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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第116話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第116話 | |||
サブタイトル | 帰還の魔法 | ||
配信日 | 2023年11月1日 | ||
サンデー | 2023年49号 | ||
単行本 | 12巻 | ||
登場人物 | フリーレン ヒンメル ハイター アイゼン 血塗られし軍神 リヴァーレ 七崩券 奇跡のグラオザーム 無名の大魔族 ソリテール 終極の聖女 トート | ||
第116話 帰還の魔法『フリーレンが未来へ帰る手がかり発見!』 ヒンメル「それでフリーレン、その本には何が書かれている?」 フリーレン「聖典の時巡りの鳥の章に、帰還のための魔法の名前が記されているって書かれている」 アイゼン「ではその章に書かれている魔法を使えばいいのだな」 ハイター「そんな単純な話ではありません」 アイゼン「どういうことだ?」 ハイター「聖典には女神の魔法そのものは記されていないんです」 アイゼン「聖典は女神の魔法をまとめた書物ではないのか?」 ハイター「正解には違います。聖典の内容自体は神話の時代の物語と女神の戒律をまとめたものに過ぎません」 アイゼン「でも僧侶(おまえたち)は聖典から女神の魔法を学ぶと聞いた」 ハイター「それは半分正解です。聖典に書かれている神話の時代の物語は長大な暗号文になっているんです。様々な女神の魔法の使い方が隠された長大な暗号文。人類は長い歴史を掛けて聖典の暗号文を解読し、女神の魔法を発見してきたんです。僧侶(わたしたち)は過去の聖者達の発見によって女神の魔法を使うことができるんです。もちろん今でも聖典の解読に人生を捧げている僧侶も大勢います」 アイゼン「未発見のものもあるということか」 ハイター「むしろ未発見のもののほうが多いです。聖都の記録では発見されている女神の魔法は全体の3%といわれています。ただ最近は研究も進んで新しい魔法が発見されることが増えていますけれどもね。最近発見された有名なものだと、断罪の大火の章の“女神の三槍” 天地の楽園の章の“目覚めの解呪”などですかね」 ヒンメル「となると本の記述が正しいのだとしたら、時巡りの鳥の章に帰還のために必要な魔法名が隠されているということか」 アイゼン「暗号を解読し女神の魔法を見つめ出すにはどれほどの時間が掛かるんだ?」 ハイター「それは隠されている魔法の内容によります。通常であれば20年から30年。長いものだと世代を跨いて何世紀も掛かるものもあります」 ヒンメル「そんなに時間が掛かるのか…」 ハイター「それにもう一つ問題が。時巡りの鳥の章。ここは別名、空白の章と呼ばれています」 ヒンメル「どういうことだ?」 ハイター「時巡りの鳥の章から女神の魔法が見つかったことは無いんです。女神様によってこの地上に聖典がもたらされてから千五百年の間、たった一度も」 フリーレン「流石にそこまで時間を掛けるわけにはいかないね。解読している間に私のいた時代に辿り着いてしまうかもしれない」 アイゼン「待つ。それもまた一つの選択だと思うがな。長寿種の特権だ」 フリーレン「アイゼン。私は私の過ごした時間に戻りたいんだよ。私はこれでもこの旅が終わってから沢山のことを学んだんだよ。新しく大切な物も沢山できた。それを失ってしまうのは流石に嫌かな」 アイゼン「今のお前の居場所か…」 フリーレン「そんな重たいものじゃないよ。ただ帰りたいだけだ」 ヒンメル「君らしくないな。とてもいい。君は僕達とそうしたように、皆で笑い合えるようなくだらない旅を続けているんだね。よし決めた。魔王を倒した後に調べよう」 ハイター「ですからそれでは遅いと…」 ヒンメル「わかっている。だから今そうすると決めた」 ハイター「…そういうことですか」 ヒンメル「フリーレン。君が未来で女神の石碑を調べたときにどこかに文字が刻まれていなかったか?」 フリーレン《フィアラ…トール…?》 フェルン《ほら時巡りの鳥の章に出てくる…》 フリーレン「あ…(なんで今まで忘れて…) ヒンメル」 ヒンメル「言わなくていい。それは僕達がこれから長い年月を掛けて見つけ出して石碑に刻む、君を未来に帰すための魔法の名前だ」 アイゼン「まったく」 ハイター「重要なことを勝手に決めるんだから」 ヒンメル「旅の後も目的があったほうが楽しいだろう」 フリーレン「ありがとう」 ヒンメル「いいってことさ」 ハイター「でもこの書物によると女神の石碑に触れた状態で魔法名を唱えないと帰還できないと書いてありますね」 アイゼン「またあの場所に戻るのか…」 ハイター「留守番してていいですか?」 ヒンメル「駄目だ。苦楽を共にするのがパーティーだろ」 アイゼン「楽なんて今まであったか?」 『女神の石碑』 ソリテール「ここが時空干渉波の発生源か。不可逆性の原理。時間は決して巻き戻らない。それは魔法技術の発展とは関係のない世界の理。それを無理やりねじ曲げるだなんて言葉通り神の御業だわ。天地創造の女神。こんな化け物まで魔族は相手にしなければならないのね。ねぇフリーレン。未来の私はいったいどんな素敵な最期を迎えたのかしら?」 グラオザーム「ソリテール」 ソリテール「わかってるわ。すべては魔王様の御心のままに。フリーレンから未来の情報を奪い、この時代で始末する」 『血塗られし軍神 リヴァーレ』 『七崩券 奇跡のグラオザーム』 『無名の大魔族 ソリテール』 『終極の聖女 トート』 | |||
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