葬送のフリーレン | 第13巻118話『フィアラトール』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 漫画 第118話 扉絵 ヒンメル フリーレン 結婚式 FRIEREN Chapter 118
葬送のフリーレン 第118話ネタバレ

葬送のフリーレン 第118話

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サブタイトルフィアラトール
配信日2023年12月6日
サンデー2024年2号
単行本13巻
登場人物フリーレン
ヒンメル
ハイター
アイゼン
血塗られし軍神 リヴァーレ
七崩券 奇跡のグラオザーム
無名の大魔族 ソリテール

第118話 フィアラトール

『残酷な奇跡の中に誘われ…』
グラオザーム「現実と見紛う程の美しい幻影の中で貴方達は安らかに眠るのです」
ハイター「…一体何が…」
グラオザーム「…驚きました。“女神の加護”ですか。貴方は余程敬虔な僧侶のようだ」
ハイター「ヒンメル!」
グラオザーム「無駄です。貴方の声はもう届きません。彼等はもう私の精神魔法の支配下、深き幻影の奥底にいる」
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グラオザーム「“呪い”から身を守る“女神の加護”。僧侶に与えられる女神からの寵愛ですか。私の魔法を防ぐ程の僧侶に出会ったのは初めてです。ですがその寵愛もここまでのようだ。最早貴方一人ではこの戦局は覆らない」
ハイター「そのようですな。こんなことなら日頃の行いをもっと良くしておくべきでした」
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『アイゼンVSリヴァーレ』
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リヴァーレ「どうしたアイゼン。こんなものか?」
アイゼン「(…硬い)」
『ハイターVSグラオザーム』
グラオザーム「時間稼ぎですか?いつまで続けようと無駄な行為です」
ハイター「私は最後まで諦めたりしません。勇者ヒンメルは私が不可能だと思ったことですら、いつだって可能にしてきました」
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『幻影の中』
《誓いのキスを》
ヒンメル《フリーレン。打開策があるんだろ。僕は何をすればいい?》
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フリーレン《やっぱり。精神防御を破られた形跡があったから、きっと私達は強力な精神魔法を扱う何者かとの戦闘中だったんだろうね。でも私にはこの世界が現実のものにしか見えていない。五感も、記憶も、魔力探知さえも、ここが紛うこと無き現実だと告げている。こんな芸当が出来るということは相手は恐らく奇跡のグラオザームだね。まさに奇跡だ。この魔法は私にはどうすることも出来い》
ヒンメル《フリーレン…》
フリーレン《大丈夫。私には出来なくても、ヒンメルには出来る。現に勇者ヒンメルは、幻影如きには負けなかった》
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フリーレン《体は動かせる?》
ヒンメル《馬鹿にするなよ》
フリーレン《じゃあもう剣の感触もわかるよね》
ヒンメル《ああ。任せろ。もう戦える》
グラオザーム「止めです」
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グラオザーム「(…何が起こった。幻影から脱したとでもいうのか?…いや目を瞑っている。こいつはまだ私の魔法の影響下にいる。だが何故だ。何故私は未だ幻影の中にいる男に、これ程までに追い詰められている)」
ヒンメル「(集中しろ。式場の喧騒に惑わされるな。追いかけろ、ほんの少しの違和感を。衣擦れの音、息遣い、空気を裂く風の動き)」
フリーレン「(うん。やっぱり私には何も聞こえないや。普段から魔力探知に頼り切っている弊害だね。そしてそれは魔法使いも魔族も同じこと) グラオザーム。お前は甘く見過ぎたんだ。持たざる者の研ぎ澄まされた感覚を」
グラオザーム「ならば、もっと深き幻影の中へ」
ハイター「ヒンメル!今です!」
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ヒンメル「ようやく幻影が解けたか。正直こんな戦い方は二度と御免かな。でもお陰でこの剣を操っているもう一人の魔族の位置も大体わかった。走れフリーレン。石碑はもう近い。こいつらは僕達がなんとかする」
フリーレン「ありがとう」
ヒンメル「いいってことさ。お陰でとても良い夢が見れた」
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フリーレン「フィアラトール」
グラオザーム「こういった戦い方はあまり好きではありませんか、もう手段を選んでいるような段階ではないようですね。どうか私を恨まないでください。勇者ヒンメル」
ソリテール「そこまでよ。もう戦う理由が無くなった」
ヒンメル「僕達にはある。君達のような危険な大魔族を未来に残すつもりは無い。ここで仕留める」
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ソリテール「そうね。君ならそれも出来るかもしれない。勇者ヒンメル。でもそんなことをしたら私は死に物狂いで暴れるわ。この先の歴史が変わる程盛大に。フリーレンの帰る未来が無くなるわよ。それも楽しそうだと思うけど、どうする?一緒に踊る?」
ヒンメル「失せろ」
ソリテール「言われなくとも」
ヒンメル「アイゼン!退却するぞ!足止めはもういい!」
リヴァーレ「アイゼン、よもや敵に背を向けるとは言うまいな」
アイゼン「勇敢な戦士の考えだな。きっとお前は俺と比べ物にならない程の武の高みにいるのだろう」
リヴァーレ「何が言いたい?」
アイゼン「恐れを知らぬ戦士はいつか戦場で死ぬことになる。俺が人類で一番強いんじゃない。俺と同世代の戦士が皆、死に絶えただけだ」
リヴァーレ「…動かんな」
アイゼン「閃天撃」
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アイゼン「悪いな。リーダーが退却を命じているんだ。俺の死に場所は戦場じゃない」
リヴァーレ「見事。恐れあれどこそのその武勇、敬意を表そう。久々に楽しい戦いだった」
『ソリテール&グラオザーム』
グラオザーム「助かりました。どうやら冷静さを欠いていたようです」
ソリテール「あれだけ恐怖と殺意をむき出しにするだなんて君らしくない。反省して。それで、収穫はあったんでしょ?」
グラオザーム「……知りたいですか?」
ソリテール「勿体ぶるなら、聞いてあげないわよ」
『勇者一行』
フリーレン「ここは…どうして皆ぼろぼろなの?」
ヒンメル「…どうやら無事に帰れたみたいだな」
フリーレン「……?何の話?」
ヒンメル「遠い未来の話だよ」
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『未来の魔法使い(フリーレン)を守った、過去の勇者の物語』
第117話第119話