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OSHI NO KO | |
原作者(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ 【推しの子】 第144話ネタバレ | |
第144話 原作ファン | |
配信日 | 2024年3月21日 |
ヤングジャンプ | 2024年16号 |
単行本 | 第15巻 |
登場人物 | 鳴嶋メルト 星野ルビー ツクヨミ |
STORY | |
『カット118 病院にて』 『映画の撮影はスケジュールとの勝負である。特にロケ地にスケジュールが左右されがちだったりする。確保が難しいロケ地での撮影は先に済ませておくなんて当たり前。今回の病院も昼間は普通に営業をしてるワケで撮影はド深夜なんて事も多い。そういう事情もあって映画の撮影なんて基本的に順番がめちゃくちゃラストシーンから撮る映画だってある位だ。まぁ今回みたいにド新人が主演やってる作品とかだと撮りの順番も頭から時系列順にして貰えることもあるワケなんだけど…』 鳴嶋メルト「んだよ星野妹」
星野ルビー「違うんだよなぁ…せんせーはもっとキリっとしてて繊細さと芯の太さが両立してなきゃ駄目なのに…」 鳴嶋メルト「なんだオイなんだオイ…俺じゃ不満ってかド新人!」 星野ルビー「いやそういうのじゃないんですけどね、この役は作中でも非常に重要な役だと思うんですよ」 鳴嶋メルト「割とチョイ役だろ」 星野ルビー「それから物語に強い影響を与える役割なワケで」 鳴嶋メルト「割と終盤のシーンだけどな」 星野ルビー「それを今日あまじゃあんな大根演技してた役者使うなんて…はー…誰がこんなセンス無いキャスティングしたワケ?知名度とか集客力じゃなく本質で判断して欲しい。こんなのただのコスプレじゃん。あーあ絶対姫川さんとかの方がハマってたー」 鳴嶋メルト「そういうのマジで傷つくからヤメろよな」 星野ルビー「でも原作ファンの私としてはさぁ…」 鳴嶋メルト「この映画に原作なんてねぇだろ」 星野ルビー「はー大根役者は言うことも浅っ…このシーンで実際に居た人を実際の場所で演じてるワケ、その意味も考えなきゃダメじゃない?それを何も考えず演じるワケ?演技に最低限リスペクトは込めるべきでしょうが。まったく何年役者やってるのよ」 鳴嶋メルト「なんかコイツ有馬の悪い所感染ってるぞ。そんなことは言われなくても分かってる。当然、俺の演技がダメダメなこともな。今はまだあがきの量で勝負するしかねぇ。努力の量でその場しのぎするしか。だからこそキャラ理解は人より力を入れてるつもりだ」 星野ルビー「そのキャラ理解が的外れなんじゃないの?」 鳴嶋メルト「まさか医者Aにこんな熱狂的なファンが居るとは思わなかった」
星野ルビー「それってセカンドツアーの時のガチャのやつ?」 鳴嶋メルト「そこまでは知らないけどグッズショップで売ってたから買ったんだよ。アイのグッズって高けーのな。この医者ってB小町のファンじゃん。だから衣装さんに言って付けさせてもらった」 星野ルビー「だったらなんで隠すように付けてるの?見えない所に付けててもカメラに映らないでしょ」 鳴嶋メルト「そりゃお前この医者Aが本当のファンだからだろ。本人の目の前でこれ見よがしに付けたりしない。見えるように付けてたらそれこそ只のキャラ記号だ。臆病で遠回しなことばっかして、裏でこっそり応援するタイプなんだと思ってるよ」 星野ルビー「分かった風な事言っちゃって」 鳴嶋メルト「でも実際この医者って本当に優しい奴だったんだろうな。設定だと死んじゃった患者の影響でドルオタになったらしい。きっとその患者の事も真摯に向き合ってめちゃ愛情注いでたんだろうな。俺のイメージではこのグッズもその子から貰った感じで、この医者はこれを極力肌身離さず持ってんだよ。その子への想いの象徴っていうかさ…そういう律儀で不器用な優しさを…」
星野ルビー「大合格」 鳴嶋メルト「えっなに…?」 星野ルビー「分かってるなら良いんだよ。もっと早く言ってよバカ」 鳴嶋メルト「えっ怖い怖い…」 星野ルビー「よく考えたらさっきの演技もせんせーの弱さと優しさが滲んでて良い芝居かも!えっ、メルトさん結構この役ハマってない!?」 鳴嶋メルト「言ってる事突然真逆じゃん」 星野ルビー「いや、東京ブレイドの舞台の時、良い演技するなって思ったし、私は最初からメルトさんならやれるって思ってたんだよね」 鳴嶋メルト「めんどくせぇな原作ファン」 星野ルビー「尊敬出来て来ました。色々勉強させてください」 鳴嶋メルト「出来て来た所かよ…まぁ俺だっていつまでも新人とか言ってられねーしな…俺からだって多少学べることはある筈だ。アクアの妹だからって甘やかさねー。まずは先輩に対する態度から教えてやる。しっかり付いてこいよ後輩」 星野ルビー「はい先輩」
ツクヨミ「やぁ、憧れの人と再会した気分はどう?」 星野ルビー「ちょっと懐かしい気分になった。でもせんせーが傍に居るのはもう分かってるしそれだけだよ。ていうか本当にどこにでも現れるね。いつも何で移動してるの?長距離バス?」 ツクヨミ「神の神秘性を暴こうとするとは命知らずだね。私を一族代々で祭り上げようなんて言う特殊な人達も割りと居るのさ。それこそ神道に根深いこの地にはね。この病院だってそういう人たちの手引きで撮影許可が出てたりするのかもね?それに私にとっても思い入れのある場所だから」 星野ルビー「神様もホームシックになったりするの?」 ツクヨミ「そりゃ色んな神が居るからね。世界を作った神、魂という概念を生み出した神、不条理と理不尽を愛する神、人を溺愛する神、自分が神だと気付いていない神だって居るんだから。君たちは知らぬところで神の助けを得てることも多い。もう少し神を敬う気持ちを持った方が…」 星野ルビー「なんか偉そうに色々いうけど来週出番あるよね?ちゃんと出来るの?」 ツクヨミ「なめんな、出来るし」 | |
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