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NIGEWAKA | |||
原作(Original Story): 松井優征(Yusei Matsui) TVアニメ『逃げ上手の若君』 第4話 | |||
第4話 | |||
サブタイト | 貞宗登場! | ||
放送日 | 2024年7月27日 | ||
OPテーマ | プランA (歌: DISH//) | ||
EDテーマ | 鎌倉STYLE (歌: ぼっちぼろまる) | ||
原作 | 第5話 - 第9話 | ||
キャスト |
諏訪頼重:中村悠一 雫:矢野妃菜喜 弧次郎:日野まり 亜也子:鈴代紗弓 足利尊氏:小西克幸 小笠原貞宗:青山穣 後醍醐天皇:小松史法 | ||
あらすじ | 時行は鎌倉奪還のため、日々剣術の稽古に励む。しかしその太刀筋は、誰もが驚くひ弱さであった――!そんな時行が唯一得意とする武器は「弓」。「逃げ」と「弓」の二つを活かした戦術に頭を悩ませる頼重のもとに、突如来客の知らせが入る。諏訪大社を訪れたのは、新たに信濃守護に任じられた武将・小笠原貞宗。挨拶がわりと天下無双の弓技を見せつけた貞宗の姿に、頼重は妙案を思いつく。鎌倉幕府滅亡を機に動き出した各地の勢力図。諏訪の運命は、時行に託される――。 | ||
後醍醐天皇「足利高氏よ、鎌倉幕府倒幕大義であった」 後醍醐天皇「その功を称え朕の名から一字を授ける。今日からは足利尊氏と名乗るがよい」 足利尊氏「驚悦至極に存じます」 後醍醐天皇「おかげで天下は朕のもとへ戻ってきた。新しき朝廷でやってみたき官職があれば何なりと申せ」 足利尊氏「某はただの武辺者。筆仕事などとてもとても務まりません」 足利尊氏「その代わり、後ろに控える我が郎党共は某にはもったいないほど心清く智勇秀でた者。この者たちに朝廷での仕事を頂けたならこの上なき幸せ」 「いやぁ鎌倉を滅ぼした武士と聞いてどんな鬼のような顔かと思えば」 高師直「お疲れ様でございました」 足利尊氏「どうした師直?」 足利尊氏「君なら探し出すことができるだろう」 弧次郎「…マジか」 亜矢子「藁束に刃が立たない人初めて見た」 諏訪頼重「時行様の筋肉は攻撃中でも常にすぐ逃げれる準備をしている。結果へっぴり腰で刀を振ってしまうのです」 弧次郎「腰を入れて振る鍛錬をみっちりすべきっすね」 諏訪頼重「いやそれは逆効果だ。攻撃の筋肉を鍛えすぎると逃げ筋が衰える。攻撃も逃げも半端になり時行様の長所を消してしまうのだ」 北条時行「逃げ筋って何!?」 弧次郎「若、弓の方はそこそこ筋いいっすね」 北条時行「父上が弓競技を見るのが好きでね、こう見えて弓は結構やらされたものだ」 諏訪頼重「決まりですな。まずは弓を伸ばしましょう (大将たるもの逃げるだけでは軍の士気を損なう。時行様の特性を活かし、逃げながらも敵を倒す術を覚えさせたいが)」 諏訪頼重「(はて、そんな邪道を教えられる師がどこにいるか…)」 諏訪頼重「鎌倉で面識はございませんか?」 北条時行「知らぬ名です。父上の屋敷に出入りするような格ではないのでは?」 諏訪頼重「ならば良し。念のためあの小屋から隠れて見ていてください」 諏訪頼重「わざわざお越しとは恐縮です。何の御用で参られました貞宗殿?」 小笠原貞宗「急な来訪で申し訳ない。本日は挨拶をと思いまして…知っての通り幕府は滅び政権は京の後醍醐の帝に戻りました。その帝からの綸旨でござる」 小笠原貞宗「小笠原貞宗を品の信濃守護に任ずると。すなわち今より儂はそなたに命を下す立場になりました」 諏訪盛高「つい先日まで諏訪の下働きだった貴様が我々に命だと?」 小笠原貞宗「鎌倉幕府が滅んだ時、我々は逆賊・北条と戦い多大な功を立てた。それに引き換えそなたら諏訪氏は北条側に立って戦う者多し。領地全没収でも文句は言えない立場なのだぞ」 小笠原貞宗「…まぁそのお沙汰はまた改めて下るとして今日来た目的はもう一つある」 小笠原貞宗「北条一族やその重臣の生き残り、この諏訪でお匿いならお渡し願いたい」 諏訪頼重「匿うなどとんでもない。見てもいない者を渡しようがありませぬ」 小笠原貞宗「ほう…見てもいないと?」 小笠原貞宗「武士二人」 小笠原貞宗「万一に備え小刀を握る老人」 小笠原貞宗「小屋の格子の隙間から覗き見る童達」 小笠原貞宗「どれもこれも怪しく見えて仕方がないわ。我が千里眼は欺けませんぞ頼重殿。近く必ず根こそぎ捕らえてやる」 小笠原貞宗「今日の所はご挨拶まで。ではこれにて」 小笠原貞宗「ああそうだ!急ぎ来たので手土産もなく…せめて諏訪明神に鹿を一頭献上しましょう」 諏訪頼重「…鹿?」 小笠原貞宗「諏訪大社では耳の裂けた鹿が獲れると縁起が良いそうですな」 「いっ…」 「栄!」 小笠原貞宗「ははははは!縁起物だ!耳の裂けた雌鹿一頭受け取られい!」 亜矢子「栄さんは?」 雫「縫えば繋がるって。本人は騒ぐほどの傷じゃないと笑ってたけど…」 諏訪頼重「小笠原貞宗は天下に聞こえた弓の名手」 諏訪頼重「あの弓を支える視力と観察眼。厄介な男が信濃守護になったものです」 弧次郎「チッあの糞目玉!ただの巫女に弓を引くとかありえねぇ。若はどう思います!?」 北条時行「武士として恥ずべき行い。目玉一杯に性格の悪さが詰まった男だ…ただ」 諏訪頼重「ただ?」 北条時行「弓だけは…本当に美しかった」 諏訪頼重「あなた様の目的も2つ。絶対に正体を悟られないことと奴の弓の技術を盗むこと」 諏訪頼重「貞宗は守護の立場を悪用してこの先何度も我が領地に因縁をつけに来るでしょう」 諏訪頼重「つまり時行様は何度もあの弓を見る機会を得る。ある時は身を隠しある時は素性を隠し。つかず離れず奴の弓を観察するのです」 諏訪頼重「あの眼とあの弓から逃げ切る隠れ鬼!いつバレるかいつ射抜かれるかのハラハラドキドキ!心躍らぬ時行様ではありますまい!」 市河助房「くくく、それは妙案 (眼球伝導で耳打ちされるの気持ち悪い)」
雫「時行様、次の番、頑張ってくださいね」 北条時行「うん」 諏訪頼重「雫、大勢の観衆が集まる中で時行様の名を出すのは危ない。今後は部外社の前では偽名で通す。お前も違う呼び方を考えなさい」 雫「じゃあ…お兄様で」 弧次郎「若!大変だ!」 「信濃守護・小笠原貞宗が飛び入り参加だ!」 「何故しれっと奴が参加している!?」 「それが強引に…」 小笠原貞宗「信濃の象徴・諏訪大社の犬追物。信濃守護として盛り上げねばと思いましてな。よろしいですかな頼重殿?」 「馬手の頭5点」
「馬手の首5点」 北条時行「(…すごい腕だ。高得点とされる馬手への騎射ばかり。弓手と違って馬手は体をひねるから引きづらいのに…しかも全て急所の上半身に当てている)」 諏訪頼重「…違うのです。未来では動物虐待で確定でしょうが…この時代では普通の事で問題にされると困るというか…」 北条時行「誰に何を釈明してるの!?」 小笠原貞宗「おやあ!?飛び入りの役人が1位を取ってしまうとは目を疑った!これが戦の神・諏訪大社の犬追物とは!」 「ふざけるな!まだまだ強者が控えているわ!」 小笠原貞宗「ほう、ならばその強者とサシの勝負で賭けをしようか」 「賭け?」 小笠原貞宗「知っての通り儂は北条の残党を探している。もしお前たちの誰も儂の弓に勝てなかったら」 小笠原貞宗「この諏訪領内で我らが北条を捜索する事、怪しいものを取り調べる事、一切邪魔せぬと誓ってもらおう」 弧次郎「あの野郎勝手な要求を」 亜矢子「少人数で乗り込んできて大胆だよねー」 諏訪頼重「貞宗は帝が任命された守護。我々は軽々に手を出せない。片や貞宗も我が諏訪に正面切って仕掛ければただでは済まない」 諏訪頼重「これはこの頼重と貞宗との戦なき戦の駆け引きなのです」 諏訪頼重「その賭け乗りましたぞ。我々が勝てばそちらも守護の権威を振りかざして我が領地を荒らさない。それでいいですな」 小笠原貞宗「(くくく、かかったな。貴様にも諏訪の主として面子がある。領民の前で挑発されては受けざるをえまい)」 小笠原貞宗「儂を馬鹿にしておるのか頼重殿…?」
諏訪頼重「そうだ!ただ勝ってもつまらないので取り決めを加えよう。互いの体に当てた場合も犬と同様に得点となる…といたしましょう」 諏訪頼重「おやプルプル震えて怖いのですか~?この前射た巫女と違ってこの子は武器を持っていますからなぁ!」 亜矢子「やめて頼重様!若様の戦闘力うさぎ並みだよ!?諏訪終わるよ!?」 弧次郎「へあぁ…って面で負ける人なんだよ!若の弱さなめんな!」 雫「父様、追われる本人をわざわざ追手と対決させる気が知れない」 諏訪頼重「それだけの価値があるからだ。達人との戦いは人を大きく成長させる。時行様、あの貞宗と競うことで貴方様が新たな成長の扉を開ける未来が見えまする」 諏訪頼重「断言します。戦いの後、貴方様は何かかっこいい技を習得する」 諏訪頼重「…かもしれない気もしてるけどどうかなぁ…」 亜矢子「不思議な人だよねぇ。いつもは逃げてばかりなのにここ一番の難敵からは逃げ出さない」 雫「私にもはっきり未来が見えた」 雫「あの人はこの先もずっと 心に決めた大事な事からは決して逃げない」 小笠原貞宗「小僧~この貞宗を見くびった代償を払わせてやる」 北条時行「請求は頼重様にしてください」 小笠原貞宗「貴様の腕が未熟なのは一目でわかる。勝てるつもりか小僧」 北条時行「さあ…神のみぞ知りましょう」 「始め!」 小笠原貞宗「(さあてどうするか。通常通り犬を射て得点を稼ぐか…否!狙いは小僧!)」 諏訪頼重《当たらなくてもいい。1本目の矢で標的を完全に貴方様に向けなされ。売られた喧嘩は必ず買うのが武士という生き物。必ずや撃ち返してくる》 諏訪頼重《まずそれをかわしてください》 諏訪頼重《貞宗は一射ごとに全神経を集中するため、矢継ぎ早の連射を嫌います。次の矢が来るまでに時間がある。その間に犬を射て得点を稼ぎなされ。貴方様のそばを当てやすいように走ってくれる赤犬がいるはず》 諏訪頼重「それ接待用に調教した犬です」 北条時行「接待用とかいるんだ!?」 「弓手の胴1点」 「ガキの方が先取点だ」 小笠原貞宗「小僧ォォォ!」 諏訪頼重《焦り始めた貞宗は狙いを犬に切り替えるでしょうが》 諏訪頼重《今回の犬は諏訪対社よりすぐりの逃げ上手。貞宗といえどそう容易くは当てられませぬ》 諏訪頼重《それを好機に貴方様は残りの矢で貞宗を狙いなされ。焦りと迷いと狙われる恐怖で冷静さを失い犬もろくに射れなくなる事でしょう》 諏訪盛高「まずいぞ…死角に入られた。あの位置ではどんなに体をよじっても奴を狙えない」 諏訪盛高「戦になれば弓だけでは勝てない。有利な位置を取れる馬術も不可欠だ。これはもう犬追物じゃない。戦場と同じ騎射戦だ」 弧次郎「盛高様…」 雫「諏訪大社の解説名人」 諏訪盛高「長寿丸が必死に死角を外そうと馬を廻すが」 諏訪盛高「貞宗は手綱も持たずに悠々と追尾している」 『小笠原貞宗。その武芸は後醍醐天皇からも絶賛され』 「逆転だ!」 「ガキの腕で4点差は厳しいぞ」 北条時行「(血が出てる…痛い…叶わない…怖い…本物の矢なら死んでた)」 北条時行「(たのしい!)」 ≫関連記事:逃げ上手の若君キャラクター一覧 | |||
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