葬送のフリーレン | 第12巻117話『奇跡の幻影』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 漫画 第117話 扉絵 ヒンメル フリーレン 結婚式 タイムリープ FRIEREN Chapter 117
葬送のフリーレン 第117話ネタバレ

葬送のフリーレン 第117話

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サブタイトル奇跡の幻影
配信日2023年11月15日
サンデー2023年51号
単行本12巻
登場人物フリーレン
ヒンメル
ハイター
アイゼン
血塗られし軍神 リヴァーレ
七崩券 奇跡のグラオザーム
無名の大魔族 ソリテール
終極の聖女 トート

第117話 奇跡の幻影

『会議は踊る』
グラオザーム「女神の石碑を監視していたツァルトからの報告が途絶えたということは、時空干渉が起きたと考えてまず間違いは無いでしょう」
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ソリテール「魔王様の見解によると、80年後の未来から何者かの意識が時空を逆行してこの時代までやってきた」
グラオザーム「それが今のフリーレンという訳ですか。これは全知のシュラハトの計画の内だと思いますか?」
ソリテール「さあ、彼は最期まで未来を多く語ることはなかったから。でもどちらにせよ、未来を何万何億回と見てきたような存在の崇高な考えなんて私達にはわからない。だから私たちは今まで通り好きなように踊ればいいだけよ。彼の掌の上で。それだけで千年後の魔族の繫栄まで、シュラハトの意志が導いてくれる」
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グラオザーム「ではそうするとしましょうか。私の生きているこの時代に未来のフリーレンがやってきたのは、またとない僥倖です。私ならフリーレンから未来の記憶を奪い、始末することも出来る」
トート「そのために協力しろって訳か。リヴァちゃんどう思う?」
リヴァーレ「小難しい話は若造共に任せるだけよ。戦えると聞いてここに来た。それだけだ」
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トート「だよね。ねぇねぇ、グラちゃん。馬鹿馬鹿しいから、私帰るね。魔王様のためとか、魔族の存亡のためとか、どうでもいいんだよね。私は魔法の探究と、明日のご飯にさえ困らなければいい。それに知ってるでしょ。今のたったの三割だけど、後百年もすれば、私の“呪い”はこの星を覆い尽くす。それまでひっそり暮らすんだ。私戦い得意じゃないし、死にたくないしね。じゃあね」
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グラオザーム「どうやら彼女の戦場は未来のようですね」
ソリテール「ある意味賢い選択ね。気持ちは良くわかるわ。私も彼女と同じ臆病な魔族だから」
グラオザーム「貴方まで帰るとは言いませんよね。ソリテール」
ソリテール「全力で援護するわ。陰ながらね。分の悪い戦いでは素顔は晒さない。長生きする秘訣なの。卑怯とは言わないよね。グラオザーム」
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グラオザーム「…………」
ソリテール「大魔族(わたし)の目を欺くほど強力な精神魔法。君の姿形が本当なのかすら誰にもわからない。顔を変え姿を変え人類の目を掻い潜りながら、いつの時代も生き残れるでしょうね。君は一度だって私達に素顔を見せてくれたことは無かった。それも長生きの秘訣なんでしょ?」
グラオザーム「そんなに興味があるというのなら、お見せしましょうか、私の素顔」
ソリテール「たった今興味が無くなったわ」
リヴァーレ「では卑怯者二人に変わって、先陣を切る栄誉は俺が頂くとしょう。それと、俺のような老いぼれから言わせると、長生きに秘訣などいらん。全霊を以って戦場を踊るだけよ」
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『勇者一行』
フリーレン「そろそろ女神の石碑がある場所だね」
ハイター「疲れた…」
ヒンメル「ここら辺で一旦休憩するか」
フリーレン「…待って。遠くに、強大な魔力の反応。このままだと…いや違…早い…!」
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ヒンメル「アイゼン!」
フリーレン「気を付けて!もう一人潜伏している奴がいる!」
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フリーレン「(この魔法は…)」
アイゼン「行け。こいつは俺が引き受ける。フリーレンを女神の石碑に連れて行ってやってくれ」
ヒンメル「…わかった。危なくなったら迷わず逃げろ」
リヴァーレ「見事。勇敢なる戦士よ。一世紀振りだ。俺の拳を止められる奴に出会ったのは。俺の名前は大魔族リヴァーレ。戦士だ。人類の評する魔族の分類によると“将軍”ということになるか。だが戦士の戦いに肩書きなど不要。名乗れ」
アイゼン「戦士アイゼン」
リヴァーレ「そうかお前が。俺の知る限り人類で最も強い戦士だ。いつか相見えたいと思っていた。得物は斧だな。誉れ高き人類最強の戦士に敬意を表し、俺も斧で戦おう。誇りに思え。お前の目の前に立ちはだかるのは、魔族最強の戦士だ」
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フリーレン「(この剣…やっぱり潜伏しているのはソリテールか…こんな所で大魔族級の相手二人と遭遇するだなんて…流石にヒンメル達でもこの状況は……二人?なんだか違和感が…でも魔力探知の結果も間違っては…)」
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フリーレン「(いつの間に…いや違う。始めからそこに立っていたのに、私はそれを認識できなかった。まずい…グラオザームの精神魔法は…)」
グラオザーム「もう遅い。終わりです。楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)。囚われよ、果ての無い深き幻影の中へ」
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ハイター《ヒンメル大丈夫ですか?》
ヒンメル《…すまない。ぼーっとしていたようだ。…ハイター。僕達は誰かと戦っていて…》
ハイター《何を寝ぼけているんですか。私達は魔王を倒して、平和な世界を取り戻したじゃないですか》
ヒンメル《…そうか。そうだったな》
ハイター《本当に大丈夫ですか?》
アイゼン《緊張するのも無理はないな》
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ハイター《さあ、花嫁を待たせるのは良くないですよ》
ヒンメル《花嫁?》
グラオザーム「私の魔法は決して叶わないと諦めた、幸せな夢でさえも実現できる。現実と見紛う程の美しい幻影の中で、貴方達は安らかに眠るのです」
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