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OSHI NO KO | |||
原作者(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ 【推しの子】 第153話ネタバレ | |||
【推しの子】第153話 | |||
配信日 | 2024年6月27日 | ||
ヤングジャンプ | 2024年30号 | ||
次号 | 2024年7月4日 | ||
単行本 | 最終16巻 | ||
登場人物 | 星野アクア 神木輝 星野アイ 金田一敏郎 姫川大輝 姫川愛梨 上原清十郎 |
第153話 フィクション星野アクア「株式会社メディアEYES代表取締役。姫川大輝、そして僕とルビーの実父、神木輝、お前に復讐する為、今ここに立っている」 神木輝「うん、全部分かってるって事だよね。僕のことよく調べたみたいだしね。この映画は一人の観客としてとても楽しく観させてもらった。緻密な取材に鬼気迫る芝居をする役者たち。君は脚本にも関わったんだろ?本当に素晴らしい物語だった。でもやっぱりこの作品はフィクションだったよ。捏造して誇張して都合の悪い事はきれいに隠す。そんなありふれたフィクション、どこにでもあるエンターテインメント作品だ」 星野アクア「どうしてそう思う?」 神木輝「例えば、アイとのキスシーン、この映画では僕とアイが年相応の恋をして、それなりに気持ちが通じ合っていた様に描かれていたね。でも実際は違う。僕が一方的に依存していただけだ。本当のアイはあんなに愛情深くなんてなかったし、本当の僕はもっと愛情に飢えていた。アイは自分を大切にする手段を知らなくて僕を拒絶出来なかっただけ。僕を愛してなんかいなかったよ。振られた女に惨めったらしくしがみ付いて愚かに逆恨みして殺した。ただそれだけの話。本当の僕らはもっと現実的で劇的でもドラマチックでもない。たまにニュースに流れてくる程度のよくある話さ。ともあれ、これで僕は社会的に抹殺されるだろう。おめでとう。君の本懐も達成出来たという訳だ」 星野アクア「自分の罪を認めて社会に裁かれるのか?」 神木輝「それ以外に選択肢があるのかな?これが彼女の願いなんだろう?僕への復讐が彼女の願いなら甘んじて受け入れるさ。僕はアイを心の底から愛していたんだから。最後に君と話せてよかった。自分の母親を殺した頭のおかしい殺人鬼に親みたいな感情を押し付けられても迷惑だろうけど、心からそう思ってる」 星野アクア「待てよ。本当に分からないのか?このDVDでアイが僕に何を願ったのか?アイのついた15年の嘘がなんなのか本当に分からないのか?この作品はフィクションなんかじゃない」 『回想』 神木輝「金田一さん」 金田一敏郎「お前が一番辛いかもな。2人はお前のことを大事にしていた。だからお前が背負っていくんだ、2人の命を、生きてるお前がこれからずっと」 神木輝「僕が…背負っていく?背負っていかなくちゃいけない…?」 『苦しい。命の重みが心臓を押し潰す。助けてよアイ。君しか分かってくれない。毎日、爛れた欲望の視線に灼かれ、容姿にだけしか価値を認めない求愛を受け続け、愛してるという言葉が嘘にしか思えなくなって、自分の身体を差し出す事でしか人の愛を掴めない気がして…だって今まで皆そうすれば喜んだから…僕らは同じだった。理解し合えた。アイは僕を受け入れてくれた。愛してくれていた。僕にはアイしか居ないし、アイには僕しか居ない。これからもずっと2人で支え合って生きていけば、この重みにも耐えていける…その筈だった』 神木輝「えっ…どういう事?」 星野アイ「だから、うん、私達もう会わない方が良いかなって」 『世界が壊れる音がした』 | |
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