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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1107話ネタバレ | |||
第1107話 | |||
サブタイトル | 遠見の角行 | ||
サンデー | 2023年11号 | ||
配信日 | 2023年2月8日 | ||
単行本 | 104巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 黒田兵衛 若狭留美(レイチェル・浅香) ベルモット 脇田兼則(ラム) アマンダ・ヒューズ 羽田浩司 | ||
場所 | 西トピア Jukeホテル | ||
『西トピア』 コナン「じゃあ17年前、黒田管理官は休暇を取ってアメリカにチェスの大会を見に行ったワケじゃないんだね?」 黒田兵衛「ああ、当時の私は上司から密命を受けてある人に会うのが目的だったよ」 コナン「それってもしかして…アマンダ・ヒューズさん?」 黒田兵衛「そうだ。まあ会うといっても本格的な会議の前の顔合わせ程度のことだったんだが…かかってくるはずの彼女から電話がなく、さっき話した暴漢のこともあったからホテルのフロントに…」 『17年前 Jukeホテル』 黒田兵衛「信じてくれ!俺は日本の警察だ!今夜、アマンダ・ヒューズと会う約束をしてたが連絡が来ない。彼女に危険が迫ってる可能性があるから部屋番号を教えてくれ」 スタッフ「ダメです。教えられません」 黒田兵衛「(そりゃそうだよな…さっきトイレでふん縛ったあの2人は知ってそうだが口を割りそうにないし…仕方ない。あの手を使うか)」 『アマンダの部屋』 アマンダ「さっき言った日本の大富豪とは烏丸蓮耶(からすまるれんや)の事…彼に仕えているのなら日本語で話さない?その方が貴方も部下に虚勢を張らずに本音で話せるし、どうかしら?」 ラム「いいでしょう」 アマンダ「まず最初に聞かせてくれる?このホテルには優秀で信頼できるボディガードを10数人配置していたはずだけど、彼らを一体どうやって?」 ラム「“信頼できる”ってやつがマズいんです。私のこの左眼はねぇ、一度瞳に焼きつけた物は忘れはしないから。何でもフォトグラフィックメモリーの類とか…だから何度も雇って信頼し、あなたと同行する機会が多い奴ほど見つけやすい。見つけたらそーっと近づいてビリッと眠らせるだけ。相手の仕草や癖も記憶してしまうので…たとえ変装してコソコソ不義密通をしようともすぐに見破れるって寸法です」 アマンダ「なるほど?そうやって集めたネタで脅して、政財界の大物を操り大きくなろうとしている。まさかそのバッグにいるのが本当に烏丸だったとは…」 ラム「脅すなんてとんでもない。組織はただ親切にお知らせしているだけです。“こんな秘密を見つけました。気をつけてくださいね”と」 アマンダ「それはそれは便利な眼だこと」 ラム「若い頃は両眼ともそうだったんですけどねぇ…」 アマンダ「(腕時計を見ながら) 今夜は日本の警察とあなた達を懲らしめる算段をしようと思っていたのに、その分じゃ彼もやられていそうね」 ラム「時計を気にされている…誰かと待ち合わせですか?」 アマンダ「だからその日本の」 ラム「SWATなら来ませんよ。組織に加わった若い女の特技が変装と人の声帯模写。あなたの声でFBI長官に電話をかけ直しましたから…“さっきの通報は勘違いだった”とね」 ※SWAT(スワット):アメリカ合衆国の警察やFBIなどに設置されている特殊武装攻撃班。 アマンダ「…それで?私の弱みは何か見つけられたのかしら?」 ラム「ええ、苦労してやっと見つけました。あなたの側近ボディガード、レイチェル・浅香、あなたの盾となって死んだボディガードの娘ですよねぇ?彼女を娘のように育ててきたなら彼女もあなたを母のように思っているはず。今はどこかに隠れているようですが…組織が開発したこの毒薬であなたを殺すと脅せはすぐに出てくるでしょう。彼女がこちらの手中にあれば、あなたはもう組織の家族だ…ハッハッハッ!」 アマンダ「ぐあああ…」 「ど…どうします?」 ラム「もう助からん。それより浅香を捜せ。組織の情報を話されている可能性がある。アマンダ…ここでお別れとは残念です。最後に誤りを正しておきましょう。RUMというのはアダ名ではない。長年あの方に仕えた父から受け継いだコードネームですよ」 『羽田浩司の部屋』 レイチェル「はあ?アマンダがあなたの部屋にナイトの駒を忘れたっていうのは真っ赤なウソ!?」 羽田浩司「だってそうとしか考えられないんですよ。あの駒のケースには個別にくぼみがあり、入れ忘れたらすぐにわかりますから」 レイチェル「だったら何でそんなウソを!?」 羽田浩司「あなたを逃がす為なんじゃないですか?ボディガード仲間の誰とも連絡が取れなくなったのなら、そう仕向けた人達がもうアマンダの所へ行ってるはずですから」 レイチェル「じゃあ早く助けに…」 羽田浩司「ダメです。彼女が自分を守らせずにあなたを逃がしたのは、そうせざるを得ないと察したから。それに…」 🔔「ピンポーン、ピンポーン」 羽田浩司「放っとしても向こうから来ちゃいます。アマンダが僕のファンというのは有名ですから…隠れといてくださいね」 羽田浩司「ふぁ…なんスか?こんな時間に…うるさいなあ」 「東洋系の女が来てないか?」 羽田浩司「日本語じゃないとわかんないっスよ」 ラム「じゃあお尋ねしますが、日系の女性がそちらにお邪魔してませんかねぇ」 羽田浩司「いませんよ!なんなんだもォ!」 羽田浩司「これでしばらく来ないのでここに居てください」 レイチェル「でも他を捜して見つからなかったら必ず戻って来るわ」 羽田浩司「彼らのことよく知ってるんですね」 レイチェル「ええ、多分最近アマンダの周りの人間の家族を殺すと脅して何人も辞めさせてる連中よ。実際に殺された人もいたし」 羽田浩司「でも彼らとは僕は無関係。それでも僕を殺すというんですか?」 レイチェル「そうよ。彼らが私を匿ったあなたを野放しにはしない」 羽田浩司「だったらなおさら…あなたを部屋から出せませんね」 レイチェル「うっ…」 羽田浩司「そんな人たちがあなたを生かしておくわけがありませんから。まさか護身用のスタンガンがこんな事に役立つとは…しばらくここに隠れていてくださいね」 レイチェル「ダ…ダメ…見つかったらあなたも殺さ…」 羽田浩司「大丈夫。僕のとっておきの御守りをあなたに託しますから…“遠見の角に好手あり”ってね。これを持っていれば敵に見つかりにくいしずっと睨みを利かせていれば、いつか反撃も出来ますよ」 『廊下』 📱「ピリリピリリ」 📱ベルボーイ「もしもし?」 📱黒田兵衛「それ私の携帯です!私、アマンダ・ヒューズのボディガードですが部屋まで届けてくれます?今、彼女から離れられないので」 黒田兵衛「(よし、かかった)」 『羽田浩司の部屋』 羽田浩司「あーもう!またあなたたちっスか!?言ったでしょ?そんな女ここにはいないって!いい加減にしないと警察に」 ラム「そんなことできないとわかってるでしょ?室内の電話線を切り、妨害電波で携帯は圏外になっているはずですから。おや?私の記憶が正しければ先程より本棚のファイルが何ミリか動いてますねぇ」 羽田浩司「ああ…さっき何冊か見ていたので」 ラム「じゃあ私にも見せてくださいよ」 羽田浩司「あ、ちょっ…」 ラム「将棋ですか…一度やってみたかったんですよね」 羽田浩司「烏丸蓮耶…偶然ネットで記事を見かけたんですが、30年ぐらい前の国際経済フォーラム年次総会に出てましたよね?体調不良で欠席した烏丸会長の代理として…あなたたち烏丸蓮耶氏と何か関係がありそうですね。自分も記憶力はいいもので」 ラム「さすが羽田浩司四冠王。感服しました」 『アマンダの部屋』 黒田兵衛「(あそこがアマンダの部屋か)」 ベルボーイ「失礼します、忘れ物を…」 ベルボーイ「ヒューズさん!?大丈夫ですか?ヒューズさん」 黒田兵衛「おいどうした!?」 ベルボーイ「ヒューズさんが動かないんです」 黒田兵衛「(くそっ、もう息はないか…) 警察を呼べ」 ベルボーイ「はい」 黒田兵衛「ん?(何だこれは!?)」 『羽田浩司の部屋』 「こいつ女の場所吐きませんぜ」 ラム「アマンダの遺体がもう見つかったようですねぇ」 「ズラかりましょう」 ラム「仕方ありません。羽田さんにもこの毒を飲んでもらいましょう」 『アマンダの部屋』 黒田兵衛「(ない!体のめぼしい箇所は粗方調べたが、殴られた跡も絞められた跡も抵抗した跡すらほとんどない…ってことは毒殺か!それにしても何なんだ?彼女の目の前に置かれた腕時計とナイトの駒は…恐らく死ぬ間際に彼女が遺したダイイングメッセージだろうがさっぱりわからん。腕時計の文字盤にはキスマーク、ナイトの駒の目玉には口紅が塗り付けられてる)」 黒田兵衛「(そもそもなぜ文字ではなくこんな暗号で遺したんだ?まさか犯人が戻って来る可能性があった?まだいるのか?このホテル内に犯人が!そういえば帯同していたボディガードはどうした?確かこのチェスのケースを持っていたな…誰かとチェスで対戦した…?)」 《羽田浩司名人だ!》 《この後、約束があるので…》 黒田兵衛「(アマンダは彼の大ファンだし…“この後、約束がある”と名人は言っていた)」 📱ベルボーイ「本当です支配人!彼女は死んでます」 黒田兵衛「おい羽田浩司の部屋の番号を教えろ!」 ベルボーイ「教えられません」 黒田兵衛「彼は日本の将棋のグランドマスターだ!彼に何かあったらただじゃおかねぇぞ!」 | |||
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