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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1105話ネタバレ | |||
第1105話 | |||
サブタイトル | 陥落の涙 | ||
サンデー | 2023年4・5合併号 | ||
配信日 | 2022年12月21日 | ||
単行本 | 第104巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 阿笠博士 小嶋元太 吉田歩美 円谷光彦 灰原哀 目暮十三 白鳥任三郎 小林澄子 黒田兵衛 若狭留美 脇田兼則(ラム) 城井来海大河原欽治 岸谷直人 木崎邦和 佐宗涼一郎 アマンダ・ヒューズ | ||
場所 | 西トピア | ||
『西トピア』 📱コナン「阿笠博士、あとどれぐらいでこっちに持って来られそうだ?」 📱阿笠博士「もうモノは出来ておるからビートルで飛ばせば10分ぐらいかのォ」 📱コナン「じゃあ、なる早でヨロシクな」 📱阿笠博士「ああ、わかった」 大河原欽治「殺人現場にあなたのキーホルダーが落ちていたそうじゃないですか」 白鳥警部「あれはトイレでハンカチを出した時にたまたま落としただけで…」 コナン「たぶん岸谷さんがそのキーホルダーをトイレで拾って便器に座ったまま犯人にボウガンで撃たれた後、そのキーホルダーと自分のバッグに入れてた雑誌で死ぬ間際に遺したんだよ。犯人が誰だかわかるこのダイイングメッセージをね」 目暮警部「まさかコナン君」 黒田兵衛「解けたのか」 コナン「うん、でもチェスに詳しくて亡くなった岸谷さんをよく知ってる人なら解けると思うよ」 城井来海「クロスワードパズルのマス目をチェス盤に見立ててるようだけど…」 大河原欽治「白いナイトがそこだとすると血の手形が付いてるのは、敵と味方のクイーンの駒のいる陣地…クイーンズ・サイドってことになるのでは?」 城井来海「クイーンを日本語にすると女王」 木崎邦和「もしくは王妃が妃…」 城井来海「まさか木崎邦和さん!?」 木崎邦和「おいおいおい言っただろ?俺は犯人にボウガンを撃たれてジャケットの背中ほら、こんなに…」 目暮警部「そんな傷、自分でつけられますなァ」 白鳥警部「前もって矢を自販機の横に撃ち込んでおき、スマホで刺さる音を出せば狙われたように見せかけられますし」 コナン「その人は犯人じゃないよ。目暮警部は知らないけど、白鳥警部は聞いてるよね?岸谷さんはいつもチェスやる時、ナイトの駒の馬の顔を自分に向けるのをジンクスにしてるって。それを踏まえるとあのナイトの駒は自陣から敵陣の奥に行き着いた位置。ってことは血の手形は逆のキングス・サイド。キングス・サイドを日本語にすると王様の側…王側…」 コナン「つまり大河原欽治さん、ダイイングメッセージはあなたのことを指してるみたいだね」 木崎邦和「はあ?何言ってんだガキ!」 城井来海「君も見てたんでしょ?控え室で大河原さんがボウガンで撃たれる所を」 コナン「撃たれるところはみてないよ。パリンってグラスが割れる音がして、矢が刺さったバッグがふっ飛んでグラスが粉々に砕けて、大河原さんが手にケガをしたところは見たけどね。ボウガンの矢の矢尻ってネジになってて、クルクル回すと後ろのシャフトが外せるんだよ。だから大河原さんは矢を予めバッグの金具に撃ち込んでおき、矢尻を残してシャフトを外してたんだよ。そばに飾りを付ければ目立たないしね」 コナン「そしてバッグに隠してたそのシャフトを控え室で矢尻に付け直し、グラスが割れる直前にバッグを放り投げればまるでボウガンの矢がグラスを貫いてバッグに刺さってふっ飛んだように見えるってわけさ」 大河原欽治「じゃあ割れたグラスはどうなんだい?机にグラスをぶつけて割ってもあんなに飛び散らないよね?」 阿笠博士「このオランダの涙を使ったんじゃ。作り方は簡単じゃ。ガラス棒をバーナーで熱し、溶けたガラスの滴を水の中に落とし冷やして固めるだけ。水に落ちた高温のガラスの滴はまず外側が冷えて収縮する。そのすぐ後、内側も冷えて縮もうとするが、外側が固まっておるから縮めず引張応力が生まれてしまうんじゃ。そして内側に溜まったその力がガラスの滴の尾を折ることにより解放されて粉々に砕けるというわけじゃよ」 灰原哀「この実験で使ったガラスがオランダ製だったからオランダの涙って名がついたのよ」 コナン「オランダの涙を持ち運ぶのに使ったのは眼鏡ケース。二つゴミ箱に捨ててあったから予備のオランダの涙をもう一つ持って来てたんでしょ?運んでる途中、何かの弾みでオランダの涙の片方の尾が折れてケースの中で粉々になっちゃったみたいだけどね」 大河原欽治「でもねぇ、私はあんなペンチは持ってなかっただろ?」 コナン「素手じゃ無理かもだけど、おじさんの胸に挿してある万年筆を使えばできるんじゃない?まず万年筆のお尻の先に貫通するように穴を二つ空けておき、瞬間接着剤でグラスのフチに貼り付けたオランダの涙の尾を万年筆の穴に通して紅茶を入れる。後は万年筆を立てるだけでオランダの涙は破裂しグラスを割ることができると思うよ」 大河原欽治「でも私がやった証…」 黒田兵衛「証拠ならありますよ。あなたの胸の万年筆がそうだ。万年筆を使ってグラスを割った後、血の付いたその万年筆を素早く胸ポケットにしまわなければならない。となると付着しているはずですよ。その万年筆の胸のポケットに隠れている部分に…付かないはずのあなたの血痕がね」 木崎邦和「でもその推理だと岸谷さんが俺との試合に早く負けなきゃいけねぇよな?」 黒田兵衛「試合中にかかったアメージング・グレイス…あの曲で岸谷さんを動揺させ、早く負けるように仕向けたのでは?」 木崎邦和「動揺って…」 大河原欽治「動揺させただけじゃない…あぶり出したんですよ。1年前その曲で佐宗涼一郎君をワナにかけた悪魔をね」 木崎邦和「アレ奴がうっかりスマホの電源を切り忘れたんじゃねぇかよ」 大河原欽治「ハタから見ればそう見えましたよね?あの日、試合中に突然アメージング・グレイスがかかり、そんなハズはないと彼は自分のバッグの中のスマホを確認し、審判員にスマホを見せて自分じゃないと主張した。曲はすぐに鳴り止んだので、そのまま彼は試合を続けられたけど、周りのプレイヤーには慌てて自分で電源を切ったんじゃないかと疑われ、その日以来彼は一勝もできなくなり、スマホが鳴る度に怯えノイローゼになった挙句、首を吊って自殺したよ。“あの時、自分は絶対にスマホを鳴らしてない”っていう遺書を私に遺してね」 木崎邦和「けどよ、そのワナ本当に岸谷が仕掛けたのかよ?」 大河原欽治「ええ、試合中、実際に置いたスマホでその曲を鳴らしたら他のプレイヤーは周りをキョロキョロするだけだったのに、彼だけは曲が鳴り止むまで自分のバッグを凝視してましたから。恐らく一年前、ワナにかける為に入れた曲を消し忘れたんじゃないかと思ったんでしょう。そして佐宗君をワナにかけた君に話があるってメールでトイレに呼び出して殺したんです。矢を撃つ前に一応理由を聞きましたよ」 大河原欽治「試合の序盤から緊張してしまう岸谷君が佐宗さんから助言をもらったらしいです。“試合前に自分の好きな曲を聞いてリラックスするのはどうですか?自分の場合はスマホの着メロにもしているアメージング・グレイスですよ”とね。その笑顔にイラっときて、“世の中にはビビる事は山ほどあるって事をわかって欲しかった”とか…いろいろほざいてました。しかし胸に矢を撃ち込んだ後、“死にたくない”という彼に情けをかけ、呼び出した証拠のスマホを盗るだけにして、止めは刺さないでおいたのに、あんなダイイングメッセージを遺されてしまうとは…佐宗君も私もチェスの試合と同じですね。先に手を差し伸べた方が負けになる」 目暮警部「しかし阿笠さん、よくここに入れましたねぇ。殺人現場なのに」 黒田兵衛「私が許可したんだ。事件を解く実験をしてくれるからという彼の言葉を信じてね」 コナン「って新一兄ちゃんに言われたんだけどね」 黒田兵衛「コナン君をお借りしてよろしいか?少々聞きたい事がありまして」 小林澄子「あ、はい」 『ラムの車の中』 「ロビーの防犯カメラのシステムに侵入し標的の画像入手しました」 ラム「キャンティとコルンに送っておきなさい。疑わしきは罰せよ、ですからと…」 『コナン&黒田管理官』 コナン「この写真は?」 黒田兵衛「17年前暗殺されたアメリカのある要人が死ぬ間際に遺したダイイングメッセージだ。今回のダイイングメッセージを瞬時に解いた君ならそれが何を意味しているかわかるかもと思ってな」 コナン「でも詳しく話してくれたらボクでもわかるかも」 黒田兵衛「長い話になりそうだが構わんか?」 | |||
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