葬送のフリーレン | 第13巻125話『家族』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 漫画 第125話 ネタバレ 感想 影なる戦士 ラダール FRIEREN Chapter 125
葬送のフリーレン 第125話ネタバレ

葬送のフリーレン 第125話

サブタイトル家族
配信日2024年2月21日
サンデー2024年13号
単行本13巻
登場人物フリーレン
フェルン
シュタルク
ラダール
初登場イレブン
第124話第126話

第125話 家族

ラダール「お前の名前はリストには無い」
葬送のフリーレン 漫画 第125話 ネタバレ 感想 影なる戦士 ラダール FRIEREN Chapter 125
フェルン「フリーレン様」
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フェルン「動かないでください」
ラダール「この距離なら俺がこいつの首を刎ねるほうが早い」
フリーレン「そのようだね。魔力探知にも引っかからなかった。何者なの?」
ラダール「数ある影の一つよ。名乗る名前なんて初めからない」
フリーレン「…影なる戦士か。驚いた。実在していたとはね。魔力の隠匿に特化した戦士で構成される、対魔法使い専門の特務機関があるという噂は統一帝国の頃からあったけど、実物に出会うのは初めてだ」
フェルン「フリーレン様から離れて」
ラダール「俺は相打ちでも構わないぜ」
フリーレン「いや、お前は死を恐れている」
葬送のフリーレン 漫画 第125話 ネタバレ 感想 シュタルク 影なる戦士 ラダール FRIEREN Chapter 125
ラダール「まさか腕を見誤るとはな。俺も本当に老いたもんだ。いい連携だったぜ。懐かしいほどにな。俺も昔は仲間とそういうふうに戦っていた」
フリーレン「私の命を狙った理由を言え」
ラダール「知るか。そんなの俺が知りたいくらいだよ」
『回想』
イレブン《計画通り家族に扮して村に潜り込む。主要な峠道の近くだ。食い扶持のために移住してくる連中も珍しくは無い》
葬送のフリーレン 漫画 第125話 ネタバレ 感想 イレブン 影なる戦士 ラダール FRIEREN Chapter 125
《なんだか落ち着かない格好だな》
《身軽でいいじゃない》
イレブン《異論はないな》
ラダール《ああ。問題ねぇよ。11番(イレブン)》
イレブン《親父だ。そしてお前は末っ子のラダール》
葬送のフリーレン 漫画 第125話 ネタバレ 感想 イレブン 影なる戦士 ラダール FRIEREN Chapter 125
ラダール《そうだったな。すまねぇ。親父》
イレブン《よろしい。俺達が剣を抜くのは、使命を果たすその時だけだ。死をも恐れぬ戦士と評されたお前の実力は知っている。期待しているぞ》
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ラダールの兄《なんだか不思議な気分だな。こうして食卓を囲むのは》
イレブン《何故だ?》
ラダールの兄《孤児院から連れ出されて戦うことしか生きる術を教えられなかった。皆だってそうだろう》
イレブン《これはいつも通りの食卓だ。黙って食え。どうしても会話がしたいと言うのなら、せめてなんてことのない話にしろ》
ラダール《徹底してるな親父。なら、俺が今日釣った魚の話でもするか》
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イレブン《馬鹿か。流石にそこまで大きくないだろう》
『俺達は普通の家族を演じながら、リストに該当する人物を始末していった。それでもそのような仕事はごく稀で、村での月日は穏やかに流れていた』
イレブン《…そうか。好きにしろ》
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ラダール《何かあったのか親父?》
イレブン《結婚したいんだとさ。向かいの雑貨屋の娘とだ》
ラダール《兄貴が?許可したのか?》
イレブン《好都合だろう。それだけ村に溶け込める》
ラダールの兄《あの子、たぶんお前に気があるぞ》
ラダール《よしてくれ。兄貴》
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ラダールの兄《時が経つのは早いもんだな。もう走り回ってる。俺と同じでくせっ毛だ。正直そこは似て欲しくは無かったけどな》
ラダール《兄貴。ここで骨を埋めるつもりか?》
ラダールの兄《そうならないと思うか?もう10年も経ったのにリストの名前は山ほど残っている。いいじゃないか。こういうのも悪くない。どうせ俺達に帰る故郷なんてないんだから》
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イレブン《ラダール。相変わらずその髭似合って無いな》
ラダール《親父には関係ねぇだろ。家内はダンディだって言ってくれてるんだぜ》
イレブン《そうか。近くに大きな街道が出来るそうだ。この峠道を通る奴はほとんどいなくなる。近いうちに任務終了の通達が来るだろう》
ラダール《俺達の任務が忘れ去られて無けりゃな。もう30年以上も音沙汰なしで…》
イレブン《忘れ去られていて欲しいのか?》
ラダール《……》
イレブン《死をも恐れぬ戦士が情けない。その称号は返上しろ。俺が使ってやる。それが嫌なら》
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ラダール《なあ、親父。あんたは俺の知る限り、もっとも冷酷で任務に忠実な戦士だった》
イレブン《今もそうだ》
ラダール《少なくともあんなふうに、軽口を叩いて笑うような奴じゃなかったよ》
イレブン《そうか、俺は笑っていたのか。この退屈な家族ごっこも案外悪くなかったのかもしれないな》
『現在』
ラダール「俺達は影なる戦士。自分達が何の目的で存在し誰の手足なのかすら知らされていない。理由もわからず、仲間も死に絶え、使命だけが残った。俺は3年前に最後の仲間を、兄貴を看取った。大往生ってやつよ。死に際に俺になんて言ったと思う?最期にお前の顔が見れて良かっただとさ。まるで本物の兄貴みたいじゃねぇか。他の連中も似たようなもんだった。皮肉なのか幸運なのか、リストはお前で最後だったよ。フリーレン」
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フリーレン「やめだ。これは意味の無い殺し合いだ。お前の任務なんてもう誰も覚えていない」
ラダール「なら俺が生きてきた意味はなんだったんだろうな」
フリーレン「知らない。そんなの自分で考えろ」
ラダール「何が死をも恐れぬ戦士だ。家に帰れるってわかってほっとしているじゃねぇか」
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ラダールの妻「今日はいいの?」
ラダール「…知ってやがったのか?」
ラダールの妻「さあ、どうなんだろうね。いい天気」
ラダール「そうだな。いつも通りのいい天気だ」
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フェルン「いい天気なんだけどなぁ…」
シュタルク「こんなの人が通る道じゃねぇよ」
フリーレン「まさかもっと酷い悪路が続いているとは…」
『使命は消え、家族が残った』
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