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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ 葬送のフリーレン 第123話ネタバレ | |||
葬送のフリーレン 第123話 | |||
サブタイトル | 頑張ってきた証 | ||
配信日 | 2024年1月31日 | ||
サンデー | 2024年10号 | ||
単行本 | 13巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク ヒンメル ハイター アイゼン | ||
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第123話 頑張ってきた証『勇者ヒンメルの死から31年後。帝国領ヘーレン地方』 フェルン「久々の街ですね」 シュタルク「ようやくのんびりできるな」 フリーレン「これまでは野営ばかりだったからね」 シュタルク「もう野宿はこりごりだぜ」 フェルン「ですね。地面が硬く冷たくてあまり寝つけませんでした」 フリーレン「やっぱり暖かいベッドじゃないと、よく眠れないよね」 シュタルク「一番ぐっすり寝てたよな」 フェルン「ですよね」 フリーレン「それじゃあ夕方まで自由行動ね」 フェルン「はい」 シュタルク「だな」 フリーレン「私は宿でのんびりするよ」 シュタルク「俺は鍛冶屋で斧を研いてもらいに行ってくるかな」 フリーレン「今日はシュタルクの誕生日だよ」 フェルン「知っていますよ。今回はちゃんとプレゼントを用意しました」 フリーレン「偉いね。ちなみに私は」 フェルン「また変なプレゼントじゃないですよね?」 フリーレン「…私はハンバーグを焼くだけにするよ…」 フェルン「すごく悲しそう」 フリーレン「まあプレゼント渡すなら早いほうがいいじゃない。そのほうが喜ぶよ」 フェルン「それがなかなかタイミングがつかめなくて…」 フリーレン「ふーん。夕方まで時間あるし渡すチャンスはいくらでもあるんじゃない。まあ、私はハンバーグを焼くだけだからどうでもいいけど。ひき肉こねるの楽しいし…」 フェルン「本当に悲しそう」 フリーレン「鍛冶屋ならすぐそこの広場にあるから今から行けば間に合うんじゃない?」 フェルン「はい。追いかけてみます」 『広場』 フェルン「この先の広場か…人だかり…?」 村人「助かったよ兄ちゃん。まさか暴れ牛を止めてくれるとはねぇ」 村人「勇敢な戦士様じゃ。爺さんの若い頃によう似とる」 村人「お兄ちゃんありがとう!」 フェルン「(なんか人に囲まれてる…)」 刀鍛冶「小僧、代金はいらん。タダで研いでやろう」 シュタルク「流石にそれは悪いって…」 フェルン「(なんでこんなにすぐに街の人達と仲良くなれるんだろう…こんなに人がいたら渡せない。一人になるまで待とう)」 フェルン「(路地裏に入った。チャンスだ)」 村人「兄ちゃん力持ちだねぇ」 村人「やっぱり戦士様は鍛え方が違う」 フェルン「(この一瞬で一体何が…!?もう打ち解けてるし…)」 村人「ふむ。良き太刀筋よ」 フェルン「(なんで達人みたいな人に、稽古つけられてるの?)」 フェルン「(やっと一人になった) シュタルク様」 シュタルク「ん?フェルン。どうし…すごく疲れた顔してる!?…え、何?やだ何…?怖い…」 フェルン「………」 シュタルク「無言やめてっ!」 フェルン「プレゼントです」 シュタルク「なんで…?」 フェルン「また自分の誕生日忘れてる…」 シュタルク「革手袋か…そういえばもうボロボロだったな。よく見てるな…もしかしてみすぼらしかった?」 フェルン「…いえ。いやまあ、確かに少しみすぼらしかったですけれども…」 シュタルク「…うん」 フェルン「でもそれは、シュタルク様が頑張って来た証では」 『回想』 シュタルク《師匠のマントだいぶ年季が入ってるよな》 アイゼン《こんな古く汚いマント、いつまでも持っているのは不思議だろう》 シュタルク《そうは思わねぇよ。これは師匠が今まで頑張って戦ってきた証だろ》 アイゼン《……ヒンメルと同じことを言うんだな。このマントは魔王討伐の旅の途中でヒンメル達から貰った物だ。そのときも同じようなことを言われた》 シュタルク《なのに新しいマントをもらったのか》 アイゼン《所詮は道具だ。どれほど大事に扱おうといつかは使えなくなるときがやってくる。それに証などまた積み重ねればいい。少なくとも俺はそうやってここまで歩んできた》 『現在』 シュタルク「俺もっと頑張るよ」 フェルン「シュタルク様は十分すぎるくらい頑張っていますよ」 フリーレン「遅い。夕方に再集合って言ったでしょ」 シュタルク様「すみませんでした…」 フェルン「(情けない…)」 シュタルク「やっぱり誕生日と言ったらハンバーグだよな」 フェルン「おかわりもあるよ」 『頑張ってきた者は皆戦士!』 | |||
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