから」 鈴木園子「んで“梓さんも誘う?”って話になったけど、力なさそうだし」 毛利蘭「“軽いから話すの止めよう”ってことになって」 安室透「今の写真!」 世良真純「もう一度見せてくれ!」
『誘拐犯の家』 榎本梓「(あれからどのくらいたったんだろ…1時間?2時間?12時になったら私殺されちゃうのかなァ?やだな…まだやりたいこといっぱいあるのに…)」 コナン「大丈夫…ボクが何とかすっからさ」 榎本梓「いつから起きてたの?」 コナン「梓さんが冷蔵庫を開けたあたりから」 榎本梓「じゃあどうして」 コナン「誰かの足音が近づいて来たから寝たフリして様子見てたんだ。とりあえずこの南京錠を何とかしなきゃね」 榎本梓「どうやって?私ヘアピンなんか持ってないよ?」 コナン「でもマッチ棒持ってるじゃない」 榎本梓「はぁ?火をつけてどーするの?って何見てるの?」 コナン「待ってるんだ。合図が来るのを…反撃開始の合図を…」 | |
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