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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第119話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第119話 | |||
サブタイトル | 思い出 | ||
配信日 | 2023年12月13日 | ||
サンデー | 202年3・4合併号 | ||
単行本 | 13巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク ヒンメル | ||
第119話 思い出『未来に帰還!』 フリーレン「ここは…(戻ってきたのか…)」 フェルン「フリーレン様どうしたんですか?ぼーっとして」 フリーレン「ぼーっとしていた?」 フェルン「はい」 フリーレン「どのくらいの時間?」 フェルン「?何を言っているんですか?」 フリーレン「(こっちではほんの少しの時間しか経っていないということか。本当に私は時間を遡ったのか?いや。きっと本当にあったことだ。……石碑の魔法が消えている。まるで役目を終えたかのように。これはもうただの石碑の残骸だ)」 シュタルク「…とりあえず長居することになるなら野営の準備をしようぜ」 フェルン「そうですね」 フリーレン「いやもういいよ。十分に調べた。戻ろう」 フェルン「…もういいんですか?」 フリーレン「うん。得るものはあった」 フェルン「…そうですか」 シュタルク「なぁ、もしかしてたったこれだけのために俺達は三日三晩も森の中をさまよったのか?」 フリーレン「関所に帰るよ」 シュタルク「また三日三晩かけて戻るの?」 フリーレン「うん」 フェルン「まぁフリーレン様が気まぐれなのは今に始まったことではないですからね」 シュタルク「ひーん」 フリーレン「泣かないで」 フェルン「フリーレン様のせいですよ。そういえば行きも思ったんですけれども、森の奥なのにほとんど魔物がいませんよね。昔からそうなんですか?」 フリーレン「そういえばそうだね。あまり魔物に会わなかった。主要な街道ならともかく、人が通るような場所じゃないのに。でもまぁいいんじゃない。道中が楽なのに越したことはないし」 フェルン「それもそうですね」 フリーレン「ん?」 フェルン「フリーレン様」 フリーレン「いや大丈夫だ。人だ」 戦士「いやはや。こんな森の奥で冒険者に会うとは。それもエルフとは珍しいですな。もしやフリーレン様では?」 フリーレン「そうだけど」 戦士「私は近くの村の戦士でして。年に何度か武運長久のために女神の石碑に祈りを捧げに行っているのです」 フリーレン「女神の石碑について何か知っているの?」 戦士「村の戦士達の古くからの習わしのようなものです。謂れなど私の爺様の代ですら知りはしない」 フリーレン「形だけしか残っていないってことか。人間の文化にはよくある話だね。どうりで魔物が少ないわけだ。この道は戦士の通る道だったんだね」 シュタルク「由来もわからないものにそこまでして祈り続けるのか?楽な道のりじゃないだろうに」 戦士「女神様は無学な戦士にすら恩寵を授けてくださる。爺様がよく言っていたことだ」 フリーレン「それでなんで私の事を知っているの?」 戦士「もう30年以上も前のことです。丁度この辺りだったでしょうか。勇者ヒンメルと名乗る老人に出会った」 『回想』 戦士《勇者ヒンメル?》 ヒンメル《知らないかい?こう見えても魔王を倒したことだってあるんだ》 戦士《爺様から聞いたことがある。俺が生まれるよりもずっと昔の出来事だと。物語の中に出てくる勇者様に実際に会えるとは、なんて光栄なことだ》 ヒンメル《物語の仲か。そうか。もう遠い過去なんだな》 戦士《勇者様も女神の石碑に用があるのか?》 ヒンメル《まあね》 戦士《ここら辺は俺の庭みたいなものだ。案内するよ》 ヒンメル《助かるよ》 戦士「そこで貴女方勇者一行の冒険をいろいろと聞かされました。辛く苦しいことも沢山あったが楽しい旅だったと」 戦士《それで女神の石碑に向かう理由は?あの石碑にも何か冒険譚が…》 ヒンメル《それは言えないかな。墓の下まで持っていく約束なんだ。ただようやく調べ物が終わってね。僕はフリーレンとの約束を果たしにここに来たんだ。もしかしたら今の彼女はもう僕のことなんて忘れてしまっているかもしれないけれども、僕は片時も忘れたことはない》 戦士《よくわからないけど今までの話を聞く限りフリーレン様はだいぶ薄情なんじゃ…》 ヒンメル《ほんとそれね。まぁ、それも含めていいんだけどね。それに最後には必ず会いに来てくれる。そんな気がするんだ》 『現在』 フリーレン「そう。ヒンメルがそんなことを」 戦士「長話が過ぎましたな。私はここら辺で」 フリーレン「ねぇなんで私にこの話をしたの?」 戦士「ヒンメル様があまりにも楽しそうに貴方との思い出を語られたもので。これは伝えておくべきことだと思ったまでです」 フリーレン「予定よりもだいぶ早く入国審査が終わったね。次は帝国領だ」 『美しい思い出の中にはいつも仲間達がいた』 | |||
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