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OSHI NO KO | |||
原作者(Original Story): 赤坂アカ × 横槍メンゴ TVアニメ【推しの子】 第2期4話 | |||
第2期4話/第15話 | |||
サブタイトル | 感情演技 | ||
放送日 | 2024年7月24日 | ||
OPテーマ | ファタール (歌: GEMN) | ||
EDテーマ | Burning (歌: 羊文学) | ||
原作 | 第49話 - 第51話 | ||
キャスト |
星野ルビー:伊駒ゆりえ 有馬かな:潘めぐみ 黒川あかね:石見舞菜香 姫川大輝:内山昂輝 鳴嶋メルト:前田誠二 鴨志田朔夜:小林裕介 鮫島アビ子:佐倉綾音 吉祥寺頼子:伊藤 静 雷田澄彰:鈴村健一 GOA:小野大輔 金田一敏郎:志村知幸 五反田泰志:加瀬康之 雨宮吾郎:伊東健人 | ||
あらすじ | GOAが手掛けた舞台を観劇し彼を信じることにしたアビ子。そのかわり脚本執筆に関してある条件を出す。そして遂に完成した脚本が出演陣に試練をもたらす─⁉ | ||
「雷田さん!帰りのお客さんの中に東京ブレイドのアビ子先生が!」 雷田澄彰「連れてきて!おもてなしおもてなし」 雷田澄彰「いや~まさか先生がお越しに頂けるとは…言ってもらえればチケット用意しましたのに…うちの舞台いかがでしたか?」 鮫島アビ子「今の舞台ってこういう感じなんですね。思ってたのと全然違いました。脚本を書く上でとても参考になりました」 雷田澄彰「そっ…それは何よりで~いやぁ先生直々の脚本なんて楽しみだなぁ!原作者書き下ろしだったら現場の皆も喜んで…」 星野アクア《でもどうにかできるのは雷田さんだけですよ》 雷田澄彰「著作者人格権には同一性保持権てのがあって先生の許可無しに東ブレの舞台をやることは絶対に出来ない。同一性保持権を行使するのは先生が持つ当然の権利なんです。だからこそ、頭に入れといてください」 鮫島アビ子「それは私的には全然構わないんですが」 雷田澄彰「いいえ、ちゃんと考えてみてください。今回はもし先生の書いた脚本がヤバくても役者の稽古期間を確保するためにそのまま通す可能性があります。仮に天才小説家が居たとして、そいつが初めて描いた漫画のネームが100点になりますか?」 鮫島アビ子「なるわけないです」 雷田澄彰「舞台脚本だって同じです。いくら天才漫画家でもいきなり最高の舞台脚本は書けないんです。もう一度言います。先生が著作者人格権を振りかざすなら僕等はそのまま採用する可能性がある。そこそこグダグダな舞台になるでしょうね」 鮫島アビ子「脅してるんですか?」 雷田澄彰「お互い様ですからね」 雷田澄彰「これ位の駆け引きは何度もしてます。僕は舞台に関わる100人以上の仕事を守らなきゃいけない。こっちはジジイのチ〇ポの1本や2本しゃぶる覚悟で仕事してるんです。この舞台見てくれたんですよね?今回の脚本はGOAくんのものです。彼の仕事を信じてみてくれませんか?」 鮫島アビ子「分かりました。私もプロの仕事を信じます。ただし、一つ条件が」 GOA「なるほど…こういう感じになりましたか」 雷田澄彰「クラウド上のテキストデータをリアルタイムで共有、それをこの場でアビ子先生とGOAくんが通話しながら修正していく。これがプロデューサーとして許容出来るギリギリのライン」 鮫島アビ子「じゃあ早速はじめましょうか」 GOA「わかりました。お願いします」 雷田澄彰「(これやると原作者と脚本家は仲良くなるか仲悪くなるかのどっちか…こういうのが原因で揉めて企画がポシャることも多々あるから、仲介屋の仕事としては下策も良いとこ。でもまぁもうこれ以上悪くなることもないだろうし、失うものもないし、好きに戦ってくれや。ただ一つだけ恐れるべき懸念点はある…鬼が出るか蛇が出るか)」 鮫島アビ子「ブレイドがならず者を倒すシーンはカットして良いです。その代わり、その後のつるぎとのバトルの中でつるぎがブレイドの性格を理解できるような台詞を足します」 GOA「それだと大分原作展開から離れませんか?」 鮫島アビ子「良いんです。大事なのはキャラの柱なので。それさえ変わらなければ何やってもOK」 GOA「なるほど…ちょっとずつ先生の許せるラインが見えてきました。だとしたらブレイドはバトル後、刀を肩に置きながら台詞というのはどうです?」 鮫島アビ子「ありあり」 GOA「ちょっと舞台の仕組み分からないとイメージし辛いかもしれないですが、スクリーン前を移動しながら会話の方が旅感でるはずなんで」 鮫島アビ子「なるほど…アリですね。その引き出しは私には無いやつです」 GOA「まぁそれで食ってるんで。こう見えて結構売れっ子なんですよ?」 鮫島アビ子「そういえばGOAさんが脚本書いた舞台観ました」GOA「あーどうでしたか?」 鮫島アビ子「その…大分好きでした」 GOA「はは!普段はああいうの書いてるんですよ」 鮫島アビ子「東ブレの舞台もあの感じ出してください」 GOA「良いんですか?大分雰囲気変わっちゃいますよ?」 鮫島アビ子「良いです良いです。得意な事はどんどんやっていきましょう」 鮫島アビ子「GOAさんのお陰でかなりいい脚本になりました。役者さんが演じてるシーンが目に浮かぶようです」 雷田澄彰「え…本当に…先生…皆さま…朝までお疲れ様でした」 鮫島アビ子「はい、お先に失礼します」雷田澄彰「GOAくん?」 GOA「いや…なんか楽しくなっちゃって」 雷田澄彰「(やっぱり危惧した通りになった…クリエイターが団結するとトガッた作品になりがちなんだよなぁ。でも時間がないし行くしかない。これが上手くハマれば凄いものになるのも分かる。くそ…新たな頭痛の種が…)」 有馬かな「役者の演技に全投げのとんでもないキラーパス脚本じゃない。失敗したら責任は全部こっちのせいってワケね。大分無茶振りが過ぎるんじゃないかしら」 黒川あかね「うんうん、これなら鞘姫の解釈は私と合ってる。それどころか新しい一面も発見できる脚本で…ふふふ、これは考察のし甲斐がありそうだなぁ」 有馬かな「でもこれは演るの難しいわよぉ」 姫川大輝「俺は問題ない。もともと物足りないと思っていた位だからな」 鳴嶋メルト「マジかぁ…こんなん出来る気しねぇよ…本番まであと半月…間に合うのかこれ…アクアにとっちゃこんなの朝飯前なんだろうけど」 星野アクア「不安からの解放…強い喜びと希望…でしょうね」 金田一敏郎「そうだ。お前は確かに原作通りの演技をしている…が、舞台はもっと強く感情を出さなければ客席に届かない。もっと感情を引き出せ。ここは感情演技のシーンだ」 有馬かな「甘やかしちゃダメ。アクア、アンタ感情演技したことないでしょ?演技って結局人格が出るのよね。アクアは普段から感情を表に出さない。だから演技にも感情が出てこない。どこかで見た見本を見本通りに再現する事しかしてきてない。これはアクアの性質の問題」 黒川あかね「分かったようなこと言うんだね」 有馬かな「そりゃそうよ?この中でアクアと一番つき合い長いの私だし?それもーちーっちゃい頃からの知り合いだし?実質、幼なじみみたいな?最近知り合ったどこぞのビジネス彼女とは話が違うのよ」 星野アクア「いうて再会したのここ最近の話だろ (だけど分かってる。有馬の言うことは全て正しい。俺は感情演技ができない。感情を高ぶらせ涙を流す演技なんて以ての外)」 星野アクア「有馬はどうやって泣き演技をしてるんだ?」 有馬かな「感情泣きとか体泣きとか手法は色々あるけど、子役の世界でよく使われてるのは…」 有馬かな「ってやつ。目の前のものを大切なものと思いこんで泣く手法ね。今回の場合、刀鬼は生きてる鞘姫を見て喜びに包まれるわけだから、まぁ嬉しかったことを思い出しながら演技すればいいわけよ。アンタだって嬉しかったことの一つや二つあるでしょ」 雨宮吾郎「楽しんでるんじゃねぇよ。」 雨宮吾郎「忘れるな。お前は救えなかった。お前にそんな権利は…」 金田一敏郎「何だ?どうした?」 星野アクア「…大丈夫です…ただの立ちくらみです。落ち着くまでちょっと休んで来ます」 「貧血?」 「二日酔いじゃねーの?」 「あかね、彼女だろ。そばに居てやんなって」 黒川あかね「はい」 有馬かな「便利な設定」 黒川あかね「はいお水」 星野アクア「ありがとう」 黒川あかね「(発汗…ふらつき…パニック発作かな) 顔真っ青だよ。ちょっと横になった方が…家の人に連絡して迎えに来てもら…」
星野アクア「やめろ。妹には知られたくない。あいつはもう前を見てる。あいつに余計なことを思い出させたくない」 黒川あかね「ごめんなさい。突然押し掛けてしまって」 五反田泰志「いや良い。コイツの事情知ってるのは俺くらいだしな。別に初めてのことじゃないしよ」 黒川あかね「前にもこういうことあったんですか?」 五反田泰志「まぁ彼女っつうなら話して良いか」 五反田泰志「あいつは昔、酷い事件に巻き込まれてな、昔のことを思い出すとたまにああなるんだ」 黒川あかね「PTSD…心的外傷のフラッシュバックってことですか?」
五反田泰志「んだ、長いことカウンセリングも受けてたんだがあんまり家族に心配かけたくなかったんだろな…完治したフリしてよぉ…(まぁそりゃ忘れられねぇよな。俺ですら多少は引きずってるんだから) 俺は仕事してっから様子見ててやってくれ」 星野アクア「(鼻を突く錆びた金物のような血の匂いがどうしても忘れられない。少しずつ冷たくなっていく手の感覚がいつまでも頭から離れない)」 黒川あかね「アイ…?アクアくんが信奉する14年前に亡くなったアイドル、アイはアクアくんと同じ事務所で同じくアイドル活動をしている妹はB小町を復活させた。兄妹共々アイに強い執着」 黒川あかね「ちょっとね、怖い想像しちゃった。もしそうだったらって考えたら…悲しくて誰にも言えずに孤独だっただろうなって…」 | |||
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OSHI NO KO | ||
キャラクター | 主題歌 | コミックス |