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OSHI NO KO | |
原作者(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ 【推しの子】 第147話ネタバレ | |
第147話 願い | |
配信日 | 2024年4月25日 |
ヤングジャンプ | 2024年21・22合併号 |
単行本 | 第15巻 |
登場人物 | 星野ルビー カミキヒカル 黒川あかね |
STORY | |
星野ルビー「すみません。助かります」 カミキヒカル「いや、たまたま傘持ってた僕が幸運だったんだよ。ずいぶん長い間お祈りしてたみたいだけど一体何を…願ってたのかな?」 星野ルビー「…答えが欲しかったんです。私はずっと憎んでる人が居る。でもこの世界に生まれついての純粋な悪人なんて居ないから、環境と状況が人を壊す。もしかしたら自分も同じ道を歩んでいたかもしれない。じゃあ何が悪かったのかと言えば、運が悪かっただけなのかもしれない。誰も悪くない、そう思う事で私自身も救われるって気付いて…」
星野ルビー「でもだとしても絶対に許せない人が居て、理屈抜きに許せないって感情は十年後も消える気はしなくて…憎しみを全部ぶつける事で初めて前に進める気もしてて…許すのか許さないのか私はこれから選ばなきゃいけないんです。でも何が正しいのか分からなくて神様にどうすれば良いのか教えて欲しくて…すみません、べらべらと意味分かんない事言っちゃって…私も自分の考え纏まってなくて…」 カミキヒカル「いや、存分に悩んだら良い。逆にいえば神様は答えを教えてくれない。それと君にしか出せない答えなんだからね。そうやって悩んで出した答えならそれを受け入れなきゃいけない、誰しもが」 星野ルビー「…そうなんでしょうか」 カミキヒカル「ええ、神様に聞くような事じゃないですよ。神様はそんなことより君の本当の願いを知りたいんじゃないかな?」 星野ルビー「本当の願い…」 カミキヒカル「君は何をしたくて何になりたのかな?僕としてもそれが知りたい」 星野ルビー「私はママの叶えられなかった夢を叶えたい」 カミキヒカル「…ふぅん、お母さんみたいになりたいんだね。お母さんに一歩でも近付きたくて…」 星野ルビー「そして私はママを超えるアイドルになる。ママより推して貰える存在になる。過去を見てる余裕が無いくらいに…それだけが皆まとめて救われる方法だと思うから」
カミキヒカル「素晴らしいね。今この世界で君より輝いてる存在はないんじゃないかな。価値のある命だ。もしかしたら本当に君の母親よりも…」 黒川あかね「ルビーちゃん!お参りかな?」 星野ルビー「あかねちゃん」 黒川あかね「そちらの方は?」 星野ルビー「上で雨降ってきちゃってさ、傘入れてもらってたんだ」 黒川あかね「ありがとうございます。ここからは私が連れて行きますので」 カミキヒカル「…ええ、よろしくお願いします」 黒川あかね「ねぇ、ちょっとお茶していこーよ」 星野ルビー「えー、いーよ」
「あの子、カミキさんのことつけ回してませんか」 カミキヒカル「そうかもね。いやはや僕も年貢の納め時なのかもしれないね。例の映画、これだけ愛梨さんの事や清十朗先輩の事も全部包み隠さずぶっちゃけて、良い意味でも悪い意味でも話題になるだろうね。なのに僕の事を少年Aって呼んでるんだから鏑木さんも性格悪い。この映画が公開されたら間違いなく犯人捜しが始まる。週刊誌やSNSも少年Aは誰なのかって、僕を映画ではなく大衆の悪意によって殺す気なんだろうね」 「カミキさん…」 カミキヒカル「良いさ、いつかこんな日が来ると思ってた。このまま朽ちていくのも良い。僕が背負った数々の命と共にね。けれどその前に…」
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キャラクター | 主題歌 | コミックス |