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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1128話ネタバレ | |
名探偵コナン 第1128話 | |
サブタイトル | 反撃の起爆剤 |
サンデー | 2022年31号 |
配信日 | 2024年6月26日 |
次回 | 第37・38合併号 |
単行本 | 106巻 |
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 世良真純 安室透 榎本梓 半家潔 金丸嶺太 尾村啓佑 |
場所 | ポアロ 集談館文庫 |
榎本梓「どういうこと?反撃開始の合図って」 コナン「梓さん、ワイヤレス・イヤホン持ってたでしょ?」 榎本梓「うん…ってなくなってる!?」 コナン「ボクが梓さんからくすねてさっき入ってきた誘拐犯二人のズボンの折り返しに入れたんだ。奴らの一人が梓さんのスマホをズボンの後ろのポケットに入れてるのが見えたから」 榎本梓「それで何で?」 コナン「“デバイスを探す”って機能、知ってるよね?ワイヤレス・イヤホンをどこかに忘れた時に探せる機能。大体400mぐらい離れたら通知が来るんだけど、その通知を待ってるんだ。奴らの仲間が何人いるかわからないから…相手にするのは一人でも少ない方がいいからね。まあ梓さんのスマホを持ってる奴がここに残るかどうかは賭けだったけど……来た!」
コナン「オホン」 「クソガキ…勝手に立ってんじゃ…」 榎本梓「ちょっ何やったの?」 コナン「腕時計型麻酔銃だよ。悪い人から身を守るために博士が作ってくれたんだ。スタンガンみたいなモンさ。とにかくアイツが持ってるスマホで助けを呼びたいから冷蔵庫の所まで行ってくれる?」
コナン「全然届かない…」 榎本梓「冷蔵庫も重くて動かせそうにないよ。倒す事はできるかもだけど」 コナン「音で別の仲間が来ちゃったらヤダしね…(やっぱ南京錠を開けるっきゃねぇか) 梓さん、マッチ箱くれる?」 榎本梓「ええ」 コナン「確か糸ノコのそばに…ナイフがあったな…」 榎本梓「マッチでどうするの?」 コナン「まずはマッチ棒の先に付いてる頭薬をナイフで削って箱にためる。できるだけ多く。そこそこたまったら、棒か何かで磨り潰し、粉状にする。それを南京錠の鍵穴に入れ、マッチ棒の木の部分を削ってとがらせた物を作り、マッチの頭薬でいっぱいになった南京錠の鍵穴に刺して火をつけると…」 榎本梓「開いたー!何で!?」 コナン「仕組みはこうだよ。違う鍵を挿しても開かないのは、ピンとピンの境目が揃わないとピンが引っ掛かるからなんだけど、マッチ棒の頭薬に一気に火がつき爆発する力で、そのピンが引っ掛からないほど押し上げられるから解錠できる可能性が出るってわけさ。まあ南京錠の種類によってはこううまく開かないこともあるけどね」
コナン「(んじゃまずは…コイツのズボンのポケットに入った梓さんのスマホで助けを…ん?コイツのスマホに何か来たな…メールか?トルツメ…ひらく…ママ…トルツメは文字を取って間を詰めること…ひらくは漢字を平仮名にすること…ママはそのままでOK…全部校正用語だ…ってことはやっぱりコイツ)」 榎本梓「コナン君何してるの?早く助けを呼ばないと…」 榎本梓「ちょっ…ウソでしょー!?その人…冷蔵庫に入った生首と同じ顔してる!まさか兄弟を殺しちゃったの!?」
コナン「(やっぱりそうか…)」 榎本梓「あ…?写真?」 コナン「そう、こうすれば正面と横の顔写真を合成してくっつけて…ラミネートコーティングした紙だよ。これを筒状にして瓶に入れて水を入れると、水と瓶が凸レンズの効果を生んで筒状の写真が瓶一枚に入ってる立体的な生首に見えるってワケさ」 榎本梓「でもあの指は本物でしょ?ムニュってしてたし…」 コナン「ああ多分これは…ホラ、ただのウインナーだよ。ナイフとかで切り込みを入れて関節のシワを作り、ウインナーの皮を切り取り爪っぽくした後、ケチャップを塗り込んだだけさ。瓶詰めの生首も血まみれの指もホラー系のイタズラの定番だね」
榎本梓「じゃあココって何なの?」 コナン「この部屋って窓がないでしょ?玄関、洗面所、浴室、便所、廊下、縁側、階段室、納戸、機械室とか以外には法律で窓を付けなきゃいけないんだけど、撮影スタジオにも窓を付けなくてもいいんだよ」 榎本梓「じゃあココ撮影スタジオなの?」 コナン「うん、多分梓さんがハマってるっていってたゲームの攻略本に載せる写真を撮る為のね。編集スタッフがゲーム内に入っちゃった感じを出したかったんじゃない?(あった。オレらをさらった奴らのメッセージアプリ…これにメッセージを入れて…)」 榎本梓「何を打ち込んでるの?」 コナン「誘拐犯たちのメッセージアプリにメッセージを入れてんだ。“ガキと女が暴れてるからすぐに来てくれ”って」 榎本梓「ええっ?何で!?」 コナン「梓さん、今日ポアロで知っちゃったんじゃない?大好きなゲームのレア情報」 榎本梓「ええ、私がドハマりしてたスプラッタタァ2の続編の…」
『車内 安室&世良&蘭&園子』 毛利蘭「スプラッタタァ3が出る!?そんな情報を梓さんが聞いちゃったんですか?」 安室透「聞いたんじゃなく見てしまったんですよ。雑誌社の編集さんと思われる人の後ろの絵の額のガラスに映っていたでしょ?その画面を拡大してみてください」 鈴木園子「ホントだ!Ⅲって書いてある」 毛利蘭「でも何でそれをコナン君たちが?」 世良真純「ゲームの攻略本ってそのゲームが発売されたとほぼ同時に出るやつもあるだろ?それは発売前に攻略本の編集スタッフがゲームのROMを借りてプレイしてるからだけど、そのゲームが発売されるって情報をスタッフの外にバラしたら莫大な違約金を払われなきゃいけない場合もある。恐らく今夜12時にそのゲームが発売されるとネットで公表されるんじゃないか?」 毛利蘭「だからそれまで二人をどこかに監禁しておこうって…誰にも言わないでって頼めば済むことなんじゃ…」 鈴木園子「わざわざ誘拐して監禁なんてしなくても…」 安室透「“梓さんは軽いから話すの止めよう”」 毛利蘭「それって綱引き大会の!?まさか口が軽いって勘違いされた!?」 世良真純「んで、さらって目隠しをして0時までどこかに監禁するつもりだったけど、コナン君に顔を見られてしまったから」 安室透「やむなくゲーム攻略本の撮影に使っていたスタジオにでも監禁したんでしょう。例の猟奇殺人犯の仲間だと思わせて恐怖で口を封じる為に」
『集談館文庫』 「確かにウチの会社に撮影スタジオはあります…まさかウチの編集者が監禁だなんて…」 安室透「とにかく案内してください」 「ここがそうですけど…」 「申し訳ありませんでしたァ!」 榎本梓「でもこの後私が警察に通報したらどうするつもりだったんですか?集談館文庫の編集さんが猟奇殺人犯の仲間かもって…」 尾村啓佑「あ、いや、元々0時回ったらこのプラカード持って入って冗談にするつもりだったから」 「スプラッタタァの大ファンなら」 「シャレが通じるかなって…」 コナン「でもこれって完全に誘拐と監禁だし、ボクの探偵バッジ壊してたよね?」 「あ…あれは怖い奴らの雰囲気を出そうと…」 尾村啓佑「お詫びにスプラッタタァⅢのゲームと攻略本を差し上げますから」 「警察に通報は勘弁して」 榎本梓「まあ私はそれでもいいげと…」 コナン「んじゃボクと梓さんの2人分+4人分で手を打ってあげるよ」
『ポアロ』 世良真純「へぇー例のゲームと攻略本、少年探偵団のみんなにプレゼントしたのか。喜んでただろー?」 コナン「うん、発売日前の攻略本にみんな不思議がってたけど」 鈴木園子「あんだけのことしたんだから当然よね」 毛利蘭「そうそう!あの時、ビーフシチューにクレームつけた人見つけたよ。駅前のカフェの店長さんだった。“美味しいビーフシチュー始めました”って看板出してたし」 鈴木園子「残るはあのストーカーっぽいお客だけね。どこかで見覚えあるんだけど…」 世良真純「まあボク的にはコナン君にちょいちょい探り入れてるあの人(安室)も気になるけど…」 コナン「そなの?」 榎本梓「いらっしゃいませ」 毛利蘭「あ、あの時のお客さん!」 榎本梓「あら金丸さん、今日もいらしたんですね」 鈴木園子「梓さん知り合いなの?」 榎本梓「だってマスターがケガで入院してた時の臨時マスターだもの」 毛利蘭「だから見覚えあったんだ」 世良真純「どーりでカウンターの内側のことに詳しいわけだ」 鈴木園子「じゃあ何でその2人をガン見してたの?」 金丸嶺太「仕方ないだろ!?梓ちゃんが新入りのイケメン店員と付き合ってるって聞いて」 安室・梓「は?」 金丸嶺太「本当に相応しい男かどうか見極めに来てたんだから」 安室・梓「付き合ってませんよ!」 【第37・38合併号につづく】 次は浪速の5話シリーズ あらすじ:服部平次&遠山和葉登場。小五郎と平次をモデルにした舞台がついに上演されるが、不穏な空気が流れており… | |
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