薬屋のひとりごと | 第74話『狐の里(後編)』ネタバレ | ビッグガンガン

KUSURIYA
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ
薬屋のひとりごと 74話 壬氏 深緑 ネタバレ ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 74
薬屋のひとりごと 第74話ネタバレ

薬屋のひとりごと 第74話

サブタイトル狐の里(後編)
ビッグガンガン2024年 Vol.8
配信日2024年7月25日
登場人物猫猫(マオマオ)
壬氏(ジンシ)
高順(ガオシュン)
玉葉妃(ギョクヨウヒ)
羅門(ルオメン)
先帝
翠苓(スイレイ)
子翠(シスイ)
深緑(シェンリュ)
響迂(キョウウ)

第74話 狐の里(後編)

『子翠たちの隠れ里に戻ってきて…』
響迂「あっそっか、明日から祭りだからか」
猫猫「(祭り?)」
子翠「そうね、ほんとぴったりに着くなんて」
薬屋のひとりごと 74話 ネタバレ感想 子翠 猫猫 ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 74
響迂「提灯は用意した?」
子翠「まだこっちに戻ったばかりだよ」
響迂「じゃあついてきてよ」
猫猫「(確かによく見るとそれらしい準備がされている。辺鄙な村には似合わない年季の入った立派な旅館だ。要人たちの湯治場かな…糞餓鬼に連れて来られたが宿の主人と話しているし、ここが元々目的地だったようだ。珍しい作りの輿だ。整備しているのも異国人だし、やっぱりさっきのは)」
翠苓「なぜ特使がいるのかと思っているのだろう?」
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猫猫「(びっくりした)…特使だとご存じなのですか」
翠苓「死体のあとにもいろいろ仕事があったからな、死んでも暇にはならないよ」
猫猫「(冗談なんて珍しい。一度死んで何か吹っ切れたのだろうか)」
薬屋のひとりごと 74話 ネタバレ感想 翠苓 ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 74
『旅館の部屋』
猫猫「(部屋も立派だ。三つに分かれた部屋は二つが寝室、残りが居間になっていた。天蓋付きの寝台が一つ置いてある部屋が主人、寝台が二つある部屋が従者用かな)」
子翠「猫猫、響迂のとこ行こうか。中庭で待ってるって」
猫猫「(そう言われたらついていくしかない。翠苓が外しているから一人で放置したくないのかな)」
『中庭』
猫猫「(白い狐面?こっちの筆と顔料で好きに色をつけるのか。並んでる草花の束は芒や稲穂、麦…この時期に鬼灯とは珍しい。枯れているが色は鮮やかだ)」
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響迂「姉ちゃんが好きだからそれ頑張って探してきたんだ」
子翠「うん、ありがとう」
猫猫「(侍女がだろ?)」
子翠「でも探して来たのは響迂じゃないよね?」
響迂「謝謝(ありがとう)」
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猫猫「(少しは素直なところがあるじゃないか。餓鬼から糞はとってやろう)」
子翠「よろしい」
『翡翠宮』
『猫猫が消えて十日が経った』
壬氏「今朝から産気づいていると聞いたが容態は?」
『数日前から玉葉妃の様子がおかしく、妃には羅門がつきっきりになり、翡翠宮は早産に備え慌ただしくしている』
壬氏「(そろそろ周囲も妃の出産に感づいているだろう)」
羅門「陣痛はおさまって今のところ落ち着いています。まだいつ産まれるかはっきりしませんが、逆子の心配はないでしょう」
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壬氏「わかった (猫猫の治療が効いたか。しかしまだ安心できない) では私は一度出る。何かしらあったら使いを出すといい」
羅門「御意」
『壬氏の部屋』
壬氏「それで消えた宦官というのは?」
高順「名は天(ティエン)。異民族の奴隷から解放された他の宦官たちとは面識がなかったようです」
薬屋のひとりごと 74話 ネタバレ感想 高順 ビッグガンガン The Apothecary Diaries chapter 74
壬氏「奴隷たちが宦官として後宮へ来るまでのどこかでねじ込まれた可能性があるな。最初から事を起こす目的で入ってきたと考えていい。それ以外の情報は」
高順「宦官の一人が一度、天らしき宦官が廟に手を合わせているのを見たとのことです」
壬氏「そのくらい信心深い者なら誰だってするだろう」
高順「はい、しかしその廟というのが…」
『天子が生まれる後宮は死という負の因子を厭う。だが、権力者に仕える者たちにも因習がある。一度帝のお手つきになれば、一生後宮からは出られない。例外として臣下への褒章になるのが大低権力者の娘で、花を散らされ子も持たなかった下女たちは記録に残ることもなく花園の中で消えていく。後宮の北側にあるその廟は後宮内で亡くなり、実家にも帰ることができない者が眠る場所だ』
壬氏「(年嵩のいった女官だ)」
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壬氏「(きつい蒸留水のような匂い!アルコールとはこのような匂いではなかったか?)」
深緑「なんでしょうか」
壬氏「猫猫はどこへ行った」
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壬氏「(落ち着け。私は宦官壬氏だ) そばかすの女官について知りたいのだが、覚えてないか?」
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壬氏「(脈がはねた。何か知っているな。緑がかった瞳、異国の血が混ざっているのか?)」
深緑「…昔、お優しい声で名前を呼ばれ、異国の甘い菓子をいただきました。十四をすぎた頃には通われることも無くなったので晩年の姿を見ることはありませんでしたが、あの方もまた甘い蜂蜜のような声と天使のような顔でした。どうして貴方のような方が宦官の真似事をしているのですか?」
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高順「くっ、誰か水を!」
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