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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第121話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第121話 | |||
サブタイトル | 街道の魔物 | ||
配信日 | 2024年1月10日 | ||
サンデー | 2024年7号 | ||
単行本 | 13巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク フランメ | ||
第121話 街道の魔物『勇者ヒンメルの死から31年後。帝国領ファルベ地方』 フリーレン「これは酷いね」 フェルン「商人の馬車でしょうか?」 シュタルク「食料も食い荒らされているな」 フェルン「周囲の畑酷い有様です」 村人「実は街道を荒す魔物に苦しめられておりまして、冒険者様の力をお借りしたいのです。帝国の小隊に討伐を依頼したのですが音沙汰なく…」 フリーレン「なるほどね。それで報酬は?」 村人「申し訳ありません。この村にはあまり蓄えも無く…」 フリーレン「魔道書とかは?」 村人「ありません」 フリーレン「じゃあ魔道具は?」 村人「魔道具かどうかはわかりませんか、不思議な力を持った品ならございます」 村人「魔物を見れる壺です。なんでも枕元に置くと世にも恐ろしい悪夢が見られるとか」 フェルン「ま、禍々しい…」 フリーレン「それって本当なの?」 村人「試したことはございません」 フリーレン「なんで?」 村人「怖いからです」 フリーレン「それもそうか。よし」 フェルン「まさかフリーレン様…」 フリーレン「乗った。依頼を受けるよ」 フェルン「まったく。あんなに気味の悪い物を報酬に選ぶなんて」 シュタルク「別にいいじゃねぇか。フリーレンの趣味が悪いのは今に始まったことじゃねぇし」 フェルン「そんなことを言うのなら、シュタルク様が眠っているときにあの壺枕元に置きますよ」 シュタルク「やめてっ!」 フェルン「街道沿いの小屋も壊されていますね」 シュタルク「なあフリーレン。帝国領内は安全なんじゃなかったのかよ?」 フリーレン「うーん。そのはずなんだけどね。この村に来るまでの間もなんだか寂れた感じだったし、前来た時とはだいぶ変わっているかも」 フェルン「前来たのってどのくらい前ですか?」 フリーレン「魔王討伐の旅のときだから80年以上前かな」 シュタルク「約一世紀前じゃねぇか。国が興って滅ぶまでの時間があるぞ。帝国も衰退したってことじゃねぇのか?」 フリーレン「それは無いと思うけどね。シュタルクは帝国の歴史を知らないんだ」 シュタルク「歴史ってどのくらいあるんだよ」 フリーレン「千年以上。大陸全土を統一していた大帝国の末裔達。高度な魔法技術を有している、大陸最大の魔法文明だ。魔王軍との戦争が激化した百年前には、帝国は魔族の領土に囲まれ人類圏から完全に孤立した。獅子の身中に帝国あり。そう言われていたっけ。帝国は滅びなかったどころか、攻勢に転じて魔族から領土を奪い返している」 シュタルク「とんでもねぇな…」 フリーレン「魔物だ」 フェルン「囲まれたみたいですね」 フリーレン「よし、やるよ」 シュタルク「とんでもなく強かったな…やっぱり全然安全じゃないじゃねぇか」 フリーレン「帝国の小隊」 シュタルク「全滅していたのか…」 村人「ありがとうございました。私達の村を守るために戦ってくださった兵士達も、丁重に弔いたいと思います。報酬の悪夢が見れる壺です」 フェルン「フリーレン様あれって…」 フリーレン「フランメ像だね。本当に誰なんだろ。このおっさん」 『回想』 フランメ《宮廷魔法使い達もだいぶ育ってきたな》 フリーレン《まったくとんでもないね。私よりも強い魔法使いが沢山いる。これほどの力があれば、帝国はもう滅びることはないだろうね》 フランメ《それはどうだろうな。歴史を見るかぎり永遠に滅びないものなんて存在しねぇ。変わり続けて世界は動いていくんだ。良くも悪くもな。でもそれでいいじゃねぇか。その変化を楽しむのだって、長い年月を生きるお前の特権だろ》 フリーレン「確かに少し面白いかも」 シュタルク「試してる…」 フェルン「ここまで来るとすごいですね…」 『タマネギにうなされているようです』 | |||
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