葬送のフリーレン | 第13巻124話『影なる戦士』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 漫画 第124話 扉絵 フリーレン フェルン シュタルク FRIEREN Chapter 124
葬送のフリーレン 第124話ネタバレ

葬送のフリーレン 第124話

サブタイトル影なる戦士
配信日2024年2月7日
サンデー2024年11号
単行本13巻
登場人物フリーレン
フェルン
シュタルク
初登場ラダール
第123話第125話

第124話 影なる戦士

『勇者ヒンメルの死から31年後。帝国領アオフガーベ連峰』
ラダールの妻「ラダール。相変わらず朝早いわね。いい天気」
ラダール「ああ。いつも通りのいい天気だ」
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フェルン「足疲れた。もうやだ…なんでこんな泥濘だらけの森を進まないといけないんですか?」
フリーレン「仕方ないでしょ。帝都へ向かう道はここしか無いんだから」
フェルン「道?道なんて何処にあるんですか?」
フリーレン「私だって頑張って歩いてるんだから文句言わないの。泣かない」
シュタルク「情けねぇなこの程度で。おぶってやろうか?」
フリーレン「乗ったれ!乗ったれ!」
シュタルク「やめてっ冗談だから!」
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フェルン 「やっと村に着いた…」
フリーレン「とりあえず宿を取ろう。まだ中継地点だから英気を養わないと」
フェルン「あの悪路がまだ続くんですか?」
村人「いやぁ、冒険者の方とは珍しい。近くに大きな街道が出来てからはこの峠道を通る者はほとんどいなくなりまして、冒険者で賑わっていた頃が本当に懐かしいです」
フェルン「フリーレン様…?」
フリーレン「最近のことはよくわかんないや」
村人「街道が出来たのは大体30年前ですな」
シュタルク「お婆ちゃんじゃん…」
フェルン「聞こえますよ」
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村人「ありがとうございました。村長。薬草を分けて下さったお陰で娘の病気も良くなりました」
ラダール「いいってことよ。老い先短い爺が蓄えたって仕方のない物だ」
ラダールの妻「この人は毛生え薬だけは来世の分まであるんじゃないかって程蓄えてるのよ。効果があるならこんな有様にはなってないのにね」
ラダール「うるせぇ。有様とか言うな」
子供「ねぇ、ラダール。釣りの仕方教えてよ」
ラダール「いいぜ。じゃあ一緒に…」
村人「村長。冒険者の方がこの村で一晩宿を取りたいと」
ラダール「ああ。歓迎しよう。しかし冒険者なんて久々に………」
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子供「ラダール?」
ラダール「なんでもねぇさ。ここで遊んで待ってな。子供だけで川に行くんじゃねぇぞ」
ラダール「村長のラダールだ。小さな村だがゆっくりしていってくれ。宿屋はないが少し離れた場所に空き家がある。好きに使ってくれ」
フリーレン「ありがとう」
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子供「兄ちゃん達冒険者なの?」
子供「すっげー!戦士だ、初めて見た!」
子供「やっぱり必殺技とかあるのか?」
シュタルク「あるぞ。見るか?」
ラダール「良ければで構わないが村の連中に冒険譚でも聞かせてやって欲しい。こんな村じゃ娯楽も無くてな。日々畑仕事よ」
フリーレン「村長も畑仕事を?」
ラダール「昔はな。今は流石に隠居老人だ」
シュタルク「どうする?俺は別に構わないけど」
フリーレン「いいんじゃない。タダで泊めて貰えるみたいだし」
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ラダールの妻「ラダール。冒険者さん達のお話、面白かったわよ。聞かなくて良かったの?」
ラダール「俺だって聞きたかったさ。村の連中は村長に伺い立てるのが大好きだからな。無駄な仕事で忙しいんだ」
ラダールの妻「慕われてるのよ」
ラダール「しかし村長か。俺も老いたなぁ」
ラダールの妻「この村に来たばかりの頃は一番若かったのにね」
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ラダール「素性のしれないよそ者の俺に一番最初に手を差し伸べてくれたのはお前だったよな。あのとき渡された不恰好なサンドイッチ今でもよく覚えてる 」
ダールの妻「不恰好で悪かったわね」
ラダール「美味しかったよ。あれ」
ラダールの妻「どうしたの突然。今までそんなこと言ってくれなかったじゃない。…ラダール。何かあったの?」
ラダール「いいや、一つやり残した仕事があるだけだ。行ってくるよ」
『フリーレンの宿』
フリーレン「じゃあ見張りの交代の時間になったら起こして」
シュタルク「起きれんのかよ」
フリーレン「ベッドから蹴落としていいから」
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フェルン「見張りを立てるだなんて少し大袈裟じゃないですか?村の近くなので魔物もあまりいないでしょうし」
フリーレン「村の人達に村長のことを聞いたんだけど、穏やかで人当たりがいいこと以外は普通の人なんだよね」
フェルン「それがどうかしたんですか?」
フリーレン「隠している理由がわからない。村長の手。あれは現役の戦士の手だった」
『回想』
《これは帝都でも一部の者しか知りえない。極秘任務である。帝国に忠誠を誓いし影なる戦士達よ。お前達の使命は峠を通る者達を監視し、このリストに該当する人物をすべて始末することだ。この峠道は南側から帝都に続く唯一の道だ。奴等に帝都の地を踏ませるな》
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《帝都に貢献した者も多くいますが…》
《理由など君達の知りえることではない》
《村に潜伏とありますが任務の期間は?》
《リストの終わりまでだよ。仮に不測の事態が起きたとしても任務続行の可否はこちらが下す。通達を待て》
『現在』
ラダール「お互い最後の一人か。平穏に余生を過ごすことすら俺には許されないんだな」
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ラダール「夜遅くまでご苦労なことだな。見張りを立てられる程警戒されちまうとは俺の腕も鈍ったもんだ」
シュタルク「フリーレンの見立て通りならあなたは歴史の戦士らしいぜ。今の俺にもそう見える。こんな夜遅くに何の用だ(強ぇな…それにただの戦士じゃねぇ。気配が無さすぎる)」
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ラダール「俺が欲しいのはフリーレンの命だけだ。退け」
シュタルク「フリーレンが何をしたって言うんだ?」
ラダール「二度言わせるな」
シュタルク「俺が仲間を見捨てて逃げるような奴に見えるか?」
ラダール「見える。…だからこそ逃げる訳にはいかなかのか。戦士にそういう奴は多い。武器を取れ」
シュタルク「まだ話し合いの余地はあるだろ」
ラダール「舐められたもんだ。お前この距離なら俺を迎え打てると思っているな。確かにお前は老いぼれの俺よりも腕が立つだろうさ。場数も踏んでる。見りゃわかるよ。でも足りねぇな。そこはもう、戦士の間合いよ」
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シュタルク「フリーレ…」
ラダール「お前の名前はリストには無い」
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第123話第125話